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Feb 4, 2009
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テーマ:海外生活(7798)
カテゴリ:ペルー生活
タクナツアー、続き。
午後からは「鉄道博物館」と「Alto de la Alianza(同盟の高台?丘?)」へ。


タクナとアリカを結ぶのは、何もパンアメリカンだけではない。
鉄道も走っているのだよ、実は乗りたかった!
でも事前に調べてみると、朝と夕方1日2回しか走らないため
今回のペルー出国のタイミングには合わなかったのよね。
それとタクシーよりずっと時間がかかるし。


私たちのように折り返しすことなく、
素直にチリに出国(又はチリからペルーに入国)する人には、
こののんびり鉄道の旅がお勧めかもしれない。 ずっと安いし♪


772.JPG
国境越えの鉄道といっても、クスコ→マチュピチュ、もしくは→プーノのような
立派な観光客用鉄道ではなく、このたった1両のぼろ鉄道で行く。
40~50人分の座席しかない。
とにかくのんびり、がたがたと進む。


747.JPG
なんとレトロな汽車!


チリとの戦争(太平洋戦争/1879~1884年)中もこの鉄道は動いていたそうな。
とはいえ民間人が気楽に移動、なんてのは無理だったろうけど。


763.JPG
こちらは… 車の形をした列車?
戦争中(戦後もしばらく)、ペルーの政府高官、軍人、大統領クラスがこれに乗って
チリとの交渉に向かったのだとか。


当時、タクナにはまだ自動車というものが入ってきてなかったので、
鉄道の線路を利用して、こういう車型の乗り物が利用されてたんだって。
なんだかおまぬけなような、でも時代を感じる。


ちなみにちゃんとハンドルもついてます。でも自由には曲がれません(笑)


ペルーの歴史上、とても大切にすべき駅であり博物館なんだけど、
やっぱりお金がないのか、役人にそういう考えがないのか、
案内してもらったところは全てだらけ、説明書きもない
古いエンジンや部品、旅行者の荷物を測ったであろう古い秤、
昔の写真や戦争当時発行されていた新聞など、いろいろあったのに、埃だらけ。


「しかも一時期、ここの土地をディスコテカにしようという計画もあったのです」
とガイドちゃん。なんて事!一体役人は何を考えているのか?


マチュピチュやナスカだけが、ペルーの財産じゃないよ!
もっと大切にしなきゃ、それこそ観光客が来ないよ!
と、2人してワイワイ話してた。
…それでもだんなは、すごく楽しかったらしい(笑)
やっぱり男の子だね~ 鉄道とか、好きだよね~♪


さて、タクナ滞在中必ず話に出てきた太平洋戦争。
その激戦地が、Campo de la Alianzaとして保存されてる。


791.JPG
モニュメント。
一番最後の高い塔についてる人物は、片手でチリ側を抑えつけるようにしている。
もう二度とペルーの地を踏ませないようにと。


838.JPG
中は博物館になっていて、戦争中の布陣や使用された武器、軍服、そして
亡くなった人の遺骨や遺品が展示されてる。



チリ軍18050人に対し、ペルー・ボリビア軍9719人。
しかもチリ軍は正規の軍隊、訓練も当然ながら武器も最新のものを使用。
ところがペルー・ボリビア軍は民間人も多く、
地元のインディヘナがわけも分からず武器も与えられず、
最後には包丁やフォークを持って戦う始末だったとか。



信じられないお粗末さだけど、当時ペルーは国の負債は重く内政は崩壊
到底まともに戦える状況じゃなかったらしい。
もちろん軍はあったし、英雄と言われる軍人もいたけど、
兵士に配る武器がなきゃねー、しょうがないじゃない、フォークじゃさー。


展示物の中に、ペルー軍人の軍服とチリ軍の軍服があった。


驚くことに、当時こういう軍服を作る専門業者がフランスにあって、
チリ軍もペルー軍も、どちらもが同じ業者に製作を依頼したのだとか。
でも明らかにチリのほうがお金持ち、作りが全然違うのよ


フランスの業者も、どう思ってただろうか?
まあ遠いラテンアメリカでの戦争なんか、全然関係なかっただろうけどさ。
でも戦況を聞きながら、
「チリのほうが勝ってるから、いいもの作って納めましょう。
ペルー?ダメダメ、もう前払いじゃないと作らないよ!」

とかあったんじゃないかなー。


ちゅうか、軍服作ってる暇と金があったら、銃を作らんかいっ!
まったく、いつの時代も役人ってのは…。


ちなみにチリ軍の銃の先にはがついていて、
彼らは進軍しながら、倒れているペルー・ボリビア軍の兵士(と民間人)を
その剣で止めを刺しながら、進んだのだそうだ。


悲しいね。


851.JPG
この向こうにあるのが、戦争で犠牲になった兵士や住民のお墓
この砂漠の丘一帯が、すべて戦場になってたなんて。


118.JPG
あちこちの丘に描かれたペルー軍の名前
実際のこの布陣で、この場に軍隊がいた、という事です。
こういう文字が、モニュメントの周り360度全体に散らばってあるの。


ちなみに、あの文字を模ってるのは、エアプランツ
不毛の砂漠地帯にも、このエアプランツはたくさんあって、
置くとそこにちゃんと根づく(と言っても他の植物のようにじゃないけど)ので、
風なんかで消えることなく、ずっとあるんだとか。


あれ?ちょっとしんみりと纏まってしまったか(笑)


でもこういう歴史を知る事は大切だから、ね。














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Last updated  Feb 4, 2009 07:20:58 AM
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