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テーマ:ニュース(99709)
カテゴリ:その他日本企業
三井住友建設は、陸上より高い発電量が期待でき、今後もため池、貯水池、湖、ダム、工業用水池など各地で未利用となっている水面の有効活用に向け、これまで水上太陽光発電システムとして実績のある複数のシステムの施工・検証・管理を実施してきた経験をもとに、水上設置型の太陽光発電用フロートシステムを開発した。
同社が開発したシステムは、太陽光パネルを装着するフロート、フロートを連結する連結板(ブリッジ)、フロートと連結板を固定する緊結バンドによって構成され、太陽光パネルはフロート毎に1枚づつ取り付ける設計。 同システムは、(1)部品点数を極限まで減らすことで低コストを実現、(2)フロート内部に発泡剤を充填することでフロートに損傷が生じた場合でも浸水を防ぎ、水没を回避する構造を採用し、中空製品と比べて3~5倍の剛性強度を確保、(3)冷却効果を高めるためにフロート中央に大きな開口を設置、(4)多くのメーカーの太陽光パネルが設置可能(設置可能パネル外形寸法:幅1,500~1,700×奥行980~1,000×高さ35~50)、(5)耐久性が高く、誰でも容易に取り付けができる緊結バンドを採用、(6)国内の複数の製造拠点から、高品質な製品を安定的に提供可能、などの特長を持つ。 再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まって以来、全国で太陽光発電の導入が急激に進み陸上では事業適地が減少しているが、水上は日射を遮るような障害物が少ないうえ、太陽光パネルの冷却効果が得られ陸上より高い発電量が期待できる。また、フロートシステムが水面を覆うことで藻の発生を抑制し水質改善効果も期待できる。 ため池だけでも全国に約24万カ所以上あり、ダムや貯水池、工業用水池などを合わせると、全国各所に適地が点在しているのが現状。こうした場所での主な発電用途として、ため池・ダムの設備電源、事業所・工場などの自家消費、公園など公共施設の非常用電源などが考えられる。電気料金値上がりへの対策や災害への備えから水上太陽光発電市場は、持続的成長が見込まれている。 その他日本企業の関連記事 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.18 15:09:12
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