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カテゴリ:ひとりごと
誰かが道端に捨てていった空き缶を 腹立たしげに 少年が蹴っ飛ばした。 蹴飛ばされた空き缶は、 車道に飛んでいき カラ、カラと音をたてながら転がり やがて車に轢かれ、(グシャ)と潰れた 自分が飲んだジュースの空き缶を 街路樹の植え込みの中に 突っ込んでいった少女がいた 風が吹く度に置き去りにされた 空き缶はコロコロと葉の上を不安定に転がり やがて下に落ちてへこんだ 車道で車に潰された空き缶は少年の心 植え込みに突っ込まれた空き缶は少女の心 つぶされた心、 置き去りにされた心 見て見ぬふりをした私の卑怯な心 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.02 23:55:50
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