ことりのそら

昨日教会でちょいと頼まれごとをした。
いや、週末に教会で行われる行事の、受付用名簿。
何のことはない、タイトルと教会名と名前を書く欄と、
わかりやすくするために番号が振られていればいい、というだけのものなので、
パソコン様のお世話になれば、少々見てくれにこだわったって１０分そこらの作業。
白紙に手書きで作ってたら、えらい手間だけど。

というわけで、昨日ちょちょいと作っておいた名簿を届けるべく、仕事帰りに教会へ。
遅い時間になっていたから神父様お休みだったらドアにでも引っ掛けておくべ、と
覚悟（？）して行ったのだけれど、予告してあったからかどうか、待っててくださった。
はっきりきっぱり、よそ様を訪問するような時間じゃない。しかも相手は神父様……。
あああああ、すんごく遅い時間に、ごめんなさいー。

さすがに、名簿だけお渡ししてさっさと退散してきたけれども、
玄関先までわんこが来ていたから、挨拶できてうれしかったな。
ちなみに本日の神父様は、おいしそうなクッキーを見つけて買ってらしたそうだけれど、
ちょっとお客様でその場を離れている間に、わんこたちに全部食べられちゃったそうだ。
そんな話を聞かせてくださるのだから、神父様ってばとってもらぶりー。
あーあ、あなたたち、神父様のお楽しみだったクッキーぜーんぶ食べちゃったの？
神父様の分をちゃんとおいとかなきゃ、とか何とか、訳のわからないコメントをしてしまった^^;
（私だと全部自分で食べたいけれど、神父様はそうはおっしゃらないと思われる。
でもわんこが半分食べて残してくれたクッキーを口にできるかどうかは、かなり謎だな^^;）

でも……なんとなく思う。
こんな感じで、その日あったことを『あのね……』と話せるということは、
とっても幸せなことなんだな、と。
神父様はこれまでずっと、大勢の子どもたちと生活してらしたと伺っているので、
きっと、そんな『あのね……』をたくさん聞いてらしただろうし、
ご自身も、そんなお話をなさってたんだろうな。
もちろん、楽しい話ばかりではなかったはずだけれども。
今神父様は、ご本人のお言葉を借りれば『この歳にして初めて単身赴任』なので、
『あのね……』のやりとりは極端に少なくなっているのじゃないかしら。

もちろん、『単身赴任』の神父様はたくさんいらっしゃると思うし、
そうでなくたって、『あのね……』という会話があるかどうかまでは、わからない。
ついでにそういうのは神父様に限ったことではない、
たくさんの方がそういう生活をなさっていることと思うけれども。
それから、神父様がそれを苦になさってるかどうかは、知らないけれども。
でも、やっぱり、７０歳あっさり超えてからの『はじめての単身赴任』、
大変じゃないかなぁと思うのだ。

それでも、神父様は単身赴任承知でここへいらしてくださったし、いてくださる。
それは、とてもとても不思議で、とてもとてもありがたいことだなと思う。
神父様が神父様でいてくださることだって、かなーり不思議でありがたいもんな。
というわけで、神父様が神父様でいてくださってありがとうございますなのですー、
どうぞおまもりくださいまし、とか何とか、神様の服の裾くんくん引っ張っておいては、
神様が『だああ、わかってるってば』なんておっしゃるところを想像して（どんなんだ^^;）
くすくす笑ってみたりする、バチアタリ極まりない私でありましたとさ。