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2022.08.25
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カテゴリ:ヒトコトモノ
「あの・・・ちょっとすみません」 

ドリンクコーナーで商品を選ぼうとしていたら。
背後で年老いた女性の声がして、反射的に振り返る。

「なんでしょう?」と私が口を開くや否や、彼女はこう言った。


​​「私と一緒にビールを探してもらえませんか?」

随分長く生きているので、今まで色んな人からそれなりに
“お誘い”
を受けてきた。それに、初対面の人から話しかけ
られ会話に付き合わされることも多々
あるが。
まるで「Shall we dance?」並みのスマートな“口説き文句”
距離を一気に縮めてきたのは、イタリア人の軟派な会社員
以来だ。

片手で杖をついた華奢な高齢者
にそんな台詞あの状況で
言われたら、誰もが断りづらいだろう。
新型コロナ感染拡大が私の傍まで迫ってきてる昨今なので、
ホントは見知らぬ人との接触はなるべく避けたい。だけど、
困っている彼女を置き去りにすることもできず、話に乗って
しまった。すぐに済むからいいや、くらいの軽い気持ちで。

しかし、何度聞いてもお目当ての商品が何なのか判らない。
何故って、おばあさんの“情報量”が少なすぎるのだ。てか、
情報と言えるだけの形にも成ってない。
キリン」「(アルコール入りの)ビール」そして「150ccの小さめ
これをただ繰り返すだけなのだ。
人から頼まれたと言うその商品を、メモも無しに“彼女の
視覚的記憶”だけを頼りに探すのだから、無謀も無謀

目についたキリンの棚に案内し、主流の350ml缶を指さし、
キリンのビールにも種類が沢山あることを説明。おばあさん
話を真面目に聞いてはいるものの、他を見ようともせず
私が例に挙げた“一番搾り”の6缶セットに手を伸ばし、
「これでいいかなぁ」と不安げに独り言ちる。

彼女の気が変わらないうちに去ればいいのに、私の中の
“お節介おばさん”が発動してしまい、缶にも3つのサイズ
があることを説明して、更にヒントをもらおうとするし💧
職業病だがこんなどーでもいいことにさえ“間違いを正し
たい”、“謎を解きたい”気持ちが
強まってしまう。
だから最初から彼女が口にしている3つ目のキーワードの、
150cc」がどうにも引っ掛かって・・・

でっかいヤクルトじゃないんだし、いくらなんでも
150cc
のビール缶
なんかコスパ悪すぎだろ~~!
そんなツッコミは私の胸に納めつつ。他の大小2種類の缶を
見せるが、135mlのミニ缶でも
350ml缶でもなく「その中間」
と言い張る。

結局、商品が判らないまま。
おばあさんは諦め顔で私に丁寧に礼を言い、ふたりは別れた。
あれはキリンの何のビールが“おばあさんの正解”だったん
だろう? その後も気になって、しかもおばあさんが家に
​戻って頑固なおじいさん”に文句言われてるシーン
勝手に思い浮かべていた。

さっきネットで調べてみたら。
250ml』缶があった! こんな形の缶、初めて見た。
“おばあさんの150ccは、きっとこのサイズだな。
だとしたら、初めからあのスーパーには置いてない商品だ。
私が買い物するどのスーパーでも見かけたことがないぞ?
コンビニや酒屋にはあるのかしら?

一体、おじいさん(と、もう決め付けてる)は何を飲みた
かったのか? あれだけ付き添って、おばあさんの何の
頼りにもならなくて残念だ。
でもさ、おじいさん! そんなに飲みたいなら、次はせめて
メモをおばあさんに渡した方が宜しいかと。 

★  ★  ★  ★  ★
今日のひとこと。「カマキリ先生、どうなるの?」


​​​鄙びた温泉​​♨♨​​宿泊まってゆるゆるしたい。





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最終更新日  2022.08.25 18:01:10
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