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だだもれ堂筆記

[家族] カテゴリの記事

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典型的夏風邪

昨日部活の大会に行ったら先輩（高校生）から「お前顔赤いぞ」と言われ、そういや気分悪いからと早々に帰ってきた息子の熱を測ると39度近く。頭痛筋肉痛関節痛めまい。夏風邪であろうとかかりつけの小児科に行こうと思ったらどうやら夏休みらしく電話がつながらない。仕方なく大人の部のかかりつけのDr.ハイブリッジのところへ行くとあっさり「夏風邪ですね」の診断が出た。最初は胃腸症状がなかったが、夕方から下痢が始まり今に至る。エンテロウイルスが原因と思われる。という訳で今日も1日寝ていたが熱が38度から下がらない割にはしゃべる元気はある。食欲も完全に失せているわけではない。しかし頭痛と腹痛はひどいらしく、しょっちゅうトイレに通っている。夏風邪のウイルスで怖いのは髄膜炎で、監視しているが今のところ兆候はないもののどうなるか分からない、というのは実際に夫が夏風邪ウイルスによる髄膜炎をやってるからで、油断はならんとは思っている。おかゆは卵とか梅干とかじゃないのがいいというのでねぎみそを作って小梅と一緒におかゆに入れてやった。ねぎ一本を刻み、お玉半分ほどのみそを軽くあぶって焦げ目をつけ、小分けパックの削り節1袋と一緒に混ぜる。いかにも風邪に効きそうな感じ出息子は喜んで食べていた（が食べるとトイレ通いになるので気の毒）。夏のインフルエンザみたいなもんだろう、まだ明日ぐらいまでは全然ダメだろうなあさすがに。それにしても今回は熱があるのにまぶたが二重にならなかったのはどうしてなんだろうねえ、と息子と話していた。昨日の朝二重じゃなかったから熱があるのに気付かなかったんだよなあ。謎だ。

2014.08.27

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専門家

四十九日の法要が終わった。義父が亡くなった時から、長男である夫がこの家の葬祭一切合財の施主となった。葬儀は葬儀社があれこれ段取りしてくれるので言われるがままに右往左往していれば良い。なるほど葬儀社の存在意義はまさにそこにあるのか、と得心した。最近は家族親族知人などの葬儀を手伝う機会も昔よりはずっと減って、昔なら一族の長老とか地域のボスが指揮していたであろう葬儀の段取りってのがよくわからなくなっている。今の葬儀社は、そういう長老やボスの代わりに残された者がさて何から手を着けていいやら状態になっているのを交通整理して、何をすべきか要所要所で指示してくれる。これはやはり手数料が必要になるのは致し方ない、葬儀費用ってのはある意味必要経費だとつくづく思った。自分であれこれやったら遺漏もありそうだし何よりやることが多くて大変すぎる。まさか軽トラで火葬場に自家製段ボール箱の棺担ぎ込む訳にもいかんわな、ってことだ。しかし四十九日の法要からはうちで段取りしなくてはならない。義父の家や通帳などの整理もある。夫は自分でやってみないと分からないから、とあれこれ動いたり書類を作ったりと大変そうだが、幸い今はそれほど忙しくない時期なので休みの日や仕事から帰宅した後にいろいろとやっている。四十九日といっても高齢で亡くなった義父の親族はそう多くはなく、直系の子や孫が集まるだけの小ぢんまりした法事だった。無難な店で和やかに会食。義父はこってり生きての大往生だったので、遺族が悲しみにくれるという感じではない。四十九日の法要も終わり、来月頭に会葬者への香典返しが送られれば、あとは義父の残した諸々の後始末が本格的に始まる。これが一番厄介そうなのだが、そういうのを見るに付けやっぱり死ぬ前には自分のものは極力シンプルに整理しておくのがいいな、と思った次第。いやあ夫がやってることとか集めてる書類とか見てると、実際すごく大変そう。ちなみに亡くなった後にもし遺言が必要な状況なら、公正証書にしておくと後がかなりラク。作る時には事実上行政書士とか司法書士とか弁護士とか専門家に依頼する必要があるので、その分の費用はかかるしやりとりもあってめんどくさいけど、いざ亡くなってから遺族が預金通帳や何やかやの処理や名義変更なんかの時、これがあれば手間の省けることがかなりある。自筆の遺書だと法的には有効な内容であっても、ちゃんと遺書として認めてもらうには裁判所で中身確認してもらわないとならないってのがめんどくさい。今回義父の死去後のの諸々に関わって、公正証書の遺言が実はこういう後始末の時に威力を発揮することを初めて知った。実際そういうことに関わらないと分からないことっていっぱいある。という訳で、こういうことでも専門家の存在意義ってのはちゃんとあるのだとつくづく思い知った。いくつになっても日々是勉強ですわ。

2013.08.24

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とりあえず一段落

通夜、告別式、初七日とさくさく進み、昨日で葬儀にかかわる諸々が一段落。夫は仕事の谷間でたまたまそれほど立て込んでおらず、息子も夏休み前の自宅学習日に通夜と葬儀の日が当たった。忙しい夫と息子のスケジュールの隙間に奇跡的なほどバシッとはまる日程で、夫は親父もよく考えて逝ってくれたものだなあ、と感心していた。私の仕事バックレはご愛嬌。休んですごく困るような時期ではなかったし、時期限定3本立てで些か疲れていたので、これはこれでまたありがたかった。親族のみで小ぢんまりと送ったので、会葬者の対応で疲れるということも無くいたって静かな葬儀だった。納骨までは菩提寺が義姉宅に近く、夫婦2人でスペースに余裕があることもあってそちらに祭壇を設えることになった。祭壇といってもダンボール製で、片付けがいたって楽なようにできている。そういえば義父の棺も、寝たきりで関節がすっかり固まっていたため膝を立てたまま納棺する都合上、通常のお棺より高さのある大きめの布張りの物だったのだが、大きさの割にずいぶんと軽かった。いつの間にかいろんな細かいところが便利というか後始末しやすいようになっている気がする。義父は小柄ではあったが元々身体至って頑健で、病気らしい病気もしないまま老衰で亡くなったのだが、火葬後のお骨がたっぷり残っていてちょっと感心した。義母のに比べるとずいぶん大きな骨壷を用意したのだが、それでも入り切るかどうかのぎりぎりで、お骨で山盛りになった壷の蓋を閉める際、一番上の頭骨が砕ける小さな音がした（いいのか？）。精進落としの後、義父が施設に入る前に住んでいた家の近くを通って帰ってきた。この先後片付けが終わったら、この道を通ることも少なくなるんだねえ、と夫と話しながら、何とは無しにしんみりした気分になった。義父は死に支度をほとんどしていなかったので、義姉と夫が少しずつ後片付けをすることになる。ちょっとした仕事になりそうだ。死んでしまえば知ったことではないのかもしれないが、大変なのはやっぱり身内。自分の時はちゃんと準備しとかないといかんなあ。

2013.07.20

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お疲れさまでした。

今日未明、義父逝去。90を超えていたので、客観的にみて寿命は十分。枯れ木が倒れるように命が消えた。しかし本人にとっては、特にこの2年ほどの時間が本意だったかどうかは分からない。物事を突き詰めて考える人ではなかったので、シンプルに喜んでいるのではないかとも思う。日曜日に義父に会っておいて良かった。口から食べられなくなっても処置は一切しないことになっていたので、食べる量が減りすっかり痩せた義父を見ていて、夏を越すのは難しいだろうと実は密かに思っていた。身近で年老いたり病んだりして人が亡くなっていくのをほとんど経験していない夫は「秋までは大丈夫じゃないか」と楽観的だったが、もちろんそんなことを夫に言う訳にはいかない。人が亡くなるといつも思う。義父の90年以上の時間は、彼が亡くなったあとどこにいくのだろう、と。人も動物も植物も死ねばその身はただ天地に帰っていくのみ、と思ってはいる。しかし、90年の思考、あるいは大木の千年の生命、虫の3日間の経験がただ無に帰するというのは何か悲しいようなもったいないような悔しいような気がする。そういう諸々の生命の知が、何か大きなものに合流できたらいいのにな、と思う。職場その他にとりあえず連絡。

