テーマ:今日聴いた音楽(75557)
カテゴリ:財津和夫
愛を待たせてる 財津和夫作詞・作曲
何度もかけてみた 「ごめん」と言いたくて 夜明けがやって来た 電話は留守電のまま まさか あの彼と一緒じゃないんだろう お願い 気持ちを過去に戻さないで 指輪を買ってある リボンはつけたまま ほどいてくれる日の 白い指を待っている まるで靴ひもを 結んでしまうように 理屈で片付けた 二人の哀しみを 世界一愛し合おうね 世界一の普通の愛 ありふれた二人がいい 愛は少し気取るから こんなに平凡で でもこんなに言いたくて こんなに大事な言葉 「君を愛してる」 鏡が映す 間抜けた顔を あの時少しでも わかってあげたら (中略) 世界一愛し合おうね 世界一の普通の愛 ありふれた愛が突然 光り輝く時があるさ ---------------------------------------------------------------------- リズムはスティービーワンダーのPart-time Loverと似た軽快さ。 昔の彼氏との復縁のおそれに言う言葉;「お願い 気持ちを過去に戻さないで」 ビデオテープの巻き戻しみたい。チューリップ時代のアルバム「I dream」所収の 「愛の迷路」にも「ビデオテープを戻すようには 愛は戻せない」とあった。 プレゼントの指輪の箱のリボンをほどいてくれる白い指を待っている彼には、 かつて彼女と抱き合ったときの「あの日 背中で動いた 君の指 もう一度 この愛動かして」(財津和夫アルバム「I must be crazy所収「君の指」)と 通じる想い出が彼女の白い指にはあるのだろう。 この曲の詞の白眉は、「まるで靴ひもを 結んでしまうように 理屈で片付けた 二人の哀しみを」だと思う。 これはちょっと思いつかない。だけど、靴ひもを結ぶときのあの手順を思い起こすと 確かに結びあげたときの整然とした完了感は、「理屈で片付けた」整然たる割り切り 感と似ている。二人共有した哀しみをばっさり理屈で片付けてしまわれるときの 忸怩たる思いはなんとなく想像できる。 これはちょっと遠いのだけれど、「鏡が映す 間抜けた顔を」のフレーズは、 チューリップ「魔法の黄色い靴」所収の「千鳥橋渋滞」、この歌詞は確か 安倍さんなんだけど、「時計屋の角を窓に 間の抜けた俺の 青白い顔を 舌を出して映す」を思い出させる。 なにげない一曲の中に、光る歌詞、過去の曲を連想させる歌詞があるものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年04月27日 22時09分49秒
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