備忘録(4月13日~19日)
4月13日(土)三姉妹が揃っているので、久しぶりに「安暖亭」でのディナーを楽しむ。このお店は創作和食のお店でいつもそのお料理が楽しみなのだが、意外にも末の妹はまだ行ったことがないというのでこのお店に予約した。さほど大きいお店ではないので、この日は一階の席は満席なので、二回の宴会場で四人がゆったりと食事を楽しむ。どの御料理も丁寧に作られていることがわかるもので、見た目も味も大満足だった。4月16日(火)息子たちの畑の作業。この日も剪定枝集め。腰に負担がかからないようにビニールシートに枝を集めて引っ張り下ろすことにした。それでも、午前中の作業でやはり腰が疲れてきたので、午後からの途中からは番線張りの作業にしてもらった。殺風景な山々にコブシの花がぼんぼりのように浮かんで見える。コブシの季節にはいつも、小学校の時の担任の西木先生を思い出す。先生が亡くなってからもう何年たっただろう。そうだ、ブログに書いていたっけと調べたらN先生の思い出があった。ああ、もう36年も経ったのだな。本当に月日が過ぎるのは早いものだ。4月19日(金)Tさんと札幌のシネマフロンティアで、「オッペンハイマー」を観る。彼女とは随分前に違う映画を観ようと日程を決めていたのだが、胃腸の調子が悪化して入院してしまっていた。彼女はこの数年、次々と色々な不調が続いていて、体調が回復した時には励ましのために食事をしたり映画をみたりする状態が続いている。今回も、ずっとまともな食事ができないうえに動くことも少なくなり、体力が落ちたと聞いていたので当日も大丈夫かと心配していた。でも、久しぶりの彼女は確かに体力は落ちて歩くのも以前に増してゆっくりになったような気がしたが、明るい顔をしていたのでホッとした。さて映画であるが、予想通りの重たい映画であった。私は事前に映画の公式サイトを見て予習していたので、Tさんには概略を映画の前に話しておいた。彼女はうつ病のせいでもあるのか、なかなか自分で決めることができない傾向がある。だからいつも、時間やお互いの興味の傾向を考え、複数の映画を示して選んでもらうようにしている。今回もそうしたのだが、やはり彼女は映画の内容もよくわからないせいか、私のチョイスに従った形だ。調子のよい時は控えめにではあるが自分で選ぶので、今回は不調なのかもしれないとも感じた。そんな感じで今回の映画は私が見たかったのだが、内容は少し重たいはずなので、彼女にとってあまり良くないかもしれないとの懸念もあった。鑑賞後、彼女のお腹に優しいであろうと思った「オムライスドリア」を食べながら映画のことを話したのだが、やはり映画の重さをどのようにプラスに考えられるかが私の修行でもあった。どれほど真面目に頑張って努力しても、それが望む結果にはならないことがこの世には多いし、それは彼女の人生そのものであるところもあるからだ。それでも、誠実に自分の心に正直に自分とも周囲とも折り合いをつけながら頑張るのは、人間の価値でもある。結果がどのようになったからといって、真面目に良いことを願い続けて努力することは決して悪いことではない。帰宅後、彼女からのラインが届いた。「自分一人で見たら重い気持ちになってしまったでしょうが、その後色々話したことで暗くならずにすみました」。それを読んでホッとしている。