2013.07.17

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林間学校

今日から3日間林間学校で息子不在。割とゆる～い感じでハイキングとか体験学習とかが組まれていて、息子の塾友が通う学校で行われるタフで有名な臨海教室のような行事ではない。野郎ばかりなので気兼ねなく楽しめるのだろうなあ。たまに静かにまったりと夫と過ごすのものんびりできていい。息子がいると何か知らないがばたばたするような気がする。食事の量も少ないので準備が楽。夫が「なんだか寂しいなあ」と言いながら、「明後日もう帰ってくるのか、短いなあ」と言っていた。分からんではないがほんとはどっちなんだ（笑

2012.08.01

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Subject: ごぶさしました。

先月下旬、父の介護認定が出た。それを知らせる母からのメール（現文ママ、絵文字も。（）内は注）。札幌の本当に行って楽しい時間を過ごして来ました（弟宅に遊びに行った）。お父さんも家族に会って嬉しいそうでした。実希（姪、両親にとっては孫。仮名）達の大きくなつたにおどろきました。お父さんの病院の薬が効いているかふるえ（レビー小体認知症による症状）もあまり気にならくなつて来ました。６月８日に（病院に）行く日です。要かいご２と認（おそらく「認定」の意味だと思うけどなぜ絵文字？）になりましたよ昨日やっとつきました。いろいろへします（「へします」の意味は見当もつかない）がよろしくお願いしますね内容はだいたい分かるが文章がむちゃくちゃなのでつい笑ってしまう。しかし、しばらくすると「おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな」という芭蕉の句が思い出され、何とはなしにもの悲しい気持ちになったのだった。今は薬で症状はかなり抑えられているようだが、要介護2とは予想より状況は悪そうだ。明日あたり連絡を入れてみようと思っている。とまあ、こうして親は年老いていくんだねえ。次は自分の番か。

2012.06.13

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googleのホリデーロゴがかわいい♪

今日は母の日だったのだが、もちろんイベントに疎いというかあまり関心の無い我が家の男性陣が私に内緒で何かサプライズを考えているとは到底思えない。息子が通学用に買った靴が3ヶ月で小さくなったので買いに行き、制服の夏ズボンを取りに行く。ついでに近くのスーパーに寄るとここぞとばかりに母の日セールをやっていて、夫も息子もようやく気が付いた。かと言って何をするか思いつかない彼ら。だから女性にモテない（笑息子が「どうしたらいい？」と訊くので「夕食に何を作るか考えずに済む日になるといい」と答えた。結果、学校の遠足での飯盒炊爨の予行演習を兼ねてカレーを作ることになったらしい。夕方、夫と息子が台所でごそごそ何か話しながら野菜を切ったり炒めたりする音が聞こえる。特にパニクった音声が聞こえてこないので、何とかなっている模様。今回は調理の大半を息子が担当した。出来上がりはこれ。ちゃんと野菜にも火が通っていて美味しかった。よほどのことがない限り失敗しないカレーとはいえ、やっぱり作ってもらうのはありがたいなあ。夫と息子、ありがとう。また明日からちゃんとご飯作ろうっと。

2012.05.13

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帰省

息子の受験やら向こう側のトラブルから距離をとるやらでしばらく実家には帰省していなかったが、ようやく息子も時間が取れるようになったしそろそろごたごたに介入するか、と5年ぶりに息子と一緒に実家に帰った。しばらくぶりの帰省なので、高校時代の同期や友人が同期会を企画してくれ、都合3回も宴会とか食事に顔を出した。同期というだけで現役の頃は全く話したことのない人とも結構盛り上がってしまうところがそれなりに年を取ったということなのかもしれない。高校時代の友人たちと旧交を温めるのは楽しかったのだが、実家の方ではいろいろとやるべきことが多く、帰省は全く骨休めにならなかった（笑・人間関係のトラブルの解消というか意思疎通のための根回しと説得。短気でずけずけ意見する私は特に父親にはえらく煙たがられていたのだが、陰でごそごそやっていて物事をややこしくしてしまった彼らの縺れた糸を解すのは結局こういう口の悪い人間だったりする（笑ただ、さすがにこちらも半世紀生きているし向こうも年寄りなので、昔のように頭に血が上って口論するのではなく懇々と静かに諭す、という方法に変わった。・何年も放置してえらいことになっている親のパソコンの各種アップデート、失われたIDとかパスワードの再取得、クリーンアップ、不要なソフトの削除などの作業。PCが旧型なのでIE8だとおっそろしくレスポンスが悪い上にいろんな警告がうるさい。仕方ないのでChromeをインストールしてそっちでインターネットしてね、と教えておいた。もちろんお気に入りも全引越し。これらの作業に丸1日の時間を要した。しかし思うのだが、購入してからこんだけ手間のかかる家電って無いよなあ。うちの親にアップデートとか無理だって。・帰省の数日前、父親がレビー小体型認知症という診断を受けた。実際に帰省して本人の様子を見ると、以前の攻撃的で自分勝手な言動はすっかり消え、初期ではあるがパーキンソン症状と無気力さが目立つ。予後（寝たきりに至るまでの期間がアルツハイマーよりずっと短い）を考えると介護保険のサービスを受けられるように今のうちに動いておいた方が良いと母にアドバイスした。どうせ言っただけじゃやらない（母は昔から言うだけは言うが行動力に乏しい）だろうし、母自身も何をどう言っていいかわからないと言うので、週明けに市役所に一緒に相談に行った。担当者も親切な人で話がとんとん拍子に進み、来月上旬に介護認定を受けることになった。幸い診断した主治医は介護課とも連携しているということなので、書類などは市役所から直接主治医の方に回してくれることになり、話が早く進みそうだ。今のところ基本的生活は自立なので判定は要支援というところだろうが、それでも判定が出れば少しでもサービスが受けられるし、ケアマネさんとつないでおけば今後状況が変わった時にも母1人で対応しなくても済む。何かあった時のセーフティネットとして役所につないだのでこれも一安心。とまあ実家の滞在時間は3日間で、その間にこれだけの諸々の用事を片付け、その合間にジンギスカン食いに行ったり近所の温泉に入りに行ったり同期会に行ったりしてるので、暇を持て余す暇が全く無かったとさ。そういえばその間一緒に行った息子はいったい何やってたんだっけ（爆

