榎津に滞在する間、五島随一の海水浴場である蛤浜に行くことも無く、近くの川野家の先の小さな砂利浜で毎年2~3日海水浴を楽しみます。
此処はテトラポッドも切れ、土砂崩れ対策の砂防柵も切れて、自然の磯が残されていますので、磯の周りでは、キビナゴを追うクロダイ、岩場の下にはタカハタダイ時にはイシダイも見えて、楽しい水浴びが出来るのです。
しかし、今年はそんな魚が見えず、僅かに小さなベラが見えるだけで、毎年採っていたサザエやシッタカ貝も激減していました。
防災対策で海浜が整備されて、山の栄養が海に流れ出ず、海浜が白くなる「磯やけ」が深刻化しているのです。
其処で、奈摩湾の先端にある奇岩、矢堅目公園に行って、その周囲の海を上から見てみますと、磯には海藻が無く、真っ白に磯やけしているのです。
此処には、テトラポッドも無く、砂防柵も無いので、昔ながら海岸が残されている筈なのに、磯やけが進行しているのです。
次世代に美しい自然を残すには、抜本的な改善策が必要だと痛感することになりました。