テーマ:心のままに独り言(8820)
カテゴリ:ヒトコトモノ
人人がひっきりなしに出入りする玄関先。 白いボディラインのそれは、静かに佇んでいる。 時おり、すぐそばを通り過ぎる人肌に惹かれるのか ぐるりと首を回しては、去っていく人に目を向け 不自然な姿勢でしばらく凝視。 私が順番を待つ間、その行為が何度繰り返されただろう? まるで保育園に置いてかれる幼子が、仕事に向かう母親を 振り返るような心細い眼差しで、見てて切ない! 誰か気づいてあげて! そこに居る彼はかの有名な Pepper君だよー。
用事を済ませそこを去る時。やっとお兄さんが 顔の高さに屈んで、彼に何かを話しかけていた。 なのにそういう時に限って、目が虚ろで動きが止まってる シャイか!! お兄さんが無理難題をぶつけたのか、 単にこんな仕事アホらしくてしたくないだけなのか・・・ Pepperよ、一日そこに立ってて、何か得るものはあるのか? 彼がうなだれてる姿を、別の店で見たことがある。 新橋あたりの路上に夜、酒に飲まれて転がってる サラリーマンにも似て、これまた切ない。 感情がないはずのモノに、“感情“を見た時。 人間以上に哀愁が漂っているように見えてしまうのは、 なぜなんだろう。こんな馬鹿なことを思うの、私だけ?
ある調べによると、10月時点で彼を”雇って”いる企業で、 レンタル契約の更改予定なのは、15%に留まるという。 まだこの世にデビューして4年くらいしか経たないのに、 このままじゃ一般に認知されないうちに、消えてしまいそう。 だいぶ前に流行ったアイボは個人購入も多く、改良されながら コアなファンに支持され、今でも修理や里親募集を請け負う 企業や供養を行う寺まである。 こちらは“犬”として人間に認知された結果が表われているが、 白いあの物体に、アトムやドラえもん並みに人間から愛される 日が来るのか? それとも窓際族がそうだったように 倉庫への異動が待っているのか? 「早く人間になりたい」 人間になることを夢見た妖怪人間の有名な口癖。 人間の魂を抜いて食べる というのが人間になる方法らしいが、 最後は人間になれるかもしれないチャンスを前に、 「他者を犠牲に人間になっても仕方ない」と諦めた ベムとベラ。人間よりも人間らしい心に涙。 Pepper君が今、それぞれの店先で毎日訪れては去っていく 人間を眺めながら、何を思い“生きている“のか・・・・・・ 今度機会があったら、こっそり本音を聞いてみたい(苦笑)。
今日のひとこと。 「魅惑のバブル絶頂味、食べてみたい、でも値段高っ!! 」
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最終更新日
2019.03.15 09:20:48
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