2012.03.29

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返信

《下記の手紙は、息子からの卒業式の招待状への返信として書かれたもの。2月の参観日の時、子供から親への卒業式の招待状の返信として我が子への手紙を書き、卒業式前に担任に渡してほしいという連絡があった。担任はその手紙をいったん預かり（もちろん内容は読んだりしない、ということだったが封はした）、卒業式の朝、朝の会の時に子供たちに渡し、親からの返事を読んでもらう、というちょっとした計らいが行われた。本文そのままだが、文中の人名はもちろん全部仮名。》K、手紙どうもありがとう。Kの手紙を読んで、ずいぶん大人になったんだなあ、と思いました。もちろん、自分でもわかっていると思うけど、まだまだ子供でもあるけどね。もうすぐ小学校を卒業するなんて、早いものです。12年はあっという間だったなあ。Kが生まれてすぐ、おっぱいをいくら飲んでも吐いてしまって体重が減って入院した時にはお父さんもお母さんもとても心配しました。生まれたばかりの赤ちゃんが入院しなくちゃならないなんて、かわいそうでたまりませんでした。毎日心配で病院に行ってたけど、でもすぐに良くなって、退院に合わせて帯広に来たお父さんと、それにお母さんとKの3人で、市役所に出生届けを出しに行ったんだよ。Kはよく寝ていたっけ。Kは無事Kという名前でこの世の中に認められた。その時は本当にほっとしました。ちょっと小さかったけど、その後は元気に育ってくれて本当に良かった。3月生まれで他の子たちよりも小さくて心配だったけど、幼稚園でも元気に過ごしていたし、小学校に入ってからもちゃんと自分の居場所を見つけているKを見て、子供ってちゃんと自力でなんとかする力があるんだなあ、と感心していました。辛いことやいやなことがあっても、Kは気持ちを切り替えられる。反省の気持ちは忘れちゃいけないけど、それってKのすごくいいところだよね。中学受験を決めてからは忙しい毎日で、他の子のように子供らしく放課後遊ぶ暇もなく、勉強漬けの日々を送るKがかわいそうで、止めようと思ったこともあります。でも、結果はともかく努力しているK自身のためにも最後までやりとげるのがKにとってはきっと大きな糧になるだろう、と思い直して、最後まで応援していました。本当によくがんばったと思います。5年生から6年生にかけては、担任の先生がKのことをよく理解し、力を伸ばしてくれて本当に良かったと思います。Kが小学校生活で自信を持てたのは、田中先生や中村先生のおかげだね。お母さんは先生たちに感謝しています。小学校の卒業は、これからのKの長い人生のうち、最初の大きな分岐点になると思う。他の友だちはほとんどがP中に行くけど、Kは1人だけでQ中に行く。きっと不安もあると思うけれど、中学校では今までと全然違う新しい世界が開けて、今までとは違う友達と今までとは違う日々を過ごすことになる。それがどんな日々になるかは、K次第。Kがそこで何かを学ぼうと思えば、新しい世界は君に多くを教えてくれる。良いことも悪いことも学ぶことになるだろうけど、K自身が何を学ぶかを選択するんだよ。自分の力に驕ることなく、人の話を謙虚によく聞いて、正しい道を歩んでください。12歳になったばかりのKは、ちょっとみんなより早く大人にならなくちゃならない。でも、大人になるっていうことは、自分で自分をコントロールして自分の目的を見つけてそこに向かって自力で進むことができる自由があるということ。子供の時間も楽しいけれど、大人になるというのは大人にならないと分からない楽しさがある。小学校を卒業して、大人への道のちょうど半分ぐらい、ってとこかな。これからの中学高校、大学、そしてその先へ。Kの知らないことが、この世界にはまだまだたくさんあります。まだこの先も努力は必要だけど、努力する分だけ道はこれから先、遠く長く広くつながっています。Kが大人になる日を楽しみに、かじられる脛は細くなりそうだけど、お父さんもお母さんもずっとずっと自慢の息子、Kを応援しているよ。どうか人のために働き、人から愛され、自分の家族を大切に、自分の仕事に誇りを持つ、そんな人になってほしい。未来の時間は若いKのもの。Kの門出を、心から祝福します。卒業おめでとう。そして、お父さんとお母さんの息子に生まれてきてくれてありがとう。

2012.03.22

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iNPHかも

父親がiNPH（特発性正常圧水頭症）の疑いありということで、まずはMRIで画像を撮ることになった。先日母に電話した時に、父がこの数か月で急速に意欲が低下し、言葉が上手く出ず、歩きにくくなって歩くのを嫌がるようになったということだったので、もしやこの病気かも、と母に教えようと今日また電話してみた。すると、あまりにも様子がおかしいので先週母が父を精神科に連れて行ったのだと言う。するとその医師が精密検査が必要だと総合病院の神経内科に紹介状を書いてくれ、受診するとまずはMRI、という運びになったらしい。期せずして私がそうするよう勧めるつもりだったように事態が進んで、心配ではあるがとにかく医療機関のルートに乗ったので一安心。帰省しても大丈夫かと母に聞いたが、事態の大変さがいまいち分かっていない気配無きにしも非ず。まあ帰るけど（笑父は昔から見栄を張るとか人を妬むとかいうあまり宜しくない方向に感情を使う時以外は意欲に乏しく、運動不足でごろごろしてばかりでもあったので、私もこの病気を疑ってはいてもどんなもんだろうと思っていたが、急速な進み方でこの病気の可能性を考えたのであった。この病気の特徴は、認知症のような精神活動の低下、歩行障害、失禁などなので、歳のせいとか他の認知症と一緒にされやすく発見が遅れることもあるらしい。しかし、この病気を疑う根拠はこの病気独特の歩行障害の特徴にあるので、もし身近なお年寄りが認知症かも、と疑われる場合、この病気の可能性も排除しない方がいい。この病気は手術で髄液シャントをすればかなり良くなる可能性が高いので、治癒に近い状態になる人も多いようだ。治る可能性があるなら、それって家族には朗報だしね。しかし長い名前の病気だなあ（笑

2012.03.19

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老人保健施設

昨日、施設に入っている義父に初めて面会に行った。義父の入所している施設は短期入所が原則で、更新しながら1年以上いることも可能らしいが、仮住まいということもあってか個室ではあっても部屋にはベッドがぽつんとあるだけの恐ろしく殺風景な風景で、とても部屋でゆっくりできる雰囲気ではない。来年になったら別の長期入所できる場所に移る予定で義姉や夫が動いている。義父は認知症の人たちだけが集められたフロアの大広間で椅子に1人ぽつんと座り、時代劇のテレビ画面をぼんやりとした目で眺めていた。1人暮らしをしていた入所前と比べてもどんよりとした表情で、心が痛む。施設に20年近く入所していた亡くなった祖母を思い出す。夫が義父に声をかけるとのろのろと視線が動き、我々を認めると急に目が人間らしくなって表情が表れた。彼の記憶から、私はともかく息子である夫がまだ消えていなかったことに安堵する。ちょうど義父のリハビリということで一緒にリハビリ室に行って見学させてもらう。作業療法士の女性が義父の筋力維持のための体操や歩行訓練をしてくれたのだが、認知症の老人相手だといろいろ大変なこともあるだろう。この種の仕事に携わる人たちの心意気にはいつも頭の下がる思いがする。義父のいた大広間に戻ると、エレベーターホールから入るドアを開けたとたん中から60代後半か70代前半ぐらいの女性がすばやく駆け寄ってきてドアから出ようとした。中の職員があわてて彼女を止めようとする。彼女の行く手にちょうど私がいたので、ぶつかるような感じで彼女を抱き止め、そのまま押し込むように彼女を元の大広間に戻す格好になった。その隙に後ろのドアは閉められ、彼女は不満そうに職員に食って掛かる。ここから出たい、帰らないと、と訴える。義父ほど認知症が進んでいないからこそ思考力が保たれていながら一方で状況が正確に把握できない彼女にとって「閉じ込められている」ことは不条理この上ない仕打ちなのだろうが、かといってここから出てもおそらく彼女は家に帰る方法が分からない。義父はさっき座っていた椅子に再び腰掛け、どんよりとした目つきで、そうだ、連想したのは子供の頃飼っていた文鳥が病気になった時の目だ、再び時代劇の画面を眺め始めた。帰るよ、と夫が声をかけるが、反応は来た時よりも鈍い。帰るという言葉の意味をどう考えているのか、義父の表情からは何も窺うことができなかった。以前これが認知症の人の意識かもしれない、と何となく想像したのは、すごく眠くて仕方のない時だった。何か考えたりやったりしなくてはならないことがあるのにどうしても思考力が働かず、ややこしいことを考えるどころか目の前のこともちゃんと認識できない。意識が時々遠のき、時間の感覚が無くなって夢の断片が意識に混ざりこんで見聞きしているものが半ば非実体化する。そんな夢と現実の狭間のぼんやりとした意識ってもしかすると認知症の精神状態に似ているのではないか、と目がはっきり覚めてから思ったのだった。我々がナンバーキーを解除して出る時にもさっきの脱走を目論む彼女が一瞬で駆け寄りドアから出ようとしたが、健常者であればキーの横に書いてある解除方法を読んであっさりドアを開けられるのに、彼女はそれができない。出られない、とまたしても職員に訴え掴みかかる彼女を見ながら、こういう老人を身内として家庭でお世話をするのはやっぱり大変だよな、と思う。これが毎日だと介護する側は慣れるとはいえ1対1ゆえに否応無しに消耗するのは避けられない。施設の中でこういう人ばかりを集めてまとめてチームでお世話する方がまだしも介護する側としては手を借りられるし分担できるし、そして何よりも仕事と割り切れる分多少なりとも負担は小さいだろう。しかし一方で、帰りたいのに帰れない彼女の苛立ちと怒りと悲しみは、あの必死さを見ると痛いほど伝わってくる。一方で義父は既にそういうもどかしさや苛立ちを表現する気力も体力もほとんど残っていないが、それもまた言うに言われぬ寂しさがある。年老いた人と世話をする人。どちらもあまり辛いことなく上手くいく方法って無いのかな、と子供の頃からこういう場所に来るたび切ない気持ちになる。

