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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2006年10月18日
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カテゴリ:第一章 061 ~ 122 話
.
ゆうすけ
  「おい、甲賀忍術だって・・・・今回初めてかもしれない。
   この時代にまだ存続していたなんて・・・・・」
利江
  「見てあの体の大きな人。
   大きな斧を持っているわ。 きっと来るときの・・・・あの人かも・・・。」
ゆうすけ
  「ありゃ拳法じゃないぜ。三国志時代の豪腕系の武器のようだ・・・・
   昔は力でねじ伏せるって感じの武器が多いのさ。
   我流か・・・・、独学ってことだが、ここに参加出来るってことは・・・・」

クンナ
  「よっ、おれ達もここで見学だ。」
ゆうすけ
  「うっ、スンチャ。 それどうした? ひどいケガじゃないか・・・・」
スンチャ
  「あぁ、お恥ずかしいことに避けられずに食らっちまったよ・・・・」
チュウラン
  「あの斧を持つ大柄のやつ。」

スンチャ
  「突然襲われたよ・・・・同行の入山者は歩いてたまま・・・・やられた。」

利江
  「来るときに見たわ・・・・。そんなの有り?」
クンナ
  「全員がきちんと入山試合を申し込むとは限らない。油断している方も悪い。」
利江
  「まさにサバイバル・・・・なのね・・・。」
チュウラン
  「実力が全て。」
スンチャ
  「あの金色の[入山証]を手に入れるため・・・・・」
クンナ
  「それだけ価値があり、責任も重いものだ。」


 離れたところに座っていた館長。

館長
  「陳南家の。 今年は新参者も数組あるようじゃな。」

 着替えを済ませ、館長の隣に座っていたこういち。

こういち
  「はい、入れ替えも珍しくありませんが、みんな目付きが鋭いです。
   楽しみですね。」

 ここでは 陳南家 南流伝承者 として扱われるため、こういちもしっかりとした対応
 をしている。

館長
  「楽しみと言うか・・・・。
   このわしとて身震いする程の猛者達じゃ。凄まじい気を放つ者ばかりじゃて。
   わしは恐ろしいがの・・・・。

   おぬしは[怖い]と思ったことはあるかね?」

こういち
  「いえ、一度もありません。」

館長
  「一度も・・・・か。
   恐怖は感じないに越したことはないのじゃが、初めて感じた時には
   不慣れでは、心を平静に保つのが難しいかもしれん。

   例の件、陳南家の歴史でも初めてとなる。
   お主がどこまで通じるのか、それとも通じないのか、誰も予測出来ん。

   陳南家は4000年の歴史でも、相手は1.5~2億年前とも言われるを年月を持っておる。
   初めてぶつかるのぉ・・・・」

こういち
  「おいらが通じない時は、それもまた天命です。」
館長
  「そうか、天命とまでいうか。そうかもしれんのぉ。。。」

 意味深な会話をする二人。
 こういち誕生の秘密、そしてこういちの目的に関係があるようだ。
 だが、二人はこの先の話を止めてしまった。


二十八房長
  「それでは第一試合を始める。
   少林拳 師範 秦 岱明(しん たいめい)、 北方クンフー 李 チュンスク
   前へ。」

ゆうすけ
  「最初の試合が始まるぜ。」
クンナ
  「我らが師範の登場だ。」
スンチャ
  「クンフーが相手か。」
利江
  「クンフーって・・・・私達の良く聞くのはカンフーだけど・・・・」

ゆうすけ
  「発音の違いだよ。クンフーって、総称に当たるね。
   もっとも映画やドラマとは少し内容は違うけど。」

利江
  「そうなの。さっすが拳法おたくね♪」
ゆうすけ
  「だから、おたくぢゃないって・・・・ ^ ^||| 」


 少林拳 師範と、クンフーの使い手が会場の広場中央に歩み寄る。

スンチャ
  「相手はヌンチャクを持ち出してきたな。」
クンナ
  「武器に制限はないが、師範はそれを予測して木棒を選択したようだ。
   我ら少林拳は数通りの武器の選択肢がある。」
チュウラン
  (ん !? あれは・・・・・)

 中央に対じして立ち止まった二人。 とても険しい表情をしている。
 見ている誰もが心臓の鼓動が激しいのであろう。二人を直視するまなざしにも緊張感が漂う。

 二十八房長が数歩後ろに下がった。 そして、

二十八房長
  「 始めっ!

 北方クンフー使いの 李(り)は、ピョンと後ろ飛びで間合いを空けた。
 二つにたたんでつかんでいたヌンチャクの両端を両手で持ち、顔の前で横一文字にした。

 少林拳代表の師範、木棒を右手で持ち、体は斜に構えた。
 左手は相手に向けて手のひらを真っ直ぐに立てている。

 クンフーの 李 は、一文字に構えたヌンチャクを ヒュンヒュン と体の周りで回し始めた。
 それを見た師範、同様に木棒を ヒュンヒュン と回し始める。
 お互い目線は相手を見据えている。

 李は、ジリジリと反時計回りに右足を動かし、そして今度は左足をクロスさせて右側へと
 自分を移動させている。

 師範は相手に合わせるように、自身を反時計回りに移動し、間合いを確保している。
 時折、体を左に向けて右に後ずさりするようにもしている。

クンナ
  「ヌンチャクはリーチが短いから、簡単には仕掛けられない・・・・か。」
スンチャ
  「出るとしたら師範か、それとも・・・・・」
チュウラン
  (・・・・)

 チュウランは黙って二人の心の読み合い、スキを突く間合いをしきりに注目している。

 師範の足がジワリとクロスした瞬間っ! クンフーの李が突然前に出たっ!

 「アチョーーーーっ!

 素早いその出だしと共に、ヌンチャクが次々と師範を襲うっ

 カンカン カン カンカンカンカン ビュっ
 
 師範は木棒の両端を使い、見事に跳ね返す。
 時折、李に木棒を当てに行くも、李もキッチリと交わしながら、ヌンチャクでの
 攻撃を仕掛けてくる。

 カンカンカン ビュっ カン カンカン ビュっ

 李は、木棒を交わした低い姿勢での回り蹴りで師範の足を払いに行くっ

 「ハィっ テヤーー

 師範もそれを見切り、ジャンプして避けながら、木棒での攻撃を続ける。
 李もわき腹を打ちに来た木棒を、ヌンチャクの鎖で叩いたり、
 そしてヌンチャクの一端を片手で握り、長いリーチで師範を打ちに行く。

 幾度とヌンチャクを防いでいた師範も、自在な変化でリーチの異なる攻撃で
 時折背中、わき腹に打撃を受けてしまう。

 カン ドスっ★

 「うぐ・・・・」




                               -つづく-




第112話 総本山対極試合 師範vs李 2 へ
 (両方だろう。理由は)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月14日 15時55分50秒
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