昨年は病気療養の代理年賀状を受け取り、今年は無かったので心配していましたが、残念なことに今年1月の逝去通知が来状しました。それに加えて、今回は喪中葉書、行年76才、私より2才年上です。
彼の大学在学講義中、八田桂三教授がローター回転式のWankel Engineは偏芯ギアの熱変形を懸念と解説していたのですが、開発意欲に燃えた彼は、意を決して東洋工業(現マツダ)に飛び込んだのでした。
Wankel Engineの開発は大変だった様で、お結び型ローターのシール漏れ等問題が山積しましたが、何とか解決してRotary Engineと銘打って、コスモスポーツに実機搭載となりましたので、彼の思いは通じたのでしょう。
しかし、大気汚染防止法の厳格化には、Rotary Engineは対応が難しく、通常のPiston Engineの2段式希薄燃焼(CVCC)の後塵を拝する様になりました。
その後、彼は故郷の家業を継ぐべく福岡に帰り、親を安心させる人生を選択することになり、逝去に至るまで努力したのでした。
彼の開発成功への技術貢献を称えると共に、良き人生だったのだろうと、ご冥福を祈るばかりです!
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Last updated
2016.12.03 09:18:04
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