テーマ:心のままに独り言(8820)
カテゴリ:ヒトコトモノ
“御朱印集め”がブームらしい。と言っても、 だいぶ前から流行ってたような気もするが…… 最近、漫画家助手経験のあるお坊さんの、ダイナミックな イラスト付きが、予約殺到するくらい人気になってるとか。 見れば確かに軽くビビるくらいの完成度。あまりに凄すぎて、 御朱印だってのを忘れそう。 様々な道具を使い分けて凝って 描くわりに、わずか15分で完成させるなんか、 もう完全にその道(どの道?)の職人じゃん。 これはちょっと描いてもらったら、自慢したい気もする。 ただ、他のお坊さんが内心どう思ってるのかも気になる。 仕事柄、物事を斜めに見ちゃうクセがあるから、 つい裏で起きてることを考えてしまう。 絵描きの坊さん×墨字一筋の坊さんの対決 etc.… ないかもしれないしあるかもしれない、あれやこれや。 でも。このブーム。御朱印の本来の意味がなくなってるのでは? こんな記念スタンプラリー感覚で、 ポケモンのレアキャラ集めるみたいに 専用ノートにいっぱい集めたって、 一体どれだけ御利益あるんだか… そもそも“御朱印ガール”と呼ばれる人達は、いつから競い始め 何のために集めているのか? 御朱印って一回お願いするにしても、お金(寄付?)がかかるはず。 全国各地訪れて、ひとつ頼むごとにお金収めて…となると、 ある程度時間にも蓄えにも余裕がないと、 気軽に始められない趣味なんじゃないのかと。 ホントに勝手ながら想像し、余計な心配をしてみる。 本人達が何のためにそれを必死で集めているのかはわからないし、 個人の自由だから知るつもりもない。 けど、神社仏閣は神聖な場所だから、 それなりの礼儀をわきまえてほしい。 中には、このブームにあえて乗らない寺や宗派があるのも事実。 本来の目的とまったく違う記念スタンプ的な集め方が、 一部では問題になっていると。 それ聞いちゃうと、悲しい気持ちになる。夢中になってる人達は、 やっぱり“集める”のが一番の目的で、 その寺やお参りには興味ないのかなぁと。 死んだばあちゃんの実家は、代々続くお寺だ。 私にとって寺は、子供の頃から馴染みのある場所で、 今でも線香の香りを嗅ぐとやたら落ち着く。 周りより1、2℃低いツンと冷えた空気や霊気も、 苔生して発酵したような濃厚な土の匂いも… 全部ひっくるめて神聖で特別な場所、のイメージ。 だから寺の門をくぐる時には、どこの門でも自然と 背筋が伸び無口になる。 お参りをして“心を鎮め”、神聖な空気に触れて心身を清める のが目的であって、それ以外の目的は…… たまに寺に棲みついた猫の群れを眺めて癒されたい、 といういくらかの邪念はあるにはあるが。 あ、でも説法・説教が相当好き。和尚の話は御朱印よりも、 私にとっては価値がある。 それを頭に留めておいて、時々思い出したりして、 気合を入れる。 一般的に日本人は飽きっぽいから、この大ブームだって いつまで続くかわからない。 今まさに大勢が御朱印目当てに押し寄せている人気の寺も、 その辺はもう割り切ってるのかもしれない。 ま、お寺って、こんなことでもないと特に若い人達が ワイワイやって来るような場所ではないだろうし。 何でもいいから、人が気軽に訪れるきっかけになれば、 それはそれで寺側も満足なのかも? ★ ★ ★ ★ ★ 今日のひとこと。
「青侍。どんどん弱くなってる それよりイニエスタとポドルスキを生で拝みたーい」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.03.21 21:32:15
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