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カテゴリ:ランニング
さていよいよ初フルの篠山ABCマラソン。
更衣室の混雑を予想して早めに車で出かけるも、エンジントラブルとなってレッカー車で再度ご帰宅の羽目となったり、トイレ待ちの行列で足元の縁石につまづいてころんだりとスタート前は波乱が続いたが、それでも何とかくじけず落ち着いてスタートラインに立つことができた。 10時50分、号砲は鳴ったが私のいる最後尾の第4ブロックは全く動く気配なし。東京マラソンほどではないにしろ、田舎町(篠山の皆さんごめんなさい)に1万人近い参加者が集まっており、それが2車線の道路にひしめきあってスタートするので、なかなか進まない。スタートラインを踏んだのはスタートから10分後、その後もまだ足の置き場に困るような状態がしばらく続く。 天気は快晴、気温9度で風もほとんどなくコンディションは上々。走者も次第にほぐれてきて15キロあたりまでは快調に進む。応援の人々や私設エイド(アメを配っていることが多い)が続き、これが篠山の町にとって大きなお祭りなんだなぁということが実感される。最近のランニングブームも東京マラソンが火をつけたお祭り感覚が大きな要因ではないかと思う(こちらは大分地味ですが...)。小中学生のハイタッチに応えているといっちょまえのランナーになった気もするし。 ぎりぎりサブフォーペースで走るも、20キロ地点でトイレタイムをとったせいか、ハーフは2時間(以下全て手元計測のネットタイム)をわずかに超えてしまう。24.1キロの関門を過ぎると最初のシシ汁エイドがあったが、何しろ初めてのフルなのでどこまで行けるかを試したく、シシ汁はゴール後にとっておくことにする。 25キロ地点の手前から30.6キロの折り返しを過ぎてきたランナーたちとの対面通行が始まる。このときは特に速いという気がしなかったが、後で彼らとの違いをしっかり思い知らされることになる。 25キロから30.6キロの折り返しまではコースの先がよく見えるので、延々と続く走列と残された距離が次第に重く感じられてくる。 30.6キロの折り返しを回って今来たばかりの道を戻り始めたが、マラソンでよく言われる「35キロの壁」が現実になってくる。今まで走ったのは最長でも24キロだったので、すでに未体験ゾーンに入っており、この35キロの壁を経験することも今回のテーマのひとつであったが、そんな事前の思惑ほど落ち着いて状況を感じることなんてできない。35キロ地点の手前には2つ目のシシ汁エイドがあり、すっかりレイドバックしてシシ汁を啜っているランナーも多く、のんびりと楽しみたい欲望に駆られつつも、先に進む。 ただ現実はやはりきびしく35キロ地点までぎりぎりキロ6分を維持していたが、35キロ過ぎに胸の痛みを感じて初のお歩きが入ってしまい、それからは一気に疲れを感じ始める。見事に35キロの壁に正面衝突の状況。体のどこかが特に具合が悪いわけではなかったが、一歩一歩を意識しないと足が出ない状況になる。今思えば軽い脱水症状であったかもしれない。35キロ地点を過ぎても給水所はスペシャル用のみしかなく、私設エイドでようやく水にありつくと、一気に2杯を飲み干して、ついでに梅干をいただく。このおかげで少し持ち直すが、あと3キロの地点で完走が見えたせいか気持ちが切れてきて、時々歩きが入ってしまう。 ラスト1キロ、スパートする力は全く残っていないが、歩きのままゴールするわけにはいかないので何とか続けて走り出すうち、少しペースを取り戻す。これがラスト3キロから必要だったな。 4時間20分でゴール。初マラソンとしてはごく普通の記録で、完走できたことはもちろんうれしいが、「少なくとも最後まで歩かなかった」は初回から崩れ、精神力に課題を残す。サロマ湖に向けて長距離、長時間の経験を積んでカバーしていかないと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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