カテゴリ:チューリップ
もっと幸せに素直になれたら 財津和夫作詞・作曲、メインボーカル
靴音を響かせて 地下鉄に消えてゆく リンゴを切るように 心が別れてく 何もかも欲しかった 君が見た昨日の夢さえ 夏の日君を見た 出会いは恨めない I love you つぶやけば 夜の街が笑う I love you 君となら うまくゆけたのに もっと幸せに 素直になれたら 何もかも好きだった 君が残す足跡さえ 普通の恋だから 信じていたかった I love you ささやけば 揺れた耳のダイヤモンド I love you 二人なら うまくゆけたのに もっと幸せに 素直になれたら (後略)------------------------------------------ この曲は、ライブで初めて聞いた。 地味だけど、ぶっとんだ。 「リンゴを切るように」のリズムが た、た、た、た、たたっ、たたっ、た、た、た、た と短調で音階が下がる。 「心が別れてく」は、 同じリズムで、長調で完結するものだと僕は想像していたが、 それが裏切られたのでぶっとんだ。 (おそらく、なんのこっちゃわからないでしょうけど。 僕もうまく表現できてないんですけど) 「リンゴを切るように 心が別れてく」は斬新な比喩だと思う。 「君が見た昨日の夢さえ」欲しかった・・・僕には思いつかない。 「君が残す足跡さえ」好きだった・・・これも僕には思いつかない。 一番の「I love you」は君と別れたあとに一人つぶやいたのだろう。 後の祭りだと夜の街が笑う。 二番の「I love you」は君と仲良かったときに君の耳元でささやいたら その吐息でイヤリングが揺れたのだ。 この曲の舞台は東京23区だろう。これと同じ雰囲気をもっているのが、 チューリップ第三期の最後のアルバム「well」の「ストロベリー・スマイル」。 これも都会の中の別れ。改めて聞いてみると、歌詞はいきなり「地下鉄」から始まる。 「永遠と壁に大きく ダイヤモンド 愛のポスター」 共通の「ダイヤモンド」。ダイヤモンドをプレゼントするこそが愛の証なら、 「もっと幸せに」も「ストロベリー」の彼氏も証をあげたのだが、それでも愛は終わってしまった。 未練を残しつつ、もうだめだという諦観がある。 いい曲だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年12月20日 22時19分37秒
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