テーマ:心のままに独り言(8820)
カテゴリ:ヒトコトモノ
10代の頃、ボーイフレンドと“文通”してた。
ふたりで学級委員になったのを機に親しくなり、母親同士も PTAで気が合ったみたいだ。 S君は小学校の高学年で他県に引っ越した。それまでずっと 年賀状の遣り取りをしてたから、あれも自然な流れだったん だろう。転校前に特別な約束もしてないのに、どちらからと もなく“手紙”を送り合うようになった。 彼からの手紙に、“満月”の写真が同封されていたことがある。 天体望遠鏡を親に買って貰った嬉しさからか、“月”が大写し された紙焼きの写真を数枚、私に送ってくれたのだ。 ある時には、旅行で余ったと思われる英国コインも貰った。 特にこの“モノクロの神秘的な満月”は、空を見上げるのが好き だった私への『最高のプレゼント』になった。これが私にとって、“大好きな人”からの人生初の贈り物である。 この前のblogで「モノより思い出」が・・・なんて書いたけど。 このプレゼントだけは、子供時代の私の“一生の宝物”になった。 賢くて明るい、輪の中心に居る活発な少年。スポーツマンで やんちゃな面もあったけど、ロマンチックな写真に“彼の本心”を 見た気がして。 あ、でももしかしたら彼が撮ったんじゃなく、“お父さん“撮影な のかもしれないけども。貰った時は嬉しすぎて、そんな裏事情 なんて考えもしなかったから、幸せだった。 そんなことを先日の“皆既月食”(※我が家からは角度的に見えず 残念!)のニュースを観ながら、急に思い出したりして(今更)。 S君は中学校の途中で、他県から戻ってきた。会わないうちに “都会”の洗礼を受けて、“予想外の方向”にキャラ変してしまっ た。多感な時期だったから、学校で会っても互いに言葉を交わ すこともなく、年賀状の遣り取りを最後に時が過ぎ・・・ “文通”も完全に途絶えた。 今でもまるいお月さんを見ると、ふいに思い出してしまう。 あの頃のピュアな私達の心の通い合いと、彼の見事な剃り込み とタンラン&ボンタン・・・写真に残しときたくない格好を。 ★ ★ ★ ★ ★ 今日のふたこと。 「国会の場で営業するなよ~。頭お花畑なの?」 私の頭に一番に浮かんでくるのは、 この月。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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