テーマ:フセイン元大統領拘束(15)
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日本時間12月14日午後9時からのニュースに釘付けとなりました。CNN主体の「フセイン元大統領拘束」の衛生中継記者会見のニュースでした。
フセイン一族に近い人物からの通報に基づき、彼の出身地チクリット近くの小さな村を第4歩兵師団が捜索、民家の下に作られた穴蔵に潜んでいたのを見つけ拘束したとのことでした。銃器も所持していましたが、抵抗することなく逮捕され逮捕当時の写真も公開され、髭ぼうぼうの姿で逃亡生活に疲れがにじみ出ている様で、哀れにも見えました。 独裁者の末路は、側近からの裏切りに会い、悲惨を極めるのが歴史の教訓です。日本の山梨県上九一色村での麻原教祖が中二階の隠れ部屋で発見、逮捕された姿を彷彿と思い出しましたのは、私だけでしょうか? これで、日本の自衛隊派遣に際して、イラク治安が改善方向に向いてくれれば良いとは思うのですが、そう物事は簡単では無い様です。 大量破壊兵器隠匿の大義から始まったイラク侵攻は、その大義を果たしていません。イラク侵攻を正当化しブッシュ政権のお先棒を担いだアメリカマスコミがどの様に報じているのか気になりましたので、インターネットでニューヨークタイムズを見てみましたが、その辺りは触れていませんでしたが、ブレマー占領機構行政官は復興行政に就いて、旧体制派取り込みたいと注目する発言をしていまして、その挙国一致体制を再構築したい意図には賛成したいと思います。 どうもブッシュ政権の石油権益のアメリカによる確保、復興事業の侵攻反対国の排除が目立ちますが、肝要なのはイラク国民第一主義を鮮明することでしょう。 ニューヨークタイムズからの記事抜粋:(2003/12/14版を拙訳) フセイン氏の逮捕会見は、厳重な警護の下バグダッドの旧大統領宮殿で行われました。 ブレマー占領機構行政官は「皆さん、掴まえました。」と第一声宣言をし、「何十年に亘り、サダム・フセインはイラク住民を互いに離反させ、又近隣諸国に脅威と攻撃をして来ました。その様な時代は終わりました、今こそ未来を、望みのある未来、和解出来る未来を見据える時が来ました。」と逮捕の意義を強調しました。 フセイン側近の暴徒にも戦いを止める様に、「フセインの逮捕によって、旧体制に属していた人達も、軍人であれ民間人であれ、辛い立場を終わりにすべき新しい機会が到来しました。和解と希望の精神を持って、武器を捨て他のイラク国民共々、新しいイラク建設に加わって頂きたい。」と訴えました。 その後、記者会見したサンチェス司令官は、フセイン拘束によってテロ襲撃が終結すると言うことには疑いを表明しつつ、イラク国民がテロリストの捜索に協力的になると言い、「イラク国民と連合軍の協力により、全土に亘り安全で危険の無い環境に近づいている」との声明を出しました。 侵攻の発端となった大義もさることながら、心ならずも旧体制に協力した住民を含めてイラク国民が敗戦から力強く復興出来る様に願って止みません。やはり、旧勢力と見て、ある地域・ある村落全体を排除することには無理があったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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