鬼平犯科帳 浮世の顔 を、読んだ。
どうした左馬……。
いや、その……
妙に、胸が重くなってきて……。
うふ、ふふ……。
可笑しいですかな?。
いや、別に……
なあ、佐馬之助。
これが、浮世の仕組みというものなのだよ。
浮世の仕組み、ね……。
人が何か仕出かすことは、
必ず、何らかの結果をまねくことなのだ。
当り前のことだがね。
ははあ……。
その当り前のことを、
人という生きものは、
なかなかに、のみこめぬものなのさ、
このおれもそうだが……。
のみこめていりゃあ、
人の世の苦労もねえわけだが……。
そのかわり、
つまらねえ世の中になってしまうだろうよ。
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Last updated
2008.01.18 07:05:58
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