マグドナルド
このブログは世の中のおかしな事に私見を述べたいために起こしたのだが、ここのところ、私見ではなく私事(ひょっとしたら私怨?)ばかり述べていた。しかし、一昨日(1月28日)にマグドナルドの店長が提訴した『マックの店長は管理職ではない』という裁判に東京地方裁判所は提訴した店長の全面勝訴の判決を出し事について私見を申したい。というのも、翌29日の朝に我が社のTOPがおかしな事を言ったものだから、どうしてもそのままにしておけなかった。これも、私見ではなく私怨になってしまうかもしれないが、私が我が社の総務マネージャーをしている時に、残業について我が社の問題をキチンとした方が、今後の労務管理のためと思いTOPに提言したとき、どうも逆鱗に触れたようで、後に窓際に飛ばされ現在に至っているからだ。提訴したマックの店長は会社から提訴を取り下げるようにと金銭解決を求められたが、このままだとマックの店長の中から過労死が出るからと言って和解に応じなかった。実際に某店の店長はクモ膜下出血で亡くなっていると報じられている。このニュースを我が社のTOPが皆の前でこう言った『いやだったら辞めればいいのに。自分の会社が自分の考え方と違う事をするのが嫌だったら辞めればいい。他の店長は提訴した店長に不満を出していた』と。多くの経営者は同じような意見を持つ者が多いと思う。しかし、ここで考えなければならないことは、裁判で判決か出た事だ。つまり、判決が出るという事は労働基準法違反を犯していると宣言されたことだ。法律違反を犯している。労働基準法違反は刑事事件であり、残業手当の多い少ないは民事事件であることを忘れてはいけない。過去にも、残業手当を出していないで経営者が検挙されたケースもたくさんあるし、摘発された会社の経営者・管理者が書類送検されたケースもある。つまり逮捕され前科が付く。そして会社の信用を無くすと言う事なのである。私の業界は食品業界です。昨年は食品業界では不二家から始まり大きな嵐が吹き荒れてしまっています。表示義務違反・賞味期限切れ原料使用など。ミートホ○プ社に至っては、中身と表示されている原料が違うなどと論外な事も明らかになっています。伊勢の赤福。他社や従業員の協力があってやっと復帰の一歩を踏み出しています。しかし、我が社ではこの話題を口にする者が私以外にいません。なぜなら、赤福と同じ現象が我が社の中にあるからです。私は批判をするのではありません。「人の振り見て我が振り直せ」と言う事があるのです。今までは良いと信じてやってきた事が駄目だと分かったなら直ちに直さなければならないからです。残業手当についても同じです。我が社のTOPは『マックの同僚店長が提訴しないのは会社の考えが正しいと信じているからだ』と言っています。いいえ、そんな事はありません。そりゃあ中には出世主義の人がいてそんな風に言う人もいるかも知れませんが、会社の方針に異を唱えたら飛ばされたり減給になったりするから言わないだけです。それは我が社でも同じです。会社のためにと思い、あえて苦言を申している私は飛ばされてしまいました。それまで、同僚の中ではトップのペースで昇進・昇給をしていたのにです。言わない人は、諦めるか、辞めるか、出世するかどれかです。この1年間で能力のある人達が次から次へと転職して行きました。我が社のTOPは去って行く人達の事を『裏切られた』と言っています。いいえ、違います。彼らは会社に裏切られたから去って行ったのです。私ももう諦めて辞める時期かなと感じ出しています。20年間お世話になった会社を去るのは少し後ろ髪を引かれる思いです。この会社に入る前は、会社が倒産して女房子供を食べさせてやれなくなり、毎日毎日就職を探していても無かったとき、我が社の社長に直接面接していただき、即決で採用して貰い。且つ、1年後からマネージャーとて抜擢していただき、いい思いもたくさんさせて頂きました。だから、恩を感じているのです。いま、転職の話しが来ています。給料は安くなるけど思い切って仕事が出来るなら転職をしようと思っています。決して今の会社を見捨てる訳ではありませんが、結果的にそうなってしまうのかもしれません。マックの店長も同じ気持ちかもしれません。会社が好きだから、従業員が好きだから、あえて荊の道を選んで歩いているのです。マックの店長の裁判は、会社が控訴します。何故なら、1700店舗の店長全てにも残業手当を支払わなくてはならなくなるからです。でも、きっと会社は和解の道を行くのでしょう。何故なら、和解であれば残業手当分のお金を渡す人と渡さなくてもよい人が出来ます。和解であれば、今後の残業手当を安く設定できます。会社にとって有利だからです。これが、上告してまた敗訴だった場合は、マクドナルドの屋台骨が崩れるからです。