サッカーと野鳥と音楽　Ｋｉｃｋ！Ｆｌｙ！Ｓｉｎｇ！

　しばらく不安定な空模様が続いた。でも今日はスカッと晴れた。
禁断症状寸前だったので、早朝鳥見を敢行。午前４時出発。

　１時間半かかって宮ヶ瀬に到着。　
早朝の森は、長袖のシャツだと肌寒く感じるほど。
前回から３週間しか経っていないのに、ずいぶんと葉が茂っている。

　センダイムシクイ、ツツドリ、ホトトギスが囀る林道を
ひたすら歩く。時折、立ち止まるとハチやアブの羽音が
鼓膜を刺激してくる。

　今日はオオルリの声が聞こえてこない。
囀っていない上に、目の前の葉が茂って視界が狭い。
それでも歩き続けると、ちょっと気になるポイントに到着。



　あ、なんだか知らないけど工事車両だ。
こんな山奥を掘り返して、どうするんだろう？
丁度良いから失敬しよう。よいしょっと。



　なんとかと煙は高い所が好きだという。
これで視界クッキリ。おかげで、なんとかオオルリを
探すことが出来た。



　もう少し登ったら、今度は囀っているオオルリも発見。
でも、なかなか正面を向いてくれない。



　陽射しが強くなってきたが、風が心地良く
歩くには最適の気温。渓流から聞こえてくる
カジカガエルの声、水が岩場を打つ沢の音。
今、味わうべき旬の瞬間。



　水浴びを終えたヤマガラは丁寧に羽繕い。
防水や保湿性能の低下は、野鳥にとって命に関わる。
だから、こうして充分に時間をかける。



　登山者が少ないせいか、油断しているとクモの巣に引っ掛かる。



　空中に浮かぶ王冠を発見。



　ヤブデマリの花からクモの巣が糸を垂らしていた。



　昨日の雨のせいか、葉や実からは雫が落ちそうだ。



　湖に浮かぶ流木の上にカメの集団。
カメも恋の季節だろうか。ずっとこの状態だった。深い。

　引き返す途中、ホオジロを見ていたら
「・・・・・・・ホイホイホイ」
と聞こえてきた。

　まさか、サンコウチョウ？
必死になって探す。しかし、葉が重なり
気持ちも焦り、見ることは出来なかった。

　サンコウチョウ、憧れの鳥である。
オスの長い尾羽、目の周りのコバルト・ブルー・・・・。
一瞬、外来種ガビチョウが鳴きマネをしているのかと
疑ったが、一昨年も声だけは聞いているし、毎年目撃情報もある。

　私は研究者ではない。だからこそ
「きっとサンコウチョウだ」
と結論付けても構わないはずだ。
これもロマン。



　声が聞けて嬉しい。姿が見えなくて残念。
思いが交錯する。

※サンコウチョウの姿はぴおれ☆さんの日記でどうぞ。





　ビジター・センターで今日の成果報告。
「あ、お久しぶりですね～」
なんてスタッフの方が声をかけて下さった。
顔を覚えてもらえたことが嬉しい。　

　キビタキの出現率が高い場所を教えてもらい
さっそく出向く。なんとか声だけ聞くことが出来た。



　営巣するイワツバメのコロニーを発見。
遠巻きに観察していると、どうやらペアで作業し
１羽が巣材（土）を運び、もう１羽は巣材を受け取って
作業に専念しているようだった。



　ゼロからの巣作りを見ると、気が遠くなる。
何もない壁面に少しずつ固めていくのだ。

　相手を見つけ、巣を作り、育む。　
子孫を残すという最大の目的を果たすために
この季節、野鳥達は必死である。

　夕方から副業だったので早目に撤収。

☆今日のおやつ☆



　よもぎちゃんの店で買った元祖よもぎ餅。
風味が良い。やわらか～い。焼いても美味しい。