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テーマ:読書(8550)
カテゴリ:読書
本屋大賞を受賞の作品。 大言壮語なことをいう成瀬。この題名「成瀬は天下を取りに行く」も大言壮語である。 200歳まで生きる! 誰も思わないそんなこと。 しかし、言霊なのか、有言実行ではないが、言っているうちにかなうこともある。という。 さて本書は、 ありがとう西武大津店 膳所(ぜぜ)かた来ました 階段は走らない 線がつながる レッツゴーミシガン ときめき江州音頭(ごうしゅうおんど) の6つの章からなる。 期待を寄せて読んだ「ありがとう西武大津店」は中学生14歳として、向こう意気の強さが出て良かったが、期待しすぎたのか、心躍るまではいかなかった。 続く「膳所(ぜぜ)かた来ました」で漫才挑戦とは意表を突かれた。 「階段は走らない」には郷愁が感じられて 「線がつながる」とはそういうことかと感心した。 この中で一番心に響いたのが「レッツゴーミシガン」であった。映画「ちはやふる」を見ていたこともあり、かるた鳥の場面が目に浮かんだ。ミシガンに私も乗船したい。 ラストの「ときめき江州音頭(ごうしゅうおんど)」では成長して別れを意識するが、繋がっていることを再認識して心温まる。 軽いタッチで描かれていながらいろいろと縦横無尽に展開され、いろいろな人の思いを知り、感じることが出来た。 西武大津店はなくなった。 そして、対比として登場した西武池袋本店であったが、この西武池袋本店も消えゆく運命である。時の流れの非情さを感じる。西武池袋本店が閉店するとき、成瀬は立ち会うのだろうか。 成瀬は天下を取りにいく [ 宮島 未奈 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.25 00:12:58
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