[一病息災]の記事一覧 | だだもれ堂筆記

祝・更年期

そろそろ年も年なので低用量ピルは止めてみることにして数か月。先日血液検査をやった結果、まだ完全な閉経には至っていないものの、昨年検査した時とは違って順調に更年期に突入していることが判明した。エストラジオール、いわばメインの女性ホルモン値の低下（ただしまだ完全に下がりきってはいない）と卵胞刺激ホルモン値の上昇（こっちは閉経期の値。排卵しない体に鞭打って排卵させようとするスパルタ教師）。去年は全く通常の数値で、閉経はまだ先と言われてがっかりしたけど、さすがに1年ちょっと経つとちゃんと老化しているってことだ。とまあ血液検査はそうだったのだが、つい最近数か月ぶりにやる気のない月経が来た。以前と違って気合の入ってない感じで、長い間月経に関わる諸々の症状に悩まされていたことを考えるとずいぶんと気楽なものだった。そんな感じなので、次にいつ来るかは見当もつかない。ていうか毎月来なければ既に月経とは呼べない気もしないではない。閉経は突然来る人もいれば、次第に間遠になる人もあり、せわしなく短い周期で何回か来た挙句ぱたりと来なくなる人もありで、どうなるかはその人によるため実際蓋を開けてみないとどうけりが付くのかはさっぱりわからない。今のところいかにもな更年期障害の症状は全くない。今後は出てくるのかもしれないけど、突然の汗とかホットフラッシュとか、ありがちな症状はまだ未体験ゾーン。関節痛は結構あるが、持病のせいか更年期のせいかはいまいち判然としない。メンタルな症状もあまり自覚はない。閉経については特にいいとか悪いとか考えないが、更年期障害の諸々の症状はできれば避けられるものなら避けておきたい。なんか大変そうなんだもん。たいていの病気って、原因がどうとかよりも病気由来の苦痛や不快な状態がイヤなんだよね。下痢で尻がヒリヒリするとか。生命に関わる深刻な病気の時はともかくとして、心身に現れる不快な症状を感じずに済むのであればたいていの病気って許容できるような気がする。

低用量ピルその後

先日ついに大台に乗ったのを期に、定期的に通っている婦人科でいったんしばらくピル服用を止めてみて、自前の女性ホルモン値がどれだけあるかを測ってみたところ、さしあたり閉経の兆候は見られないということだった。要するにほっとけばまだ普通に月経が来るということであり、ということは月経がある間は筋腫や腺筋症もまだまだご活躍される、ということでもある。ピルを使っていない時の月経は持病の影響もあってやっぱりスプラッタな上に体調にも響く。この手の筋腫腺筋症の症状が辛いので低用量ピルを再開することにした。薬代はかかるが、QOLを考えると致し方ない。毎日自動販売機の飲み物を1本買うよりは安いし。自前のホルモン。確かに良いのかもしれないけど、今回自前の月経が来てみてつくづく思ったのは、女性ホルモンの変化に振り回されてPMSだの月経痛だの特定期間のイライラだのが次々やってくるのって正直言ってかなりめんどくさいというか鬱陶しいというか苦痛だということだった。ピルを使っていると、こういう症状が全くなくなる訳ではないが大幅に軽減される。そもそもピル服用中の月経は、厳密に言えば月経ではなくて月経のような出血なので、月経に伴う諸々も無くなるのだ。PMSがほとんど無くなっただけでも儲け物。以前はひどい頭痛や耳鳴りがあったが、ピル服用中はほとんど無かった。それが今回、ピルを止めるとさっそく再開したのにはげんなりした。飲まなくても命に別状がある訳ではないので贅沢な薬かもしれない。でも、若い頃と違って月経にまつわる諸々の不調が応える年齢になってきた。ピルを使うのもせいぜいあと数年、他に生活習慣病などがある訳でもないし、自分の体調維持のためにもう少し続けてみるつもり。

年末年始休み突入

昨日と比べて今日は何となく街中が閑散としている。体調万全とは言い難いものの、この年の瀬にのんびり養生している場合ではない。休み休みだが台所その他あちこちの大掃除で1日が終わった。今日は息子は別件で忙しく、戦力にならなかったので夫と2人で全体の8割を終わらせた。油脂や動物性たんぱく質の多い食事をとると、まだ食後に具合が悪くなる状態。雑炊・みそ汁・スープなど水分が多く消化の良いものを中心に、満腹にならないよう食べている。今は口に入れるものはみかん以外全て温めている。菓子類はとらない。こういう食生活ってダイエット食じゃあーりませんか（笑年末年始の太りやすい時期にノロに罹るとは、ありがたいんだかありがたくないんだかよく分からん。とにかく体調がまだ戻らないうえに丸1日寝込んでいて予定が押している。おせちがどこまで作れるか明日の体調次第だけど、ダメなら大晦日の夕食も含めあまりこだわらずに購入することにした。この先自分が歳を取ってくると、なかなか思うように事を進めていけなくなっていくんだろうな、と今回ノロで体調を崩して実感。今後こういうこともだんだん増えてくるだろうから、100％を追求するのはそろそろやめる頃だよね、と夫と話しながらゴミをまとめた。

