テーマ:政治について(20230)
カテゴリ:Politics
文芸評論家の斎藤美奈子女史が「反則の構造」と言う記事を寄稿しています。正鵠を突いた分析と思われますので、転載することに致します。
1. 最高責任者が方針と方向性を示す 2. 側近が具体的な指示を出す 3. 刺客人を追い詰めて実行させる との三段構えの構造で反則を実行する。 悪質な反則タックルに及んだ日大の会見は、旧日本軍を連想させるものだった。いや、今も日本の組織にはこの様な命令系統、役割分担で動いている処が多々あるのではないか。 財務省の文書改ざん、防衛省の日報隠蔽、森友・加計問題にも同様の構造を感じる。文書改ざんに関与した職員は自殺に追い込まれ、側近に当たる佐川国税庁長官は不起訴となり、最高責任者である財務大臣や総理大臣はそのまま既存体制を維持したのです。 不祥事が発覚したと見るや、最高責任者は「命令はしていない」と主張し、上を慮って下を守ろうとしない中間管理職、結局はそのシールドに守られて、最高責任者は権力の座に座り続ける。 省庁も大学も同じ構造なのだろう! 日大選手の会見は追い詰められた刺客人の立場と心情を図らずも焙り出した。真実を語った彼の勇気を見習いたい。 昨晩の日大アメフット部の監督とコーチの記者会見でも、「反則は選手の勘違いで、そんな指示は出していない!」と両者の自己弁護に終始して、「アメフットをする権利は無く、辞めることが責任」とした選手への配慮は一切無く、不快なものでした。 加えて、司会を務めた日大広報部長は記者達の質問を遮り、監督とコーチを防護するだけで、生徒への教育的な配慮も無く、日大幹部の経営認識も、教育者・教育機関としても失格の烙印を押さざるを得ません! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Politics] カテゴリの最新記事
|
|