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カテゴリ:結婚式司会
私の本職は、結婚式の司会である。私が所属する事務所は、日本ホテル系にはいっております。
で、その関係で、7月31日、美味しい食事がウリのホテルメトロポリタンエドモンドで「中村勝宏の料理と薩摩琵琶の夕べ」というディナーショーが開催されることを耳にし、参加してまいりました!! 洞爺湖サミットで総料理長を勤められたそうで・・・。どえりゃーシェフの監修した料理をなんと、たったの25,000円、しかもスパークリングワイン、ワイン呑み放題。これは、安いでしょうっ!! でも、何がびっくりしたかって、中村シェフって、若き頃、元々、エドモントのフレンチ「フォーグレイン」のシェフだったんですってさ~ひゃ~。。。 さ、気を取り直して、ディナーショーということで、まずは、料理の前に、中村シェフの出身地、鹿児島に伝わる薩摩琵琶の演奏。これが、又、素晴らしいっ!那須与一と壇ノ浦の合戦の歌を聴きましたが、琵琶という楽器の音の深さ、歌だけではなく、琵琶の音にも、その悲哀が表現され、まるで、一つの劇を鑑賞しているような感じです。 ま、その後、乾杯等々あり、18:30開始が10分程度おして、食事がでてきたのは。20:00近く。 はい・・・メニューですっ!! なんと、中村シェフの手書きのサイン入りっ!! 料理のサーブの前に、中村シェフより、料理説明がありました。なんだか恐ろしく、素晴らしい料理っぽいです。その後、鈴木さんというソムリエの方から、ワインの説明あり。これもまた、聞くところによると、貴重なワイン・・・ さ。 ■1品目:フォワグラのパルフェノワゼットとダージリン風味 アペリティフのスパークリングワイン「クレマン タルザス ブリュット エクストラ」というスパークリングワインと一緒に頂きます。 この「タルザス」という、スパークリングワインは、甘口が多いそうですが、この種類は辛口だそうです。 お料理は、甘くお菓子みたい。フォワグラをつぶして、生クリームか何かふわりとしたものと混ぜ合わせ、そこにダージリン紅茶の風味をつけたのかしら。滑らかな舌あたりに、かりっとした食感の違う(たぶん)チーズをいれて焼いた付け合せ。 ■2品目:北海道直送たらば蟹の蒸し物 夏野菜のエチュべ添え 「ヴィレ クレッセ ヴィエイユ ヴィーニュ 2003」という白ワインと一緒に頂きます。 この白ワインが素晴らしいっす。なんだか、あまり量が確保できなかったとか・・・。 芳醇な上、こくがあるけど、辛口。えー、白ワインの常識を覆す系の白ワインです。 たらば蟹の上にはマスタードのきいたソース、その他、各種夏野菜(この野菜も、シェフの知り合いの方から送られたものだそう。)。一品一品に、かなり手をかけて、凝ったつくりです。もう、この時点で、かなり感激。特にタラバとかぼちゃが絶品でした。 ■3品目:永田トマト2種のジュレ バジリコ風味 たぶん、この料理が一番、評判よかったのではないでしょうか?同じテーブルに着席した方も口々に「これは美味しい」と感嘆!! 右側の白い部分は、ゼリーです。これは、中村シェフが尊敬する「永田先生」という方が送ってくださったトマトをミキサーでジュース状にして、布で一晩かけて漉した液をゼリーにしたそうです。白いのですが、トマトの味が濃縮されています。 そして、左側は、やはりトマトのソースを2倍に煮詰めた甘みたっぷりの液状のもの。ジュレの爽快さとあわせて食べると甘みが深さを増し、でも爽やかで、びっくりの一品っ!! バジリコを使ったフラン(ふわふわっとしたもの。中央の薄緑色のブツです。)もあわせて食べるそうですが、こちらの存在感はあまり、どうでも良い系でした ■4品目:天然活平目のソテ 帆立貝のトリュフはさみ焼 アスパラガスの茹で立てトリュフヴィネガー 右側の陶器に入っているソース、お皿の下に添えられているソース、2種類のソースで、お魚、ホタテを頂きます。これは、アスパラガスがとても美味しかったです。 このアスパラも中々手に入らないところ。。中村シェフのつてで手にいれられたそうです。 やっぱり、フレンチはお魚料理が一番、美味しいっ!! ■5品目:福島産黒毛和牛のポワレと牛舌のロッシーニ風 「シャトー ヴァルコンプ プレステイージュ 2006」という赤ワインと一緒に頂きました。 