令和元年第69回法隆寺夏季大学。
遂に、遂に。そう、遂に。「遂に」を3回も書いちゃいましたがもう一回、「遂に」法隆寺夏季大学に今年は参加することにしましたー!!!いやいや、それにしても。事前調べでは例年「法隆寺夏季大学は暑い!!」というのをよく見たが東京ほどではない様だが関西も猛暑の昨年と比べるとマシだし梅雨明けも遅れているとの事であった。しかしながら、やはり?と言うか、しっかりとこのタイミングに合わせて?梅雨明けしやっぱり暑いですねー。それでも台風の影響で今夜から明日の天気が心配ではありますが.......。それはともかく。本来の「趣意」もあるとは思いますが一方で「こくほうさん」としてならばもっと早く参加すべきであったのでしょう。多くの「国宝ファン」が「必須」と考えているイベント(こういう表現は駄目なのかもしれないが)ではないでしょうか。少なくとも僕は勝手にそう思っていました。公開が限られる国宝「木造聖徳太子・山背王・殖栗王・卒末呂王・恵慈法師坐像 5躯(聖霊院安置)」を一番良い条件で拝観出来るとの認識で。勿論これまで僕にとって「未見国宝」であります。6月に入り法隆寺のHPで募集が発表されると直ぐに現金書留で申込(現金書留or寺務所へ持参)。申込金は一人3,000円。定員600名で満員になり次第締め切りとありました。おそらくは600名以上受付けると勝手に想像しますが途中で募集は締め切りとなっていました。発表と直ぐに申込して正解でした。日にちが指定だから毎年必ず行く事が出来るものではないですからね。受付は聖徳会館。送られてきた資料(レジメ)等引換券を渡す。今日の受付時間は8:30~12:30との事。毎年7月26日~29日の4日間開催で「こくほうさん」にとっての主目的である「伽藍特別拝観」は初日26日の午後からだから受付時間ギリギリに来ても良い理屈。しかしながら、やはりここは本来の午前中の講義も聴講しないと失礼?いや勿体ないと思いまして午前中に到着。でも恥ずかしながら11:00からの第2講に合わせました。「法隆寺伝世木簡と七世紀の貨幣」、奈良文化財研究所長からの講義であります。.....ですが.....。会場内はほぼほぼ満席で適当な席が見つからない。まあここかと思って席の前に立っていたら他の人が「スキあり!」って感じで?席の上に資料を置かれ席を取られてしまったり.....。そして場所によっては館内の冷房は結構強め。最近は養命酒を飲むほど「冷え性」に困っている自分が約一時間半の講義をこの環境で受けるのも「危険」?かと思いまして結局今日の講義は不参加といたしました。さて。お目当ての午後の特別拝観は14:00から。それまでどうしましょうか。参加者には中宮寺と法起寺の会期中参拝券も配布されているのでそちらにお参りに行くのも良い。両方とも「国宝」があるお寺ですが勿論「既見」。ですが当然の事ながら何度お参りしても良いお寺な訳でして今回もありがたく利用したします。それにしてもやはり暑い。こりゃあ猛暑日だろうな、今日は。汗かきかき歩いてバス停まで。奈良交通バスに乗車し法起寺へ。実は........。 正直に告白?すると拝観料を納め境内に入ったのは初めて。前回は入らずに国宝の三重塔を拝見しただけだった。(このブログ初期に書いた。)ですから重文の木造十一面観音菩薩立像は未見。改めて、国宝「法起寺三重塔」。日本で現存する最古の三重塔。再びバスで移動し昼食を済ます。そして次は中宮寺。国宝「木造菩薩半跏像(伝如意輪観音)」。こちらでも拝観したこともありますが3年前の東博「ほほえみの御仏」では展覧会で360度鑑賞した事を思い出す。それでは「法隆寺夏季大学」初日午後の部。14:00から記念撮影とのこと。「?」と思っていたけどなるほど、こんな感じが。まあ僕は参加は見送りましたが。次に西院伽藍ドレンジャー放水見学。開始。場所によっては結構水を被ります。僕もそうでした。そしていよいよ「伽藍特別拝観」。対象は上御堂、西円堂堂内、聖霊院内陣、所蔵庫の焼損壁画、大宝蔵殿、夢殿、伝法堂、絵殿、舎利殿、若草伽藍跡。班分けによって寺僧が案内も初回者が対象であり、別行動可との案内であった。そりゃあ「別行動」の方が気楽だし自分のお目当てのものに時間もかけられる。ですけれども。書いた経緯もあり結局午前の講義は聴講しなかった。せっかく「夏季大学」に参加しているのだから.....と思い寺僧案内について行く。最初に一般的にはこの「特別拝観」で多くの方が最も拝観を楽しみにされていると思われ、勿論僕も初めて観ることになる所蔵庫の焼損壁画から。当たり前ですが色々と考えさせられるものです。尚、今後の一般公開も決まったんでしたっけ?大宝蔵殿も拝観し夢殿へ。救世観音の拝観は春秋の公開時期と基本同じでしょうか。でも、伝法堂、絵殿、舎利殿の拝観はなかなか貴重な機会。そして次。