世界各地で昔の蒸気機関車が復権して、観光用に運行される様になりました。営業的には石炭のエネルギーの10%しか動力に変換されないこと、硫黄酸化物を含む排煙の多いことから成立しないのですが、近年のアンティーク趣味から“力強い動力車”を楽しもうと廃線を利用したりして、観光客及び写真家等の要望に沿った運行が行われる様になりました。
ニュージーランド南島で偶然出会った観光用蒸気機関車サービスもそうしたものでした。
ニュージーランド南島の美しい町クィーンズタウンからワカティプ湖に沿って南40kmに程行きますと小さな町キングストンに着きます。
キングストンから、観光用の蒸気機関車「キングストン・フライア」が走っています。
片道14kmで終点のフェアライトに到着しますが、此処には町もありません。草原にポツンと駅舎があるだけです。見学に行く所も無いので、暫く休憩してからそのまま折り返し運転となる様です。
2001年1月テアナウからクィーンズタウンに戻る途中に、道路沿いの草原に人だかりがしていました。偶然「キングストン・フライア」の蒸気機関車の到着時刻だった様でしたので、駐車して待っていると観光用の列車がやって来ました。