ことりのそら

ここしばらく、夜中に台所でごそごそしていた。
今度の土曜日に、教会学校でお料理をするのだ。
普段は学期ごとに１度遠足に行くのだけれど、
今年は神父様が大変ご多忙で、そうでないときは私に用事があって、遠足には行けない。
というわけで、代わりにお料理を作ろうということにした。

決めておいて苦笑、お料理？？　鬼門だということを、まさか忘れはしておるまいな。
……まあ、小学校低学年が中心のちびさんずだ。
作るといったらカレーライスとかハンバーグとか、お好み焼きとか………。
ハンバーグは個人的好みで却下、というわけで、無難にカレーライスにした。
本当はがんもどきを作ってみたかったんだけれど、カレーとは合いそうにないので
またの機会にするとして……。

まあ、そんなわけで、仕事から帰るのが遅いから、先にご飯を済ませておいてから
ごそごそがさと調理実習。
お野菜だけでカレーを作ってみたり（当日はお肉も入れるけど）、
お野菜とご飯でポタージュスープを作ってみたり。
前日の今夜は、おやつ兼お遊びの、カルメ焼きと飴♪

カルメ焼きは、卵白と重曹を混ぜ混ぜしたものに砂糖を加えた
『ぷっくりの素』を作っておいて、
お玉に砂糖をひとすくい、それにひたひたのお水を入れて、コンロにかけて煮溶かし、
ちょっと色がつき始めた瞬間を見計らって火からおろして、
ぶくぶく泡が落ち着くのを待って、『ぷっくりの素』をすくった割り箸でひたすら混ぜ混ぜ、
ころあいを見てお箸を離すと、ぷく～～～っとふくらんでくる。
もちろんレシピにはしっかり分量がかかれてあるわけだけれども、アバウトな私の場合
１回目だけはそれを見て、あとは目分量。温度計なんてないから使わない。いい度胸。

それでも一応カルメ焼きらしいものになり、時には『おおっ♪』というくらいうまくいき。
小さくまとまりすぎるときと、ぶわ～～～～～～～っと、ほとんど爆発するみたいに膨れて
うわーっ、あふれるよーっ、なんて騒ぐときと。
ついでに、当然だけど、甘っ。
でも、これならタイミングをこちらで見計らいさえすれば、ちびさんにも作れるかな？
ぐつぐつ煮えるお鍋（ではなくて、おたま^^;）の中身を混ぜ混ぜしていたら
ぷわ～～～っと膨れてしゃりっと不思議な味、なんて、
ちょっと魔女みたいでおもしろいかも。

お次は飴。ちびたちの目の前で熱い飴を引いて、
触れるくらいになったら何か形でも作ってみたらおもしろいかなと思ったのだけれど、
これまた計量からしていいとこアバウト、温度計だってないものは使えない、
というわけで、引く前に固まっちゃったので慌てて細長くして、
キッチンバサミで無理やり切った（というか、割ったというか……）。
うーん、煮詰めすぎちゃったかな？
これはちょっと要練習、というわけで、今回は見送り。カルメ焼きだけにしようっと。

でも、予定外に早く固まっちゃったけれど、飴、なんだかやさしい甘さ。
糖分の摂りすぎだよと苦笑しつつ、でも、おいしいな♪
引かなくても、このまま好きな形に垂らして固めても楽しいかも。
今度、もう少し煮詰め方に慣れたら、やってみようかな。



さてさて、しかし、お料理うまくいくのかな。
一応準備物一覧表やタイムスケジュールは用意したけれど、
予定なんて狂うためにあるようなものだよなぁ……。
お世話になっているお他所の教会の神父様に『人間の食べ物ができるように
お祈りくださいまし、ちびたちや神父様のお腹壊しちゃったら大変だから
ドキドキですー』なんて泣きついて、おいしいものになるように祈ってます、
あんまり心配してたらそのことでお腹壊しますよ、なんて言ってもらって、
笑いながら安心してたりして。

……楽しく、おいしいお料理できますように。