先程の焼損壁画と同じく「国宝」ではなくとも、これも一般的には「特別拝観」の目玉の一つであろう若草伽藍跡。創建時の法隆寺と考えられているところ。ここもまあ想いを巡らしながら説明を聴くって感じでしょうか。と、ここまでは「団体行動」に従ってきました。ですが若干時間も押し気味かも。そして「こくほうさん」としての目当ての聖霊院については人が少ない環境でじっくり拝観したいかなと思いここで「別行動」開始。急ぎ足で聖霊院へ移動。ああ、ちょうど人が少ない時に来られたぞ。係りの方がどうぞ内陣へとすすめてくれる。しばらく誰もいない状況でお参り。今回参加を決めた最大要因である僕の未見国宝「木造聖徳太子・山背王・殖栗王・卒末呂王・恵慈法師坐像 5躯」(法隆寺)の拝観。いや色々と事前調べで知ってはいたが本当にこのような状況で拝観出来るのね。結構素直に感動でございました。次の西円堂に移るとちょうどまた僕の「班」と合流。でも「別行動」を継続し先に堂内に入る。勿論僕は初めて。既見の国宝「乾漆薬師如来坐像」もお参り後に所謂360度鑑賞。「伽藍特別拝観」の最後は上御堂。国宝「木造釈迦如来及両脇侍坐像」も拝観。そう、通常は11月1~3日のみ公開される上御堂が5年前の2月にも特別公開され、それに合わせて僕も拝観したのでした。そして、その日は大雪だったなあ。ある意味貴重な法隆寺の雪の景色を観る事が出来たのだけれども。これまたこのブログにも記したね。以上で「伽藍特別拝観」はおしまい。今日から月曜日迄続く「法隆寺夏季大学」。講義やこの「伽藍特別拝観」、その他もあって4日間で3,000円。勿論期間中は通常の参拝、拝観も可能。通常の拝観料金でも1,500円であることも考えれば何ともまあ「良心的な料金」だよなあ。法隆寺に来たからにはやはり金堂はお参りしなきゃいかんやろ。これはもうなあ。そして拝観出口から改めて五重塔。そう、今日僕は法隆寺にいるのですね。・・・・・・・・・・・・・・正直なところ個人的には主?唯一?目的が「伽藍特別拝観」でありましたから明日以降は来ないという選択肢もあります。ですが予定では少なくとも明日はまた来ようと思っていました(何か「大学」なのに「国宝」目当てという事に後ろめたさもあるのでしょうね)。結局今日午前の講義には参加しなかったし明日午後に予定していた法起寺と中宮寺も拝観してしまったし台風の行方も心配ではあるが.....。とは言え、そういう予定でしたから今夜の夕食は天王寺のお店を予約しています。法隆寺前のバス停から奈良交通バスで王寺駅まで。そこから大和路快速(良いネーミングだねえ。素敵)で天王寺駅。夕食の予約時間まで未だそれなりにある。天王寺だから「あべのハルカス」に上ってみようか。天気がまあまあでも今ではもう平日であれば何の混雑もなく進めるのね。一人1,500円。展望台。四天王寺や大阪城方面。先日行った仁徳天皇陵古墳方面。やっぱりここからだと遥か向こう?にこんもりした森が微かに見えるくらい。この高さのビルが仁徳稜の近くにあれば「あの写真の光景」が見られるのだろがね。まあ無理な話だ。遥か下?に通天閣。そして難波、心斎橋、本町、淀屋橋、梅田方面。僕は新入社員の新宿の次の勤務地が大阪だったからね。独身、新婚時代を過ごした街。展望フロアは結構ゆったりしている。一つ下のフロアには飲食スペース等も。まっ、これは「あべのハルカス」に限りませんが飛行機からの景色と比べるとどうかとは思いますが。でも天気が良いこともあるが悪くない、悪くない。.........でも、スカイツリーから東京の街並みを見下ろす等とは違い、失礼だけど大阪は実際に住んだことのある人ではないと正直インパクトは小さい気はするねえ。僕なんかは昔に5年間過ごした時を思い出しながら楽しめましたけどね。観光客、訪日客の方々はどうなのかな。そういう意味では個人的にも昨年の快晴の下でのエッフェル塔からの眺めは最高でしたよね。うん、うん。妻と2人で予約していたイタリアンのお店へ。京都とかと違い大阪には特段定期的に行きたいと考えている店は無い。でも今回も「チェーン店の焼き鳥屋さん」とかだとさすがにちょっとね。そういう訳で天王寺駅周辺で店を検索。窯焼きビザで結構人気もありそうなこちらを見つけた。最近はイタリアンはご無沙汰だしとも思い電話で予約。結構前の予約でしたが確かに空きは少なくその時点で明日とかは満席だったみたいです。猛暑日の「伽藍特別拝観」だったからスパークリングよりも生ビールで乾杯。後は白ワインのボトルや炭酸水。僕は赤ワインのグラスを追加し最後に二人ともエスプレッソ。以上で12,500円くらい。途中では「ふ~ん」って感じもあったけど会計を見たらまずまず良かったかな。リーズナブルかとは思う。もし次の機会があったとしたらメインは止めてちょっとした前菜やチーズ盛り合わせ等を増やしワインももう少しって感じの使い方にするかも、という感想でございました。