ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 (上・下)』読了
【アフリカでほそぼそと暮らしていたホモ・サピエンスが、食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いたのはなぜか。その答えを解く鍵は「虚構」にある。私たちが当たり前のように信じている国家や国民、企業や法律、人権や平等も虚構であり、虚構こそが集団を協力に導く。人類の誕生から狩猟採集、農業革命を経て、歴史は統一に向かう。世界二五〇〇万部を超えるベストセラー、記念碑的名著!】(「BOOK」データベースより)サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福 (河出文庫) [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]【文明はなぜ爆発的な進歩を遂げ、近代ヨーロッパは世界の覇権を握ったのか?その答えは「帝国、科学、資本」の相互に緊密につながったシステムである。帝国に支援された科学技術の発展にともなって、「未来は現在より豊かになる」という将来への信頼が生まれ、拡大する資本主義の魔法がもたらされた。文明は人類を幸福にしたのか、私たちはどのような存在なのか。記念碑的名著!】(「BOOK」データベースより)サピエンス全史 下 文明の構造と人類の幸福 (河出文庫) [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]現生人類と非常によく似た動物が初めて姿を現したのが、およそ250万年前、それが約7万年前の「認知革命(新しい思考と意思疎通の方法の登場)」によりサピエンスとしての歴史が始動、約1万2,000年前の「農業革命」、約500年前に始まった「科学革命」を通じ、全世界が今や全く新しい展開を引き起こす可能性の時期を迎えているという。人類の残酷性や価値観の変遷等、壮大なスケールの物語に驚くことばかり・・・。文庫本のあとがきにも著者が書いているが、人工知能(AI)の登場、その急激な発展が、今後の人類の将来にどう影響していくのだろうか・・・。