映画の話 バーナデット ママは行方不明(映画館)
かつて天才建築家として注目を浴びていたバーナデット。現在はシアトルで成功者の夫と最愛の娘に囲まれ専業主婦として暮らしていた。一見幸せそうな環境だが、彼女は極度の人嫌いのため家族以外と上手く付き合うことができない。息苦しさを感じながらもなんとか暮らしていたバーナデットだったが、ある日隣人と大きなトラブルを起こし、さらには詐欺事件にまで巻き込まれて、ついに彼女の精神に限界がくる。そのときバーナデットがとった行動とは。あまり何も考えずに観に行った作品なんですが、かなりやられました。すごく良かったです。何度か書いてるように、私は自分勝手な女が大嫌いなんですが、不思議とケイト・ブランシェットが演じる勝手女だけはすごく共感できるんです。たぶん知的さとチャーミングさが見えるからだと思うんですよね。そして、ケイトは天才肌の女性を演じさせたら右に出るものはいないと思います。基本は人付き合いに悩む主婦と、賢く理解のある娘、ちょっと的外れだけど優しい夫のホームドラマなんですが、クライマックスが本当に爽快。自分の活かし方を再確認したバーナデットの行動力や、ワクワク感が観ている方にも自己啓発になった気がします。好きなこと、自信のあることで突き進んでいく、自分の居場所として納得できるところで努力するのが、やっぱり幸せですよねぇ。そして、めちゃくちゃながらも愛に溢れた家族がすごく微笑ましい。あんなに賢い娘なら、母親として誇らしいと思う。コメディ的な面白さもあるし、ホームドラマとしてもいい、そして女性のテンションを上げてくれる素敵な映画です。★★★★☆バーナデットをさがせ! [ マリア・センプル ]価格:3,520円(税込、送料無料) (2023/11/16時点)楽天で購入