2011.12.29

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初冬

そういえば立冬を過ぎていた。立冬の声を聞いてから日を追って寒くなり、今日は冷たい雨と風の一日だった。ぽつりぽつりと喪中はがきが来る。以前の職場の男性が、まだ40代なのに数日前に脳出血で亡くなったと聞いた。こんなふうに知っている人が少しずつ周囲から消えていくのか、と年を取ることの現実を改めて思う。自分が真っ先に消えることだって十分にありうるし、40年後まで生きている確率は低そうだが、仮に生きていたとしたら自分と同世代の友人知人親戚はかなり少なくなっているはずだ。その時生き残っている状況について自分はいったい何を思うか見当もつかない。寂しいと思っているか生き残れたことを感謝するか。まあ思考力判断力が失われている可能性も相当高そうだが。いつも思うことだが、結局人というのは自分が実際その立場になるまでは実感することのできない程度の知能しか持ち合わせていない生き物なのだ。ミジンコより多少マシではあるだろうが、大して変わらないともいえる。義父の症状がさらに進み、到底一人で暮らせるという状況ではなくなった。見当識はかなり失われ、感情が平坦になってきて、一刻も早い施設入所が必要になった。普段利用しているデイサービスの施設で特養入所を検討していたが、話を聞く限りでは納得できないような理由で入所が難しいということになったらしい。施設側の姿勢には疑問が大ありなのだが、売り手市場の特養事情を考えると鼻息が荒いのも当然なのかもしれない。と同時に、気持ちは分からないではないもののここまで手に負えなくなる前、義父がまだ多少自立している段階でもっと早く手を打っておけばよかったのに、とあくまでも在宅での介護にこだわり続けて今になって慌てている義姉にも疑問はある。まあ現実がこうなっている以上今更言っても仕方ない。あれこれと迷走した挙句、遅くとも来月には義父は短期入所の施設に入ることになりそうだ。今回の義父の一連の動きを見ていると、やはり肉親というのは判断が曇りがちになるのだろうか、と思う。義姉は典型的な世話好きの（出しゃばりではない）女性というタイプなので、判断が客観的になりにくいのは仕方ないのかもしれない。それにしてもちょっと心配なのは、自分の経験則ではあるがかなり弱った状態の老人が施設や病院に入ると更に心身の状況が一気に悪化する場合が少なくないということだ。義父も場合によっては寝たきりになるのではないか、と危惧している。私だったらどうだろう、と思う。おそらくもっと早く、認知症と診断された時点（義父の場合は4年前）で施設入所を検討し始め、出先で自分のいる場所が分からなくなるという事態（義父は認知症と診断されて数ヵ月後）が発生したらその段階で決断していただろう。自分の親について私が判断を迫られたら、おそらくそうすると思う。自分の親なのに冷たい判断だと思う人もいるのかもしれない。だが、自分の親類縁者で人生の終わりを迎えた人たちとその周辺の人たちの様々な形の困難を見ていてつくづく実感したことがある。介護者被介護者それぞれにとって在宅介護が良い状況で全うされるには、時には短期施設入所も利用でき、メインの介護者に統率された他の介護者が複数いて介護を交代でき、一日中誰かしらの目があること。そして案外見過ごされがちだが、意外と重要なのは介護者同士の関係が和やかで意思の疎通が十分であること。こういう条件をクリアするのって、実際問題そう簡単ではない。少しでも自分が実際にやってみれば分かる。それに回復の見込みの薄い老いた人の介護というのは、赤ん坊の世話と違って介護の先に明るい将来が開けている訳ではない。ラストまでをいかに充実して過ごすか、と前向きに考えることができるけれども、どうしたって避けて通れない事実をあけすけに言えば介護は死を待つ段階だ。やはり普通の人にとっては大なり小なり負担になる。何がベストなのか、それぞれの介護者被介護者の状況によるものであって答えが1つになる訳ではない。自分がベストと思う選択が他者にとってベストであるとは限らない。結局義父は基本的に義姉の意思でここまでやってきて、義父はどう感じているかよく分からないが、少なくとも義姉にとってベストだったのであれば結果オーライだ。リンクのぼちぼちさんの記事も実はかなり参考にさせてもらっている。とにかく介護ってのは介護される本人、介護する人たち、口は出すけど手も金も出さない連中も含めた（笑）家族親戚、ケアマネ、介護施設職員だの役人だのその他もろもろ関係者それぞれとの間で各種の交渉が必要になる。よって、介護に関わろうっつーことならどうしたって意思の疎通が不可欠で、コミュニケーション能力が無いと面倒なことになる。結局介護で人間関係がごたごたするのは、関係者同士での交渉と譲歩と説得というプロセスをちゃんとやってない、あるいはそういうことが必要だと思うだけの脳ミソが無いメンバーが含まれているからだっていう結論になっちゃったよいいのかこれで（笑

2011.11.11

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遠近両用

夫が最近仕事で手元の字が見えなくなってきてもう限界だというので、ついに遠近両用眼鏡を作ることにした。今まで強度の近視（私よりはマシだが）で老眼が遅かったのだが、ついに来るべきものが来たということだ。最初は中近にしようかと言ってたのだが、これだと近視矯正で見えるのは5mぐらいまでと店の人から説明され、手元も見たいし10m以上先も見る必要のある夫は中近をあっさり諦めた。2焦点なので、最近流行の眼鏡のレンズの縦幅が小さいフレームだと遠近両用レンズには使えない。勢いレンズ部分がやや大きめの、年配向けデザインになってしまう。いやあもうこういうのは仕方ないねえ、と言いつつも、やはりいかにも老けた感じのフレームはさすがにちょっとなあ、とあれこれ迷い、結局今使っている近眼眼鏡のフレームにかなり似た感じのものを選んだ。今のところ私は強度の近乱視用眼鏡をかけたまま普通に文庫本（昔の活字が小さいのも）や新聞がまだ読める。しかし、パンフレットなどの小さな文字や光を反射するタイプの紙に印刷された文字は読みにくくなりつつあるし、疲れている時も小さな字が読みにくくなる。暗いところもちょっとダメだ。そういう時は眼鏡を外し、眼を近づけて読んでいる。これが何つーか、そういう年なんだなあ、と思ってしまう瞬間。考えてみたら初老って40歳のことなんだよねえ（笑レーシックを受けることも考えていたが、この先は老眼が進む。ものの見え方もかつてほどクリアでなくなっていることに気づき始めている。暗いところでは目が利かなくなってきた。今手術を受けても、おそらくあまりメリットを享受できないまま老眼と付き合わねばならないだろうし、もし目に何かあってもリカバリーが難しそうだと考え、レーシックは諦めることにした。あと10年若ければ決断していたかもしれないが。夫は私より少し年上なので、彼の今辿っている道はおそらく私も数年後に行く道でもある。私も数年後には遠近両用とか中近両用とかが必要になるのだろう。彼を見ているので、私も年の取り方の心積もりができて安心というか予測がつくので慌てずに済む。しみじみと「いやあ、やっぱりお互い30年前より年を取ったねえ」という話をした。出会って30年、若い頃の自分たちのことなどもう忘れていて、人生の折り返し地点を過ぎた自分たちが目の前にいることを受け入れていて、いろいろあったけど今まで一緒に年を取ってこられたのは悪くなかったねえ。一緒に年を取ってきた人と一緒に年を取っていくのって、悪くない。本当に全然悪くない。今日、遠近両用メガネを一緒に作りに行ってそれをつくづく実感した。

