ここ数日、暖かい晴天の日が続いて典型的な小春日和となっています。
東京郊外の多摩丘陵にある自宅近くを散歩していても、街路樹も葉を落とすものが多く、将に「秋の日のビオロンの溜め息の身にしみて・・」の落葉風景が展開しています。
日本では晩秋に現れる春のように暖かな天気のことを「小春日和」と言い、小春と言う使い方がなかなか微妙で適切と思い、調べて見ますと旧暦10月を「小春」と言うのだそうで、現在の太陽暦では11月に相当するとのことです。
北米では「インディアンの夏(Indian Summer)」と言いますが、恰もインディアンに騙されたかの様に夏を思わせる陽気に逆戻りすることを指しています。
英国では「セント・マーチンの夏」、ドイツでは「老婦人の夏」、フランスでは「サン・マルタンの夏」、ロシアでも「老人又は女の夏」と呼ばれるそうですが、日本では“春”を使うのに、欧米諸国では“夏”であるのが文化の違いも見えて面白い所です。
この写真は昨日午後2時半の自宅近くのバス道路から撮ったものですが、既に夕暮れの気配も濃く出て来て、錦秋を満喫出来ました。
今週末は天気が崩れて来ますので、来週は木枯らしが吹く寒い秋になるかも知れません。