お餅つき
例年は29日か30日に行う「お餅つき」だが、今年は31日になってしまった。実は、私の子どもの頃は、「29日」に決まっていた。9のつく日は「苦」に通じるというので一般的には避けられるようだが、私の実家は天邪鬼というか「福(29)餅」だと言っていた。お餅つきを「杵と臼」でやるのは、実は結構手間がかかる。しかし、子供達が小さい頃は、孫に本物の餅つきをさせたい一心で実家の両親が頑張って準備をしてくれた。現在は、私達が「孫に餅つきを伝えたい」と頑張っている。もちろん息子も、搗きたての餅を食べないと年末の実感が湧かないように育ってしまった。しかし、今年はたったの二臼しか搗かなかった。それでも、搗きたてのお餅で「大根おろし、納豆、餡、黄粉」と四種類の絡みもちと、母のお煮しめでみんなでワイワイ食べることで、家族の一体感を感じることができた。何事もなく笑顔で一年を終えることができたことを、心から嬉しく思う。来年もまた、同じように笑顔が並ぶといいのだけれど・・。実家の両親も年老いてきたので、今年もこのように年が越せたことを、心から喜んでいるようだった。