カテゴリ:読書
安岡師の人間学講座全8集のうちの第1集。すごくお得な本。1500円くらいの出費で人生の糧となる言葉に沢山出会えた。
もう、扉に出てくる巻頭言たる「始終訓」からして素晴らしい。 一、人の生涯、何事によらず、もうお終いと思うなかれ。未だかつて始めらしき始めを持たざるを思うべし。 一、志業は、その行きづまりを見せずして一生を終るを真実の心得となす。 一、成功は、一分の霊感と九分の流汗に由る。退屈は、死の予告と知るべし。 (上、先哲遺言 安岡正篤録) 私なりに現代語訳(意訳)すると、 一、ちょっと頑張ったけどうまく行かないで挫折したからって、それで万事休すと思うのは甘っちょろい。本人はそのつもりでも、お天道様が見ればまだ正しい方向で着手さえしていない。そのお天道様の視点を自分の中にもって冷静に自己分析し、まだまだ努力の余地があることを思い知るべき。 一、一旦何かを志したならば、その志を途中放棄することなく貫徹した上で一生を終えることこそが真実の幸せと肝に銘じるべし。 一、成功は1%のインスピレーションと99%の努力によって生まれる。努力を継続すれば退屈を感じる暇はないはず。退屈しているとすれば、あなたはこの世で果たすべき使命を既に終えたということであり、役目を終えた人には死が待っているだけ。換言すれば人間生きてあり続ける限り努力すべし。 ここから始まり、「野狐禅」~不落因果と不昧因果。「有名無力、無名有力」他、一見何のこっちゃわからないが読めば誰でもすっと腑に落ちる珠玉のお話が満載。 ただ、子供への教育論で、母親は「愛」を、父親は「敬」を教えるべし、の話は家に帰ると酒飲んで赤い顔して子供の話を聞いているうちにこっくりこっくりし、その辺で屁こきまくって、風呂に入ればふりちんで家の中を歩き回る父たる私には誠に耳の痛い話ではある。家でも姿勢を正さねば・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年02月24日 00時41分12秒
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