コロナ禍での経済低迷只中ですが、昨日の東証大納会では1989年以来の高値引きとなりました。
政府の経済対策、日銀の金融緩和に依る資金供給が異様な株価を押し上げているとされていますが、資本主義社会で実体経済を反映するとされる株式相場の常識は崩れ去り、マネーゲームのみが暗躍することとなりました。
ICT(Information Communication Technology)を駆使して、生産に関与しないGAFAに代表されるIT産業が、資本自由主義での商業取引だけで、経済を牽引することとなり、何某かの規制を掛けてその無敵とも思われる暗躍を阻止する必要がありそうです。
私は日本の復興経済を牽引した重工業で働いていましたので、それらの株価が気になり、重工3社を検索してみますと、MHI3000円、KHI、IHIは2000円程度と低迷、日本経済を牽引する企業力はすっかり消え去ってしまいました。
造船等の労働集約産業は、既に中国、韓国に取って代られてしまい、再生は敵わないのでしょうが、ハイテク技術を要する航空宇宙分野での高付加価値製品に活路を見つけて欲しいものですが・・・
何とか自動車産業だけが、商業主義での流通手段となって、物造り産業として気を吐いてはいますが、その他の機械産業は総崩れとなり、社会インフラ整備も滞てしまっていて、嘆かわしい状態は来年も更に加速する状勢の様です。
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