新上五島町榎津の朝は気持ちが良い。波止の突堤から似首番岳に朝日が当たって存在感を見せています。
僅か364mの標高ながら、北風を防ぐ防風の役目を果たしていて、狭い平地ではありますが、住環境は良好に見えます。
嘗ては、海産物流の集散地として反映したのですが、漁業不振で人々が流失して限界集落となりました。
夕刻、メーン通りを見てみますと、店が建ち並んでいた昔を思い起こすことは難しく、酒屋と雑貨店を営んでいた店も、店主が脳梗塞の後遺症で車椅子生活を余儀なくされ、老々介護で閉まってしまい、遂に店が皆無となり自動販売機が数家個散見されるに過ぎません。
義父母が健在で、小学校入学前の息子2人を連れて行く頃は、病院も薬局も、スーパーや生鮮食料品、菓子類を売る店もあったのですが、人口流失で皆無となりました。
今後は、全国に先駆けて、良好な住環境を利用して、「介護の島」として特別区申請をして、老人のみならず、介護士家族も呼び込んで空き家に住んで貰い、過疎化の島の活性化を図ることが、限界集落を脱する方策として求められそうです。