デジタル労働力と情報編集力
*************** 学習や仕事をしている限り進歩があります。それどころか、人生は日々進歩の積み重ねなのです。しかし、戸惑ったり焦ったりすることはありません。自分らしく進めばよいのです。意欲的に自分らしく日々進歩を重ねることへの想いを、週間記に書き綴っています。*************** ゴールデンウィークが近づいています。開放的な気分で過ごせるのは4年ぶりのことです。コロナ、コロナと狼狽えているうちに3年半も過ぎたのです。これこそ失われた3年半と言えそうです。データからの推計によれば、日本人の40%は感染しているとのことです。集団免疫の力でコロナを克服できればと思いますが、まだまだ油断はできません。 今回のお勧めは、人に行動を促すために、次の言葉です。◎納得を提供する◎ 「中身を確認して買って頂くのが小売店の本来の姿だ」とは、「立ち読み自由」を標榜する或書店主の言葉です。中身を充分に確認し納得してから買いたいというのが、消費者の本音なのです。「納得を提供する」という心が、売り手にとって大切なのです。 解っているよと口にしながら行動しない、といったケースが何と多いことでしょう。理解しただけでは行動に現れないのです。行動につなぐには納得が必要なのです。納得を得るための働きかけが重要なのです。 これからもどうぞ進歩の日々をお楽しみください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★啓水ワールドからのお誘い *西欧近代主義の地平 ~テロや戦争が起こるたびに思うのは「我交感す、ゆえに我あり」 という自我意識が拓くこれからの世界の大切さだ http://kokenpat.cafe.coocan.jp/22.chihei.seioukindaishugi.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆デジタル労働力と情報編集力◆ 社会を動かす力がモノから情報へと移ってきています。よく使われる言葉を使えば、工業化社会から情報化社会へ移行している、となります。全ての仕事や活動は、情報を扱うことなしには成り立たなくなってきたことが、これを如実に示しています。 最近は、AIやロボットの発展と普及がもたらすことに関して様々なことが発表されています。これにより、情報化社会にも様々な変化が起こり得ることが見えてきています。何が起ころうとしているかを具体的な形で想定している所論の一つに、今後の日本の労働力人口の約49%がAIやロボット等の情報システムや機器で代替できるようになる可能性が高い、というものがあります。これは、人間の仕事をAIやロボット等が奪うという視点からではなく、AIやロボット等に委ねなければ社会が成り立っていかなくなるだろうという視点から論じられています。そんな中でも、次のような仕事は人が担い続けるだろうとしています。・芸術、歴史学、哲学など抽象的な概念を整理・創出する仕事・教員、医師、調停員など、他者との協調や他者の理解を得たり、説得 したりする仕事前者は「創造性を必要とする仕事」、後者は「ソーシャル・インテリジェンスを必要とする仕事」です。そして、この両方に共通するのが「非定型」という特性です。 そこで注目したいのは、この二種類の仕事に必要とされる仕事力の基盤を成す能力の違いです。AIやロボット等に代替される49%の仕事と、人が担い続けるだろう仕事とで、求められる能力にどのような違いがあるか、ということです。 これからますます深刻化するであろう人手不足に対応するために、AIやロボット等のデジタル労働力の導入が有効だと言われています。デジタル労働力の特徴は、大量の情報を処理し最適解を見出すとともに、その最適解を精確に実行することです。某店舗の顧客単価を上げるという課題に取り組んだAIが、流通コンサルタントに勝る成果を上げたという事実も報告されています。これは、大量の情報を適切に処理することが、人間では気付けなかった有効な仮説を生み出すことを示しています。デジタル労働力の最大の武器は優れた情報処理力だと言うことができます。 人が担い続けるであろうとされている仕事の特徴は、創造、コミュニケーション、非定型、といった点にあります。有形か無形かに拘らず、これまでに無かったものを生み出すことが求められます。これを情報化社会の中で実行するのですから、多くの情報を扱うのは当然のことです。しかし、情報を処理するだけではそこにある何かを発見できても、これまでに無かった何かを生み出すことはできません。多種多様な情報やモノを組み合わせて、これまでに無かったものを生み出すには、情報処理力を超える何かが必要なのです。それが情報編集力と呼ばれるものです。情報編集力によって創り出されるものには正解はありません。創出物の是非を決めるのは創り手なのです。 これからの情報化社会では、情報処理力に優れたデジタル労働力も、人が担う仕事の基盤にある情報編集力も欠くことはできません。この両方の協働、共演があってこそ、社会の進歩と発展が続いていくものと考えられます。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です *何処を攻撃されたら今の事業はつぶれるか http://kokenpat.cafe.coocan.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆忙中にも心を失わないことだ:心学からのヒント◆ 私たちの生き方は、心の在り方にも左右されます。これを追究することは生き方の向上につながります。心の在り方を追究する上でヒントになりそうな言葉を贈りますので、自己の現状と突き合わせてみて、少しの間だけでも想いを巡らしてみてください。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 現役であろうとなかろうと、まっとうに人生を送っていれば忙しい ものだ。大切なことは、忙中でも心を鍛える意識を失わないことだ。 天命を求めて己を空にすることに努め、己の前に拓かれている道を 進むことだ。忙中閑ありを超えて、忙中にも心を失わないことだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★グローバルという言葉は、世界中の人々が助け合うためにあります。 *最小限の医療も受けられない人たちが世界中に大勢います。 グローバルの旗印はこうした人たちを救うために掲げたいものです。 *世界的な医療団体「国境なき医師団」を継続的に支援しましょう。 ・特定非営利活動法人 国境なき医師団日本 https://www.msf.or.jp *先ずはトルコの大震災の支援から。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大島啓生 進歩の考房 主宰 特定非営利活動法人 産業人OBネット正会員 E-mail <hiro.oshima@nifty.com> URL <http://kokenpat.cafe.coocan.jp/> 神戸市垂水区桃山台5-7-7 郵便番号655-0854 TEL・FAX:078-752-9097