MRI

数年ぶりに婦人科のMRI検査。MRI検査の際は強力な電磁波を食らうので、ペースメーカや骨折で入れたボルトなどの体内の金属はもちろん、衣類の金具や装身具など、検査の際に身につけるものも金属は一切合財が不可なのは知っていた。しかし今回へえ、と思ったのは、ヒートテックなど発熱素材や遠赤外線効果のある下着や衣類もダメだと言われたことだった。どうやら過熱するかららしいが原因はよく分からない。あとは、ネイルや化粧も最近の化粧品には金属が添加されているものがあって危険な場合があるのでMRIの時にはしない方がいいらしい。普段ノーメイクの私には化粧の話はどうでも良いが、ヒートテックがダメというのはちょっと驚きだった。MRIというのはしかし何だってあんなにうるさいのだろうか。この病院ではヘッドホンで騒音をある程度遮断してくれるが、それでも結構聞こえる。とはいえ耐え難いほどではなく、単調なブザー音やよく分からないかしゅかしゅ音を聞いていると何となく眠くなってくる。画像解析に時間がかかるので、いったん病院を出てちょっと買い物。再び病院に戻って婦人科の診察。筋腫の数がまた増えていた（笑そうだなあ、ざっと大小合わせて10個以上はある感じ。筋腫か腺筋か区別し難いものもあるのだけど、これでQOLが低かったりしたら当然切る対象なんだろうなあ、と思う。一昔前の医者だったら即切ってたんじゃないのかな。医師とはとりあえず低用量ピルで閉経まで逃げ切りましょう、という方針で合意。ところで医師に以前から疑問に思っていたことをいくつか質問し、へえ、と思ったこと。1.低用量ピルを飲んでいるとピルの服用に合わせて定期的に月経（のようなもの）が来るが、飲んでいる限り基本的に閉経はしない。低用量ピルは女性ホルモンなので、たとえ本人自前の女性ホルモンが減少していても、飲み続けている限りは閉経していないのと同じ状態になる。2.更年期年代なのでそろそろ閉経する時期。しかし、低用量ピルを飲んでいると本来閉経期であっても月経があるので、実際は閉経しているかどうかがわからない。なので、閉経しているかどうかは低用量ピルを3ヶ月ほどやめてみて、ピルによる女性ホルモンの影響を排除した上で月経の様子を見たり血液検査で血中ホルモン量を調べて判断することになる。後でふと思ったのだが、もしかして低用量ピルを飲み続けてるのって結果的には更年期症状を緩和するホルモン治療と同じなのかも、ということだった。実際はピルと更年期症状に処方するホルモン剤は違うのかもしれないが、そのあたりどうなんだろう。今度主治医の診察の時に訊いてみようっと。自分の体調もさることながら、医者のこういうちょい突っ込んだ話って聞いていてすごく面白いんだよねえ。もし自分が入院するようなちょっと大変な病気になったりしたら、元気がありさえすれば暇に任せて医師を質問攻めにしそうな気がする。

高望み？

中間試験の答案返却も1教科を残して終了。答案用紙を見る限りどうやらとんでもない点数ではないが、もちろん平均点90点で息子が75点、という可能性も無いではないので後日学校から出る結果票を見ないことにはなんとも言えない。息子の学校の英語の教科書は文科省検定が「New Prince」、使うことになっていて配布されたのは「New Treasure」。Treasureの方は中高一貫校が採用する英語の検定外教科書としてProgress同様知る人ぞ知る教科書なのだが、ちょっと前驚愕の事実を知った。息子の学校では実はTreasureすらあまり使われず、更にマイナーな別の教科書を主に使っていたのだった。どうしてかっていうと「Treasureだと文法事項が薄くて簡単すぎるから」という恐ろしい理由らしい。…世間ではTreasureって単語数も多く検定外の英語の教科書で一番難しいって言われてるんですが((((( ；ﾟДﾟ)))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙググってみても全然情報が出てこない、謎の教科書である。文法主体で、息子にちょっと見せてもらった限りでは高校時代使っていたいわゆるgrammar（文法）の教科書にちょっと似ている。確かに検定英語教科書は少なくとも1年のものについて言えば、本文の大半が会話分で、読む教材があまり無い。かと言って息子の使っている事実上の教科書も文法嫌いを大量発生させそうな予感。

日曜日の中の日曜日

仕事に行けなくなったにもかかわらず毎日があわただしく過ぎていたが、今日はエアポケットのようにぽっかりと空いた1日。少し体のだるさがあることもあって、あえてどこにも出かけず、家の中の陽だまりで古代ローマの人々の宴会について書かれた本を読む。古代ローマ人が肉よりも海産物やチーズを好んだとは知らなかった。肉を好んだのはガリア人でありゲルマン人である、と。なるほど、確かにイタリアの肉料理と言われても何となくぴんと来ない。古代ローマ人はまだトマトもジャガイモもピーマンも唐辛子もとうもろこしも知らない。食べている野菜はネギやキャベツやフダンソウやカブだった。ふむ。夜、ゆっくり風呂に浸かる。風呂で温めても残念ながら普通の関節炎のように関節の痛みは収まらないし可動域が広くなる訳でもない。ただ、温まることで少し緩んだ感覚はある。気持ちもほっとする。それで良し。明日の午後からまた日常に戻る。毎日が日曜日というお気楽な身分ではあるが、何となく今日は日曜日のような1日だった。

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