テーマ:海外生活(7780)
カテゴリ:ペルー生活
(ああ、久しぶりのブログ、ちゃんと写真を入れようと思ったのに
容量オーバーでございましたわ。まったく楽天さんよぉ。) 今日はペルーの元大統領、フジモリ氏の判決の日でした。 ここ数日TVやラジオではその判決結果をめぐって あーだこーだといろいろ応酬があったよう。 元、とはいえ一国の大統領を裁くのだから、 そりゃ色んな議論が出て当たり前なのだが。 4月7日朝9時から始まった裁判。 今日は判決を下すだけだったから、すぐ言うかしらと思ったら、 これがまー長いのっ!! 最初の30分くらいは裁判長が、 その後2時間半に渡って第一秘書がフジモリの罪状を言い渡した。 最初は必至に聞いてたんだけど、やっぱり裁判関係の単語は難しく しかもペルー人特有の「ブレスなしでしゃべりまくる」話法には 到底私はついていけません(涙) 結果は25年の実刑判決。 そして被害者たちへの賠償金命令も出てました。 裁判中、ずっとメモを取っていたフジモリ氏。 フジモリ氏の命令で虐殺されたと訴える遺族たちは 「当然の判決だ。法は正しかった。」と言い、 フジモリ氏を支援する人々は 「不当な判決だ!彼は無実だ!」と叫びまくる。 全会一致で有罪判決が出された訳だが、直後のTV投票では 「この有罪判決をあなたは受け入れますか?」との問いに 「Si」が49.26% 「No」が50.74%だった。 ペルー人の意見が真っ二つに分かれた状況だ。 フジモリ氏の時代、テロ殲滅のあおりを受けて 罪なき人々が殺されたのは、事実だ。 しかし彼がいなければ、ペルーはまだテロの恐怖に包みこまれていたかもしれない。 問題は 「殲滅行動のあおりを受けて、巻き添えをくって殺された」のか、 「無実である事は軍もフジモリ氏も知っていたのに殺してしまった」のか、 だが、 それは私のような平和なペルーしか知らない者には分からない。 しかし… フジモリ氏が日系人じゃなかったら、こんな事にはなってなかっただろうな。 フジモリ氏失脚後に大統領に就任したトレド氏は日本嫌い。 日本(東洋)が嫌いだからフジモリが嫌いなのか、 フジモリが嫌いだから日本(東洋)が嫌いなのかは不明。 でも、先住民出身のトレド氏にすれば、 自分たちの国をチーノ(フジモリ氏の愛称、中国人もしくは東洋人の意味)が 大きな顔で政権を取るというのは堪らなかったんだろう。 人種差別は常にあるからね。 これからフジモリ氏らは、控訴する構えらしい。 でも最高裁での判決だし、そう簡単ではない。 なんにせよ今70歳の彼にとって、25年は終身刑みたいなものだ。 正直なところ、「もうじーちゃんをいじめてやるなよ」という気分です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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