テーマ:西海国立公園(210)
カテゴリ:Goto Islands
長崎空港に着きましたら、大村市市制施行65周年記念で平成19年7月21日~9月1日の間「天正少年夢まつり」が開催中と宣伝していました。
昨年末、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」がユネスコに提出する世界遺産登録の暫定一覧表に入ることが決定されましたので、その前史を知る上でも興味深いと思われます。 度々、長崎空港を利用していましたが、長崎空港に渡る箕島大橋のたもとに天正遣欧少年使節像が建っているのは気が付きませんでした。 走行バスの中から撮ったので良い画像ではありませんが、手前から、伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルチノ、中浦ジュリアンの順に並んでいるそうです。 この使節は、日本でのキリスト教布教の責任者であったヴァリニャーノ神父が計画し、九州の3人のキリシタン大名である大村純忠、大友宗麟、有馬晴信の使節として派遣したものです。使節に選ばれたのは、有馬のセミナリオで学んでいた少年で、正使として日向伊東氏出身の伊東マンショ、有馬領千々石出身の大村純忠の甥の千々石ミゲル。副使として原マルチノ(波佐見町出身)、中浦ジュリアン(西海市出身)の4人でした。 この銅像は、少年達の偉業を顕彰するため、使節ゆかりの大村市、波佐見町、千々石町、西海町(現西海市)の1市3町と関係団体が、昭和57年(1982)に、使節の出発400周年を記念して建立しました。 帰国後はキリシタン禁教令が施行され不幸な後半生だった様です。 伊東マンショは司祭となり比較的早くに逝去しましたが、千々岩ミゲルは諸般の事情で棄教、中浦ジュリアンは壮絶な殉教、原マルチノは国外追放されてマカオで死亡となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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