カテゴリ:Overseas Europe
新宿にあった「地球の歩き方トラベル」で、ユーロレール券を2枚購入し、「ライン河の川下り」と「レンブラントの夜景観賞」「キューケンホーフ公園でチューリップ観賞」をしようと出掛けたのは1997年4月末のことでした。
ユーロレールと言う旅行券は、多分Thomas Cook社が販売していたもので、Thomas Cook TimeTableと言う時刻表も付いているものでした。 未だEUが成立していない時代で、ドイツ、オランダ、ベルギーの各国を跨って、1等車が乗り放題と快適で便利な鉄道旅を満喫することが出来ました。 その旅行代理店Thomas Cook社が破綻したと言うニュースには、時代の趨勢に遅れたのでしょうが、半面懐かしさを感じてしまいます。 創業178年、世界最初の旅行代理店とされ、航空会社も傘下に持つ英国トーマス・クック(Thomas Cook)社が突然破綻。空港にはいきなり「トーマス・クック破綻の為フライトキャンセル、ツアー中途解散」の告知が表示された。60万人ものツアー客が海外で突如足止め、英国政府は同社を救済しないが、15万人の英国人ツアー客を帰国させるべくチャーター機を手配し、緊急輸送作戦を取った。 破綻の原因は海外旅行客の変化。今や旅行代理店の支店で担当者の説明を聞きながら決めるツアー参加は古いビジネスモデルだ。ネット経由でフライトでもホテルでもレンタカーでも自分で予約できる。ツアーのネット化に出遅れた。 既に経営は悪化していたが、そこに救済の手を差し伸べたのが中国資本だ。復星国際(フォースン・グループ)という中国投資会社が最大株主となり、今回も9億ポンドの救済資金を提供していた。この中国企業の傘下には地中海クラブ(クラブメッド)も入っている。中国人中級層の海外旅行需要を視野に入れた動きだったが、更に2億ポンド追加が必要となり、その時点で手を引いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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