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2020.06.03
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カテゴリ:ヒトコトモノ
一度目の緊急呼び出し電話から二週間以上経った。
「数値が下がった。危ない」と、ダンナが呼び出されたあの日を境に、
我が家の“緊張感”は一気に跳ね上がり、新型コロナ以上の恐怖に怯える毎日。
ひと波去って少しだけホッとしても、また「危ない」と呼び出され一進一退。
電話の音が鳴らないようにと、朝から晩まで祈りながら暮らしてる。
本人が一番辛いだろうが、こっちも夫婦で生きた心地がしない。
自宅仕事の副業さえできず何の予定も入れられず、我が家の『スティホーム』が
延長戦に突入。

二度目に危篤に陥った日、「保って数日」との医師の言葉に襟を正し、“その日”や
その後のことまでお寺にも連絡し話し合った。だから万一何かあっても、
きっとダンナは長男としての役目を果たしてくれるだろう。
色んなコトを考え、相談し、心の方も含め準備してきた。あとは“当日“に
備え、心身の健康を保つだけだ。

と、気合いを入れて構えたものの。
頑張ってるわ、お義母さん。“宣告”した先生が一番驚いてるんじゃないかな?
体のあちこちに問題ありまくりで、いつどうなってもおかしくない状態の患者。
その人が、少し目を開けられる&看護師さんに「はい」と返せる程に今は落ち
着いてるらしいのだから。そりゃ看護師さんも昂ぶるの解るわ。

「これで持ち直したかもしれないな」と、目をまん丸に嬉しそうにダンナ。
危篤が告げられたあの日から、僅か五分程度の面会に許可を貰いマメに行ってる。
「あと何回会えるか分からないから」と、時には弟と連れ立ってせっせと母親
詣でする。おばあちゃん子なダンナより、職場に背負ってまで行き、彼の前でだけ
恋する乙女のようになる次男の方に、ほとんどの愛情を注いだ姑。
そんな親でもやはり、ダンナにとって母親は“特別な存在“なんだな。
病院の迷惑になるから、できるだけ行くのを控えて欲しいけど・・・
ダンナが必死過ぎて、内心やや引き気味な自分がいる。

私にも人への愛情はある。
それは実親実弟に限らず、好きになった人達への誰にでも同じくらいの情はある。
“ドライ”に見えても、ホントは嫉妬深い一面も。と言うか、むしろ親しい人への
愛情は深い方だと思う。
長女として両親に厳しく育てられたので、親にも人にも甘えることができず、
甘え方を知らずに大人に成ってしまった。それでも、人を愛する・想う気持ちは
重すぎる場合もあるくらい、深く温かいつもりだが。
悟りなのか加齢のせいか、最近は感情を露わにすることがあまりない気もする。

私は大学進学で単身上京する時、「これから先、親の死に目に会えないだろう」と
覚悟を決めて過ごしてきた。実際、父が亡くなった時も間に合わなかった。
だから、5年くらい前の帰省で帰京する私に母は「次に帰って来るのは、うちが
死んだ時でいいで」と言ったくらいだ。
つまり私には血の繋がった人に何か起きても、病院に見舞うのも臨終に立ち
会うのも、無理なことだ(それがこのコロナ禍で、ますます難しくなった)。
だから自然の流れで、誰に対しても“愛情をかけすぎない”ように、心が変わって
いったんだと思う。

肉親でも夫婦でも友達でも・・・あまりに想いが強すぎてしまうと、失った
時にダメージが大きい。大恋愛の末、結婚して恋人夫婦みたいだったのに、
最愛の夫を失った後の実母の心の折れっぷりは酷いもんだった。
そんな母を支える側の私や弟にとっては、地獄の日々でしかなかった。
でも相方が
数年間も立ち直れず苦しむ程、本気で愛された父は幸せ者だなぁ。
母も愛されてたんだなぁと、ふたりがちょっと羨ましかった。

今回の姑の件で感じたことがある。ヤな性格で不謹慎かもしれないが・・・
もし姑と私が同時に体調に異変が起きたら? 
ダンナは迷わず実の母親を選ぶだろう。たとえ私が命に関わる重篤な状態で
あっても。
この前の夜、急に具合が悪くなり数日謎の痛みがあった。その時に思った。
今、同時に何か起きてもダンナが真っ先に駆けつけるのは母親の方に、だろうと。
もしそうなったら、私も向こうに行くように勧める。私は自分で何とかその場を
乗り切ることはできるだろう。これまでも自分のことは自分で解決してきたから。

そうは言っても、こういう“現実“と向き合う時、ふと気づいてしまう。
「私って、誰の一番でもないんだなぁ」って。
例えば、何でも話せる友達は居るには居る。しかし冷静に考えると、私は相手に
とって“友達のひとり“に過ぎない。
私が「この人は一番の親友」と思っても、私の勝手な思い込みに過ぎず
同じ熱量で相手が想ってくれてるかどうか、知りようもない。
友達と話してても、相手の話には当たり前に“もっと大事な友達“が登場する。
つまり私が、どの人にとっても『無二の友』でないことは明白。
それでも長年付き合ってくれるのは有り難い。ただ、私の一番と向こうの
一番がピッタリ合うことはないんだなぁと、しみじみ。

自分が産んだ子がひとりでも居れば、違ったのだろうか?
無条件に味方してくれる“我が子の一番“になれた可能性・・・
あったのかな。
あれこれとツマンナイこと考えてると、気にならなかった一抹の寂しさ
ってやつが、突然の雨みたいに身に凍みる。

★  ★  ★  ★  ★
​今日のひとこと。「真後ろに接近して立たれると怖いんですけど💧 」





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最終更新日  2020.06.03 17:07:53
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