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カテゴリ:ドナーの側で&UD
■少し想像してみてください。自分の子供が・・・大好きな人が
病気にかかり、余命を宣告されたときの気持ちを。 少し想像してみてください。その命を「骨髄移植」によって 長らえることができると知ったときの気持ちを・・・・・・ ■そういえば、再放送されてるのかなぁ?「セカチュウ」。 ちょっと、画面が見えただけだったんだけどね。あのドラマで 「骨髄バンク」やら「ドナー」やら「骨髄移植」という言葉が いい意味で広がっているような気もする。 ■阪神・藤川投手も地元高知の野球青年のために骨髄バンク登録 を呼びかけるキャンペーンに全面協力する考えを明かしている。 まだまだ、自分と型のあう骨髄を見つけるには登録人数は 到底足らない状況。見つかっても、相手の都合で提供してもらえない 場合も多々あるという。 ■我が夫。ガンダムオタク(以下ガンオタ)も、骨髄バンクに登録 している。そして、彼はドナーに選出されたこともある。ガンオタの 腰には左右に1箇所ずつ米粒みたいな傷跡が残っている。T字の手持ちのある 針を刺したあとだ。そこから骨髄を注射器で吸い出すわけだ。 私も何度か怪我をして、注射針にはお世話になりました。一番太かったのは 造影剤を幹部にいれ、状態を見たときの針かな。それ以上に、骨髄を吸いだす ために入れる針は太かった。腰骨に差し込むわけだから、折れないためにも 太いのはわかるんだけどね。針の穴が・・・黒かったよ。 ■何度も、確認・検査をこなして初めて提供者(ドナー)となる。 もちろん、一生ドナーになってくださいという通知が来ない人もいる。 登録したからといって、全員が全員必ずドナーになれるということはない。 提供したくても、型があわなければ提供はできない。 さて、ドナー登録は17歳からできるようになった。 しかし、登録できてもドナーとして親がやらせてくれるだろうか? ■実際、30にもなろうかという年のガンオタ。ドナーになったということで 大変なことになった。私に姑は電話をかけてきて「反対してくれるわよね!」 といってきたのだ。舅にいたっては「ドナーしたら家の敷居はまたがせない」 とか・・・私に言わせて見たらボキャブラリーの狭さを感じる言葉を ぽんぽんという。まぁ、私が反対するか?といったら・・・・・・・・・・・ 付き合い始めてから・・・かんがえると15年になるか。その中でわかっている ことは、「あの人は他人に言われてやめるような人じゃない」ということ。 ■ガンオタには『あなたは、人に言われて気持ちを変えるような人じゃない やりたいようにやりなさい。私は私なりにフォローするから』と伝えて おいた。もちろん、私の親戚たちも黙ってはいなかった。 「腰に針をいれるわけでしょ?下半身不随になってごらんなさいな」 「健康な体にわざわざ針をいれるなんてっ!」「どうして、そういうことを するのよ」「下半身不随になってあなたが苦労したらどうするのっ!」 ■これが現実。ガンオタも話していたことだが、自分の親の反対する姿を みて、 「自分の子供が白血病とかで、骨髄移植しかないとなれば、 血眼になって、ドナーを探すだろうな。知り合いや親戚のすべての人に 検査をしてくれっていうだろう。それなのに、他の人だと知らん顔。 他の人が苦しんでいても知らないんだよ。健康な体にわざわざとか 下半身不随になったら・・だとか・・・結局、自分がかわいいだけ。 それが現実だよな・・」 とつぶやいていた。 ■本当にそうだとおもう。登録した10代の人たちの中でどれだけ 親の同意を得られるか?たぶん、皆無だろう。もちろん、社会人は 社会人で、会社というところがある。そこにドナーになったので、 休暇を下さいといって、すんなりおりるところがいくつあるだろうか? 社会人だって、家族の同意が得られなければすることができない。 どれだけの人が同意をするのだろうか? 同じように、「健康な体に・・・」「下半身不随に・・」という 家族の方が多いとおもう。 ■骨髄バンクに登録し、ガンオタが提供した月のあたまに・・・・ 一人の青年が病気でなくなった。病名はALL 急性リンパ系白血病成人 発病率は10万人に1人の割合。骨髄移植し5年生存率が60%程度の病気で 彼は、空に旅立って行ってしまった。1◆DFVNdaek。それが彼のHN。 彼の存在に気がついたのは、ガンオタがドナーになってから少したった 時。もぅ彼はこの世にはいなかった。去年三周忌を迎えた。 血液グループさんが彼のお墓参りに行っている。私も、掲示板で伝言を 頼んだ。 ■それまで、私はドナーの傍でドナーになるための検査や確認、承諾などを 見てきた。そして、オペ終了を待つといういやな時間をすごした。 少しでも時間が遅れるといろんな考えが頭をよぎっていく。そんな時間を すごした。2冊京極夏彦著作の本をもって行ったが・・・それを3度読み返して しまった。オペから帰ってきてまだ、麻酔のさめないガンオタの隣で 面会時間ぎりぎりまでいたあの時間。途中なんども傷の消毒をしていたが 腰からあふれ出る血。医者が全体重を乗せて傷口を抑えてないとならない ほどの出血。 ■ただ、1◆DFVNdaekが書きこのしていった言葉。ガンオタがやった骨髄 提供ということがどれだけ、白血病で苦しんでいる人たちにとって 大きな希望であるのか?ということがよくわかった。ガンオタが体験した 痛みは、患者さんの痛みに比べたら小さいものなのだということも。 ■確かに。100%安全なオペじゃない。どこにも絶対安全という言葉は、 ないのと同じで。痛みもすぐ引く人もいれば、引かない人もいる。 個人差というものだ。 少し想像してみてください。自分の子供が、大好きな人が、失いたくない人が 白血病という病気にかかり余命いくばくもないといわれたときの気持ちを。 少し想像してみてください。その命を「骨髄移植」によって長らえると わかったときの気持ちを・・・・ 何より、誰も「死にたい」と思ってこの病気になっている人はいないということ。 1◆DFVNdaek氏もどんなに「生きる」ということにやっきになって それを捕まえようとしていたかを・・・知ってほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月10日 09時52分12秒
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