このワインは、英国王室御用達になったとか(ウルオボエ)で、今は、なかなか手にはいらないそうです。 味は・・・。。ええ、ええ、一般市民にはあまり味わうことのない美味しい赤ワインでございました。しかしっ、ワイン通ではない、私にとっては、「美味しい」という価値しかわかりませんでした。 *それに、もう酔っ払ってたし バランスのいいお肉の一皿でした。スタンダードな肉料理に花を添えたのが、付け合せ。 左上の丸いのは、ジャガイモで、中には中華風のアンがはいってます。右下の赤い四角いのはビーツの酢漬け。これは、横からみると、色がグラデーションになっています。一番下が黄色、徐々にオレンジ、そして一番上は、ビーツの色。 お肉は、脂のバランスも良かったのでは。。。私は、油の多い、いわゆる「良い肉」が苦手なので、ちょっとしつこく感じました。でも、不思議に、右下のソース(結構、こってりなのですが)と愛称がよく、美味しくいただけました。 右上は、いわゆる牛舌のシチューですわ。これも、霜降りの牛タン。とろとろです。 基本、小食の私は、魚料理で、胃はフィニッシュッ。すみません、肉料理残しました。 そして、かなり良い気分の所に ■6品目:フランス産フロマージュ(チーズですね) 写真撮り忘れました。 ■7品目:木苺とルバーブ入りタルト ショコラ オレンジ風味のサバイヨンソース ショコラとピスタチオのローブをまとったココナッツのグラス ショコラのタルト、生チョコ~。左下のソースで頂きました。右上のグラスにはいっているのが、サバイヨンソース。グラスはアイスクリーム。全部、美味しかったです。 そして、最後にコーヒーと小菓子。 もう、死にそうに満腹です。 料理が全てサーブされたら、この料理を作ったシェフが勢ぞろい。 これだけの凝った料理を、一度に100名近いお客様にサーブするためには、どのくらい大変だったのでしょうか? 勿論、宴会なので、挨拶が長く、スパークリングワインがぬるくなってしまった、とか、できたてほやほやの暖かい料理ではなかった、ということはありますが、それも考慮し、温度がさめても美味しい料理のメニューを考えられたのではと感じました。 全てが終わると中村シェフが出口付近でお客様を自らお送りしていらっしゃいます。 思わず、記念撮影っ!! このときも、すごいな~と思うのは、携帯を手にシェフに近づくと、ホテルスタッフが「お撮りしましょうか?」と、すかさず、近寄ってきてくれました。 正直言って、「エドモント???歴史もないし、バブルの遺産??」「3流でしょ」とというのが、一般的。。。 で、地味だけど、ホスピタリティ溢れる穴場ホテルだと改めて感じました。 去年、帝国ホテルで、友人の結婚式に参加しましたが、プラスアルファのホスピタリティを感じるスタッフはいなかったしっ。 きっと、もう2度と、中村シェフのフレンチを頂く機会はないかと思います。すっごくいい思い出になりました。 エドモントでやっている「食のエドモントクッキングセミナー」にも、興味津々。。。でも、ちょっと小耳に挟んだところ、すごくお高いとかっ!! もう1回位、エドモントさんの食系イベントに参加してみたいな~と思う私でした。。。 今年のクリスマスはエドの「フォーグレイン」にしようかな~っ あ。。。フォーシーズンズも、個人的に興味惹かれるので、しらべてからねっ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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夕陽京やん様
今晩は。 エドモントの知り合いのスタッフに伺ったところ、このディナーショーは、完全赤字!!だそうです。 まず、サービススタッフは、お客様2名程度に1人つき、料理を作るのは、シェフと称号のつく方含め、20人以上。 食材は、中村シェフだからこそ手に入るものばかり。 人件費だけで赤字、さらに、一般的な店舗でこの素材とレベルのお料理をだすとなると、その金額は想像もできないそうです。 改めて、その凄さを実感し、来年もうかがわせて頂きたいと思いました。 不況だからこそ、あの手この手で、何かに特化して、いかなくてはビジネスは成立しないのかもしれませんね。 (2009年08月03日 00時33分00秒) |