2~3日前にも、関連することを書いたのですが、「中国が自衛隊機含む支援」を要請したという記事には、びっくりしました。
日本の軍国主義がどうのこうのといっていたのは、さほど昔のことではありません。
まあ、日本人の性格として、頼まれれば嫌とは言えない、というのがありますから、よほどのことがない限りは要請に応じるのでしょう。
それにしても、 中国人の感覚は、日本人の感覚とは、まったく異なるようです。
こういう場合、日本人の感覚では、「舌の根も乾かぬうちに」とか、まあ、そちらの方に、結びつきやすいのですが、中国人は違うようです。
日本では、中国から学んだ格言と日本独自のことわざが渾然となっていて、普段、どちらだったかなあ、などと意識するということはありません。
しかし、まったく異質なものという気がします。
「豹変」などという言葉は、日本人はいいようには使いません。
日本人の感覚に合うように、「非を改める」などと、解釈する必要もないような気がします。
最近読んだ本で、”『ニッポン社会』入門」、コリン・ジョイス著”というのがあって、そこにも書かれているのですが、確かに、日本のことわざには、ユーモラスで気が利いていて、なおかつ、洞察に満ちたものが多いように思います。
コリン・ジョイスは、「猫に小判」ということわざを聞いて、猫の、「まったく関心がありませんとでも言いたげな表情」を思い浮かべるのだそうです。
おそらく、昔の日本人も、猫特有のすました表情を思い浮かべていたのでしょう。
「犬に小判」では、ユーモラスなところも、気の利いたところも、洞察力もありませんから。
それで、最近は、中国の格言であるか、日本のことわざであるか、意識しています。
漢字が多い少ないでは区別がつきませんが、まったく違いますから、すぐに区別はつきます。
せっかくですから、本のリンクを貼っておきます。
こういうの、初めてです。