2011.09.25

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運動会

天候に些か不安はあったものの、今日無事運動会が行われた。延期になるといろんな予定が狂ってしまうので、ほっと胸をなでおろしている。息子の小学校最後の運動会。息子の通う学校では、6年生は組体操がある。みんなちゃんとできるかはらはらしながらも、無事終了した。クラスの縦割り対抗では、息子のチームが優勝した。小学生とはいえ高学年で組織された応援団や応援合戦もそれなりにあり、今年息子は副団長を務めていたので優勝が本当に嬉しそうだった。最上級生の6年は、下級生の面倒を見たり裏方の仕事をしたり他の学年が下校した後も最後まで学校に残って後片付けをしたりと大忙し。1年生の時はあんなにふにゃふにゃのお子様たちだったのに今は先生の指示でてきぱき動く子供たちを見ていて、6年生になったのだなあ、としみじみ思った。親としての実感で言えば、息子の小学校の6年間は結構長かった。これで兄弟がいれば小学校と関わる期間はもっと長くなる。小学校は何かと親が関わる行事が多いこともあって、それが楽しいと言えなくもないけど、PTAも子ども会も両方絡んだりして面倒と言えば面倒。とはいえ、子供が子供である時代を楽しめるのは小学校が最後で、中学校以降はもう子供は子供でなくなっていくだろうし、こちらも実行できるかは心許ないが手を放していくしかないと一応心得てはいる。徒競争の順番を待つ間もあちこちを向いててんでに勝手なことをしているまだちっこいくにゃくにゃの1年生を見ていて、息子たちは今はもうこんなことはしてないよなあ、こんな時代もあったのに親の自分もそれを忘れてしまっているなあ、と改めて思う。団旗を振り応援で声を嗄らした息子はすっかり日に焼けて、帰宅後シャワーを浴びて「遅刻だよ～、疲れたなあ」とぼやきつつも塾に行き、帰って来て夕食を食べながら「今日は図形だったから行ってよかった」と話していた。よく頑張った。大変だったけど、今日のこの一日がいい思い出になるといいなあ。＜おまけ＞今日の弁当。左はデザートの梨、りんごとさつまいものハニーレモン煮。右は鶏から揚げとチーズ巻揚げ、うずらウインナ、野菜スティック。この映像の他に、おにぎり（鮭、にんにく醤油ご飯大葉付き、わかめご飯）と野菜スティック用ごまみそマヨ。

2011.09.17

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混乱期を過ぎて

義父がケガをして帰宅した当日の夜、ちょっと寝ては起きてうろうろ家の中を歩き回り、玄関を開けて外に出ようとしていたらしい。泊まり込んでいた義姉は玄関の鍵を2つかけておいたので、幸い義父は外に出られず、またもや行方不明というハメにならずに済んだ。義父はようやく落ち着きを取り戻し、昨夜は徘徊はなかったらしい。今後は入所施設をどう利用するか、明日ケアマネさんと義姉が話し合うことになっている。土壇場で義姉が翻意する可能性もあるので、予断は許さない。もし今後泊まり込みが続くとなると、義姉だけでという訳にもいかないだろうから当然私も交替で行くことになるだろう。仕事、家事、息子の受験準備に加えて義父宅の泊まり込みとなるとスケジュールがむちゃくちゃ過密になりそうで、こっちは鬱になりかねない。介護される側のもどかしさもさぞ大変だろうと思うが、介護する側が倒れるようではやっぱりちょっとまずいだろうなあ。

2011.08.31

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一瞬行方不明

義姉から義父が所在不明になっている、という電話がかかってきたのは土曜夜10時過ぎ。その時点での話。午後か夕方に1人で家を出て（義父は一人暮らしだ）、どこかで転倒し救急車で近くの病院に運ばれて手当てを受けた。この時点では軽傷。ところが義父は認知症なので支払いを済ませていないのを忘れ（というか支払いをしなくてはならないという意識が無くなりつつあるのかもしれない）、ふらふらと外に出ていってしまったらしい。義姉の話は些か要領を得ない。義父が認知症であると医者が察知したのか病院が警察に届け出たのかは知らないが、警察が義父宅に行くと窓が開いていたのでそこから家に入り連絡先を探していたところ、電話機に義姉の電話番号が控えてあったので義姉に連絡が行った、ということらしい。で、義姉が病院に行ってみると義父はいなかった。家に帰ってもいない。かくてその時点では所在不明。警察に捜索を依頼したというので、暗い中で闇雲にうろうろしても仕方あるまいと夫はうちで連絡を待つことにした。それから間もなく義姉から義父がいた、という連絡があった。ただし、派手なケガをしていて病院にいる、という。顛末はこういうことらしい。義父は支払いをせずに病院の外に出たがもう薄暗い時間帯。そのあたりの土地勘が無いではないが、認知症の人にとって暗い風景は昼間以上に混乱をもたらし、知っている場所であることすらわからなくなることがあるので、道に迷っていたのかもしれない。結果、家から結構離れたあたりをうろうろ歩いているうちに足元のおぼつかない義父は再度転び、手が出なくて顔から落ちたらしく今度はかなりひどいことになったらしい。今度も救急車が出動し、最初とは別の病院に運ばれた。この別の病院に運ばれた時点で警察から連絡があったようだが、病院名を義兄が聞き間違えたため義姉が行った病院には義父がいなかったというオチで、良かったというべきか。とはいえ打った場所が打った場所だけにさすがに心配して夫は義父がいる病院に向かった。夜中に1度電話があったが、脳の検査などもあってまだまだいることになりそうだ、という話。結局夫は一睡もできず朝5時ごろ帰宅。今日は義父を病院に連れて行かなければならないので、日中の徘徊防止もかねて夫が休みを取って義父のところに行き、1日一緒にいた。1日一緒にいて、これはもう一人暮らしは到底無理だと思った、と帰宅した夫は言う。失禁、徘徊、見当識の欠如、文字認識能力の急速な衰え、足腰や眼の弱り方、どれもこれも24時間人がいないと危険なレベルだ、という。夫も義姉も浮世のしがらみのあれこれで義父宅での同居は難しい。我が家に来てもらってもいいのだが、構造上ここまで弱った義父の世話ができる状況ではないため改築改装が必要となる。今日明日にでも本格的な介護が必要な状態なのに、今悠長にリフォームというのは無理。義姉も毎日のように泊まり込み続ける訳にはいかないし自分の家に連れて行くのも難しいようだ。事ここに至り、最期まで自分で義父の面倒を見るつもりだった義姉も、24時間の介護が必要になりつつある現状に音を上げ、さすがに施設入所を検討し始めた。父方の祖母や伯父伯母たちの老後を見ていると、在宅介護はやはり誰かに過剰な負担を強いることを前提とせざるを得ない。その負担を精神力で支えきれるかというとやっぱりそれは普通の人には無理というもの。たいていの人は聖人君子ではないので、眠れなければイライラするし来る日も来る日も介護で自分の時間など0に等しいとなると叫びたくもなるだろう。義姉の理想論もいいけどそれは破綻する可能性が非常に高い（というか私は少なくとも義姉のやり方では最期まで在宅介護ってのは100％不可能だと思っていた）から施設の線も二股かけといた方がいいのになあ、でもこんなこと提案してもどうせ聞いてもらえないんだろうな、夫に言っても反応が鈍いしなあ、まあいいやその時になったら彼らが考えるか、と思って見ないふりをしていた。もっと強くプッシュするべきだったのかとも今は思うが、所詮私は他人なので何を言っても仕方ないという諦めもある。特養は慢性的に入所待ち。だから入居するしないにかかわらずもっと早く申し込んどけばよかったのに、と思うが今更仕方ない。あとは介護付き老人ホーム入居だが、それを探すのも明日即決という訳にもいくまい。まとまった金も要る。施設見学をして話を聞いて、とやっているとすぐに1か月や2か月は経ってしまう。あとは緊急時に使えるショートもしくはミドルスティなど有期の老人ホーム入居サービスを利用してつないでいる間に話を具体化させてほしいと思うのだが、夫の兄弟ってみんな世間知らずでうまく立ち回れない人たちだからなあ。ああ歯痒い。

