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テーマ:読書(8189)
カテゴリ:読書
私はこの作家を知らず、小説の書き方を知りたくて読み始めた。 ところが本書は小説の書き方はほぼ書いていない。 作家の創作意欲というか、何をもって小説の書くのかということが何度も何度も繰り返し示されていて、動機というか気構えというか、作家として書くべく力(想い)のある人が書くべきだと説かれている。 どこかの誰かさんのような作家になりたいとか、あんな風な作品を書きたいという独自性のない模倣の作品を生み出すならば書かないほうがいいという教え。 作者、井上光春の書くこと。また、彼のすごく短い小説などが参考として掲示される。 井上が過ごした戦中、井上が経験した戦後。 今までどの書物でも映像でも示されなかった戦後の差別や侮蔑や貧しさが描かれていてショッキングであり、その意味で読む価値はあると思えた。 余談だが、瀬戸内寂聴の不倫の相手だった。 「全身小説家」というドキュメンタリー映画があるという。見てみようか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.29 22:29:26
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