テーマ:ニュース(100225)
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懸念されていたことが起きました。
中国・広東省で昨年12月からSARSの疑いで隔離されていた32才のテレビ関係者が繰り返し検査の結果、1月5日真性のSARS患者として確認されました。昨夏終息したSARS再発生が心配されていたのですが、やはり昨年発生起源となった広東省でSARS患者確認となりました。 WHOと中国衛生省の発表を受けて、広東省では食用として出回っているハクビシン1万匹の処分を業者に要求した様です。 どうも朝日新聞を読みましても経緯が良く分かりませんので、此処からはニューヨークタイムズ1月5日記事からの要約です。 中国衛生省の発表に拠りますと「採取されたウィルスの主肢蛋白は最終端アミノ酸に至るまで、ハクビシンから検出したコロナ・ウィルスの新型遺伝配列と同一」とのことです。 一方、香港大学の細菌学者は「新型遺伝配列を持つウィルスが、昨夏蔓延したSARSウィルスであり、感染力・致命性も同じと決めつけるのは尚早では無いか?」と疑問を投げかけています。 研究者達は「この患者がどの様にウィルスに接触したかは不明」と述べていますし、患者が12月16日に発熱する以前の1ヶ月程動物に触ったことが無いと主張しているのです。 広東省病院関係者は「中国東南地区では冬は乾季で、ハクビシンの糞が乾燥して風に飛ばされて空気伝染する恐れが大きい。糞には10億倍に薄めても検出出来る程の高濃度のウィルスを運ぶ媒体となり得る。昨年も最初の患者発生から広東省に病気が蔓延する迄1ヶ月を要しているので、今期も要注意。」と警告しています。 しかし、WHO研究陣の1人は「SARSウィルスがどの動物によって、どの様に伝染させるのか解明することが重要です。感染経路が理解出来れば、ウィルス撲滅についての方法が提示出来ますし、予防・治療に就いて処置も可能となります。」と述べています。 ハクビシンは疑いのみで、伝染動物とは特定されていないのに、人間の都合だけで全て処分となりますと種の絶滅を招くのではと心配せざるを得ません。 それとも中世ヨーロッパに猛威を振るった黒死病(ペスト)を伝染させた鼠の再来なのでしょうか? 近年狂牛病、鯉ヘルペス、鳥インフルエンザ等知られなかった動物の病気が蔓延していますのは、ウィルスが地球環境の変化が原因で封じ込められていた地域から生息地域を拡大しているのでしょうか? 朝日新聞によりますと、WHO中国駐在代表は、1月5日夜、北京で会見し、「1人の患者が確認されたからと言って、直ちに中国東南地区の人々の健康への脅威にはならない。広東省を含む中国全土への旅行は安全」とする見解を発表した様です。 昨年と較べますとSARSに対する予備知識が多少はあり、マスクをする、手を良く洗う等の予防策もしますので、昨シーズンの様な病気の広がりは無いとは思いますが、出来れば暫く様子を見るのが賢明だと思われてなりません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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