2011.08.29

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塾弁カレー

今日は息子は昼から塾でそのまま夜まで授業があるので塾で夕食を食べるのだが、私は今日の午前中に塾の気合いの入った保護者会があるため息子とすれ違いになってしまうし、時期が時期だけにさすがに夜食べる弁当を朝早く作っておく気にはなれない。かといって保護者会からいったん帰宅して弁当を作り、また電車で塾に行くのも大変だ（交通費だってばかにならない）。すれ違いになるから一緒にどこかに買いに行くこともできない。さてどうしよう。で思いついたのが、保護者会が終わったら塾の近くのインド料理店でランチセットをテイクアウトして、夕食として塾に届ける、という手。小ぢんまりしたインド料理店ではテイクアウトサービスやってるところが多いので、そういうのも悪くなさそうだ。息子に「夕食はどっかで買って届けることになるんだけど、コンビニ弁当とパン屋さんの調理パンと牛丼とインド料理店のカレーセットのどれがいい？」と訊くと、「インドカレーセット、チキンで」という返事。特に驚くでもなく軽く受け流してくれるところがシブい。この日、塾で息子と同じクラスのお母さんとたまたまお昼を食べに行くことになったので、私が密かにテイクアウトを考えているインド料理店を提案し、採用となった。インド料理店に行ってまったりランチセットを食べながらあれこれ話していると、彼女も今日の息子さんの夕食をどうしようか悩んでいる、という。それならうちはここのカレーセットをテイクアウトして持って行くつもりだけどどう？という訳で、チキンカレーセット（チキンカレー、ターメリックライス、ナン、チキンティッカ、サラダ）を2人分テイクアウトし、塾に預けに行ったのだった。塾が終わって帰ってきた息子に反響を訪ねると、開けた途端教室がいかにもなカレー臭（笑）で充満したので注目を浴びたらしい。職員も見に来たそうだ。確かに塾弁にナンとインドカレーのセット持ってくる奴、普通はいないよなあ。ナンもスーパーのチルドコーナーにあるようなのとは違ってちゃんと大きくてふかふかして美味しいし。弁当を持ってくるのを忘れた子にナンを分けてあげたり他の子たちが試食用にとナンをむしっていったりしてかなり少なくなってしまったものの、もともと全体のボリュームが割合多めだったので、おなか一杯になったという。息子は親の素っ頓狂な行為に慣れているので届いた弁当がインドカレーとかマントウと肉の炒め物とかジンギスカンであってもあまり驚かないだろうが、息子の友達はそんなひどい目に遭ったことが無いのでさぞや驚いただろう。あとでどんなリアクションだったか訊いてみようと思っている。

2011.08.27

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マイブーム

目下の息子のブームは、残念ながらかなこちゃんではない。彼の入れ込み方から類推すると、こんな順位になる。1位：土方歳三（と武士の刀）2位：忍者（の持ってるアイテム類）3位：折り紙（難易度の高いもの）土方歳三は、小学生向けの歴史マンガでハマったらしい。百均で買ったプラスチック製のおもちゃの刀を腰にさして武士になりきる、というのを毎日必ずやっている。刀も二本差しどころか根元から折れて使い物にならないようなのも併せて、5本腰に差している。手は2本しかないのに5本もどうするんだ、と訊くと、刀が折れたり奪われたりしても大丈夫なように、予備として持っているのだそうだ。プラスチックだからいいけど、真剣だったら5本も腰に差したら重くて歩くのもままならなくなるのは必至。ベルトに刀を5本差し、両手に刀を持って私に切りかかってくるのだが、どう考えてもその可愛いはずの息子の姿が間抜けにしか見えない。仕方ないので2本とも強奪して、息子を（プラスチックのふにゃふにゃな）返す刀で撃退する。今日は、忍者の緊急食料としても食べられていた（らしい）丸薬を作る、と忍者の本と首っ引きで、小麦粉、砂糖、味噌、にんじんその他を混ぜたオリジナル（笑）の丸薬を作っていた。無論味は…ではあるが、最初から最後まで自分1人でやるとは見上げたものだ。鍋を焦げ付かせなければもっと良かったのだが。それにしても、この姿をかなこちゃんに見せたらどんなリアクションがあるだろう。百年の恋も冷めるか、それとも母性本能をくすぐられてちゃんと守ってやらなくちゃ、と思うか。

2010.07.17

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蒸し暑い一日

学校行事があって、息子と一緒に帰宅した。途中まで一緒だった息子の友達のお母さんに、「風任息子、背が伸びたんじゃない？」と言われたが母である自分は毎日見ているのでよくわからない。昔から身長はクラスで前方から1/3ぐらいだったのに、どういう訳かぱっと見た感じ背が大きく見えるらしく、大きいねえ、と言われることが多かった。頭がでかいせいか、父親譲りでがっちりした体つきのせいか。今は真ん中よりも後ろになっているらしいが。大きいかどうかはともかく、確かに背は着々と伸びている。最近、息子が前に立っていると視界の邪魔をするようになってきた。そのうち視界を遮るのだろう。友達と別れ、２人で並んで歩いていると息子の体温が高いのか何か知らないが、息子の熱気が伝わってくる。頭をくしゃくしゃと撫でると、汗ばんで湿っている。途中でトイレに行きたい、もれちゃう、トイレ借りてくる、とランドセルを私に押し付け、街道筋のコンビニへ走っていった。水筒をぶら下げたランドセルがいやに重くて驚いた。こんなのを背負って片道30分の学校に歩いて行く体力がいつの間にか付いていたことにも。こうして男子は暑苦しく育っていくのだろう。可愛いと思えるのも最大であと数年、そこから先は頼もしくなってくれると良いのだがさてどうなるか。隣を歩く暑苦しい息子の向こうから吹いてくる、水を張った田んぼに冷やされた涼しい風を浴びながら、子供は授かりもので預かりもの、上手く離陸して欲しいし、上手く離陸させたいなあ、と思った午後。

2010.06.07

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亭主の好きな赤烏帽子

夫が先日何かのバラエティ番組で、モンゴルのホーミーを見たそうだ。その時、ゲストのお笑いタレントが結構良い音を出していたらしく、それに触発されてか何だか知らないが、ここのところホーミーを練習している。最初はテレビで見た説明を元に我流でやっていたので全然音は出なかったが、ネットで発声法を検索して研究してから少しずつ倍音が聞こえるようになり、この数日はホーミーのプロに比べればまだまだではあるものの、それなりに地声に口笛のような倍音が重なって響くようになっている。これで地声を凌駕するような倍音が響きまくり、かつ音階が出せれば夫も立派なホーミー・プレイヤーであろう。かくし芸にも良いかもしれない。それはいいのだが、とにかく最近は暇さえあればホーミーを練習していて、うちの中や車の中で「うぃ～～～～」という夫の胴間声がのべつ聞こえてくる。周囲に人がいなければ屋外でも突然やり始めるので、ひやひやする。何せホーミーの練習の時に出る声は、まるで具合が悪くて唸っているようにも聞こえるので、妙な誤解をされかねない。その上、私が台所仕事や仕事の準備をしていても「倍音出てる？」などと訊く。仕方なく仕事の手を休めて彼のホーミーの練習を聞く。倍音が出た時に手を上げるなど、夫に否応無しに協力しなくてはならない。いや、まあ金もかからないし健康にも悪い訳でもないし良いんだけど。何かなあ。休日や夜、家の中で唸り声と倍音が響いてるのってどうなんだ。しかも最近は息子までホーミーの真似事を始めた。私もやけくそで時々練習に参加してみる。が、息子も私もまだ音は出ない。こんなことで良いのかホーミー一家。いっそ全員でマスターして、家族ホーミー合唱（合奏？）団でも作ってみるか。

2009.04.12

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インフルエンザ発生！

先週後半から体調が今ひとつだった夫。金曜夜から具合が悪くなり、平熱が私より1度近く低い男なのに37度台になった。インフルエンザ患者を間近で多数見てきた私がインフルエンザを予言する（笑明けて土曜、熱は38.2度。異常に暖かい日なのに寒気がする、と言う。これぐらいじゃインフルエンザじゃないんじゃないか、とまだ抵抗する夫を何でもいいからさっさと行っておいで、とかかりつけの内科に送り出す。程なくメール。「インフルエンザでした」だから言ったじゃん、って言ってる場合じゃない。夫が鼻をかんだティッシュとか使ってたマスクを捨ててあるゴミ箱がヤバい（笑AかBか聞くのを忘れた、と夫は言うが、処方されたのはリレンザではなくタミフル。ということはB型ではないか、と予想する。Aだとソ連型ならタミフルが効かないから、最初からリレンザを処方するのではないか、というのが根拠。BはAに比べて熱も高くなかったはず。まあAでもBでもCでも何でも良いが、私と息子にうつっては困る。息子は予防接種を受けているが、私は丸腰（未接種）なので危険度は高い。とはいえ、インフルエンザが猖獗を極めた職場にあっても感染しなかったのでもしかすると自分には既に抗体が出来ているのかもしれないが。昨日今日とほとんど1日寝ていた夫。昨日の夜はいったん熱が平熱に下がったが、夜中にまた熱が上がり、今朝再び下がった。ぶり返して長引くよりも完全に治してもらいたいものだ。私は仕事の都合上明日明後日はそう簡単に休む訳にはいかない。息子にうつったり、夫が急に肺炎になったりする事態は避けたいのだが、息子が夕方から熱っぽいので大変嫌な予感がする。インフルエンザも下火になってきたかと思っていたのにこの期に及んでうちに来るとは。どうせ罹るなら、流行の時期にちゃんと罹ってもらいたいものだ。毎度流行には疎い家族なのだよなあ。

2009.02.15

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金婚式

来年、両親が金婚式を迎える。何かするべきなのだろうが、引きこもりと行動派の双方に都合のいいイベントとはいったい何だろう、と思案中である。老いてますます因業に磨きのかかった父親には何もしたくないというのが本音だが、しかし母がいる以上そうもいかないところが悩ましい。そういう自分が年を取った時に、息子に「あのばあさんには何もしてやりたくない」とは言われたくないものだ。年の取り方には心せねばならない。まだ夫の母が存命だった頃、夫の両親が金婚式を迎えた。その時には、子供たちが集まって中華街のレストランで食事をしたことを思い出した。そんな感じでいいのかなあ。弟夫婦の子供が小さいので、彼らにとって負担にならないよう札幌市内のホテルで宿泊と食事というのがとりあえず無難だろうか。うちに金がぶんぶん唸るほどあればハワイ旅行をプレゼントなんてのも良いかもしれないが、アウトドアと縁の無い老人には太陽と海が輝くハワイもあまり楽しくないかもしれないし、そもそも我が家の金などひゅうぅぅと冷たい北風が吹き抜けるような額しかないので、そんな豪勢な贈り物もできない。父親は絶対に参加したくないけど母なら多分参加したいというような旅行、例えば中国辺境ローカルバスの旅招待！というイベントを企画する、なんてのを一瞬考えたが、それじゃいくら何でもなあ、と少しは人間の良心がまだ残っている自分であった。まだまだ私も鬼畜度が足りないというものである。

2008.10.11

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まあいいか

夫の親類から、悪意はないのだろうが楽しからぬ事を言われ、気持ちがささくれ立った。どうにもぐったりして元気も出ない。腹立ちを抑えながらこういうことがあったという事実は夫に伝える。夫は「何かと行き違いはこれからもあるかもしれない」と言う。以前なら「言うことはそれだけ？」と不機嫌になっていたかもしれないが、最近『恋愛脳』を読んだばかりなので、今は私も些か反応が違う。彼は彼なりに私の言わんとするところを察したのだろう。しかし、それは彼の親類に関わることでもあるのでややこしいことにしたくない。彼なりの苦衷の台詞なのだ、と思う。もっと言いたいことがない訳ではないが、それ以上は言わない。言ったところでお互い不愉快になるだけだ。事実は伝えたのだからもう良い。気持ちは低空飛行のままだが、気持ちを切り替えて普通に過ごす。寝る前のひと時、本を読んでいた夫が黙って労わってくれる。波立っていた気持ちが凪に変わった。まあいいか。私も単純な奴なのだ。明日になればもっと元気になれる。天気もよくなりそうだし。

2008.05.31

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研究熱心（笑

本日も体調いまいち発熱付きでまったりしていた。息子が帰宅した時、給食のデザートのカップに穴をいくつか開けたのを持っていることに気付いた。図工か何かで何かがらくたでも作ってきたのだろう、とさして気にも留めなかった。息子は友達と遊ぶ、と出かけてしまったので、そのままカップのことは忘れた。帰宅した息子が例のカップを片手に言う。「お母さん、キャベツある？」「あるけど何？」「あのねえ、学校で先生から青虫貰ったから飼うの」「学校でって、みんなに配ったの？」「いや、欲しい子だけ貰ってきた」…お前も欲しい子だった訳だな。「まあとりあえず観察ケースに入れ替えてやりな、キャベツも入れてやるから」「わかった」どたどたと下駄箱の中から観察ケースを探し出し、紙を敷いてキャベツと青虫を入れる。「ちょうちょになるかなあ、ちょうちょになるまで観察したいな」「ちゃんと世話してやってトラブルがなければ、今月末ぐらいにはなるんじゃないの」そう言いながら、自分が小学1年の頃クラスで飼っていた大量の青虫のうちちゃんと蝶になったのももちろんいたが、一部は蜂に寄生されてしまい青虫からたくさんの小さな蜂が出てきてすごく気持ち悪かったのを思い出した。この青虫に蜂がついていなければ良いのだが。夏休みの工場見学先を探す。昨年は夏休み直前になってようやく工場見学を思い立ったので、行き先がなかなか見つからず往生したので今年は早めに動くことにしたのだった。さっそく新聞の印刷工場見学の予約を入れた。他にも食品工場の予約を計画中。「試食が楽しみ」なのだそうだ。来年は警視庁や印刷局、火力発電所なんかを見に行こうかと考えている。工場見学はあるし、キャンプに行きたいと言ってるし、この夏も結構盛り沢山になりそうな気配。しかし当面の目標は青虫の羽化だなあ。頑張って世話して欲しいものである。

2008.05.09

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修了式、明日から春休み

今週に入って消化試合の様相を呈していた学校も今日が修了式。息子は通知表と上履きと防災頭巾を持って帰ってきた。4月から学年が1つ上がる。子供の頃は4月は新年よりも新しい年という印象が強かった。学年が変わり、教科書が変わり、教室が変わり、先生やクラスメートが変わる。通う学校が変われば着るものも変わり、持ち物も変わっていった。4月はどきどきする季節だった。息子もきっとそんな気分を味わっているのだろう。誕生日を迎えてすぐに学年が変わる。予定日通りに生まれていれば1学年下になるはずだった息子は早生まれ。5月生まれの自分には早生まれの大変さは分からないが、見ている限りでは低学年のうちはやはり早生まれの子は幼い。彼も大変だっただろう。それでも息子はよく頑張ったと思う。特に大きな病気もせず、この冬1度も風邪もひかず、元気に学校に通った。誰かと大きなトラブルを起こすこともなかったし大きな怪我もしなかった。勉強も運動もピアノも体操教室も彼なりに努力していた。よくやったね、頑張ったね、とほめると嬉しそうだった。宿題のない春休み。私も新年度からの勤務までは基本的に春休みである。今週末の予定は決まっているが、他には何をして過ごすかいろいろ計画中。

2008.03.25

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ついてない1日

学校から帰り、友達と遊びに行く時早く行きたくて急いでいたから、鍵を持たず、鍵もかけずに出て行った。夕方うちに帰る途中、自転車で転んで突き指した。僕が出かけた後帰ってきたお母さんは、玄関に鍵がかかっていなかったので、かなりすごい勢いで激怒していた。散々叱られ、鍵を取り上げられた。これからはお母さんが帰るまで遊びに行けないことになってしまった。突き指はたいしたことないけど、なんか痛いような気がして宿題もせず漫画を読んでごろごろしていたら怒られた。仕方なく宿題をやって、また漫画を読んでいたら今度は散らかしっ放しで出した玩具や本が片付いていない、とまた怒られた。めんどくさいのでだらだらやっていたら、柱の角に足の指をぶつけて涙が出るほど痛かった。指は挟むし、晩ご飯の時は魚の骨が歯茎に刺さるし、痛い目にばかり遭う。お母さんは言った。「いつも怠けたり約束を破ったり嘘を吐いたりしてて、8歳になってもまだ反省しないで同じことやっているから今日まとめてバチが当たったんだよ」一体誰がバチなんて当てるんだろう。神様なんて本当にいるのかな。いるかどうか分からないんじゃないの。そうお母さんに言うと、「神様なんていないから何やっても平気だって思っている人にバチが当たるの。神様の前で恥ずかしいことはできないって頑張る人には良いことがあるの」と何となく分かるような分からないような事を言う。ほんとに神様はいるんだろうか。本当に今日は悪いことばかり起きる運の悪い1日だった。明日も悪いことばかり起きるかもしれない。お母さんは、「今日良くなかったことを反省して、明日頑張ればきっと明日は良い1日になるよ。あんたの心がけ次第」と言っていた。本当にそうなると良いんだけどな。でも明日になったらまた忘れてお母さんに怒られるんだよね、きっと。

2008.03.17

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パンツ丸見え

先日息子が、いつになく真剣な様子でお願いがある、という。一体何かと訊くと、「体操服のズボンを、ちょっと長いのにして欲しい」のだそうだ。膝のちょっと上までの長さのやつか、と尋ねると、そうだ、と言う。「体操座りをしている時、パンツが見えるって言われるのが嫌なんだ」…ああ、こういうのって確かに嫌なんだよな、大人になると何とも他愛ない、どうでもいいことのようにしか感じられないけど、と子供の頃を思い出す。大人になれば忘れてしまいがちなことだが、子供にとってはこういう些細なことであっても、彼らの世間は大人から見ると間違いなく狭いし本人にとっては結構死活問題になってしまったりする。まあ要するに息子の気持ちはよく分かるし、DSほど高いものではないので早速通販でハーフパンツタイプの体操用ズボンを購入。息子は自分と友達とを比べることが多くなってきた。そういう年頃なのだ。自分の状況を把握し、他の子と違うところを軌道修正しようとする。彼なりに集団の中での自分の立ち位置を探っている時期なのかもしれない。

2008.02.19

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留年だな

1月20日、仮面ライダー電王が最終回を迎えた。電王はライダーのくせに電車が絡んであまりバイクが出てこないうえに平成ライダーシリーズの中では異色といえるほど明るく楽しかったので、息子ともども毎回楽しみにしていて欠かさず見ていた。終了が残念である。そして27日、新番組仮面ライダーキバ放送開始。これはもう予告からして平成ライダーシリーズらしく何だか暗くてゴシック調。もう見なくていいや、と思っていたがやはり息子はまだ見たい様子。確かにドラマ性というかストーリーはそれなりにある程度年齢がいかないと分からないので、戦隊モノと違って大人の観賞に堪えうるのだが。キバのベルトもどうやら欲しいようである。もうベルトはいらんっちゅーの。1人でベルトをいくつも持ってどうするんだ、と既に却下されたのであった。ライダーの前の時間帯に放映している戦隊シリーズ、ゲキレンジャーは最近のレンジャー物の中で最大の不作であると思っているので、再来週が最終回でほっとしている。次は「炎神戦隊ゴーオンジャー」というのが始まるらしい。炎神？エンジン？……………ゴーオン？go on？轟音？…もしやベタベタの車モノか？と思っていたら予想通り。何だかなあ。カーレンジャーの流れか。いやしかし、まさかこれも見たいとか言わないだろうな、と思っていたら。やっぱり見たいらしい（爆「最近面白くないとは思うんだけど、ちょっと面白そうだから」言い訳はいいから（笑）。要するにこういうのがまだ好きなお年頃なのだ。さすがにロボットが欲しいとは言わなくなったが。先日「お母さんがうちにいる日は友達連れて来ていいよ」と言ったのだが、息子は嫌だ、と言う。「どうして？あんたの部屋が散らかってるから？」と訊くと、「ライダーベルトや変身のおもちゃがあるのを見られるのが恥ずかしいから」ということであった。さすがにそういう気持ちはあるのだな（笑彼なりに見栄は張っているのがちょっと可笑しかった。「じゃ、お母さんが友達にベルトあるからって教えちゃったらどうする？」と訊いてみると、「嫌だー、それだけは勘弁して、やめろー！！」と叫ばれたのであった。そっか、いい事を聞いた、と1人北叟笑む母である。(ΦωΦ)ふふふ。

2008.01.28

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サンタは来ない

息子は半信半疑ながらまだサンタの存在を信じている。「サンタさん何くれるかなあ、ほんとはDS欲しいんだけどなあ」「そんな高いもんくれる訳ないって」「でも、サンタさんは買うんじゃなくて自分で作ってんだから高くないよきっと」…君ねえ、そういうのは偽物っつーんだよ、とツッコミを入れたくなる。とか何とか言っているうちは良かったが。最近我儘が多くなって我を通したがり、すぐばれる嘘を何度かついている。要するに自己主張する能力が高くなったということなのだが、それにしても自分の理ばかり通されてはこちらがたまらない。理屈に合わない、妥当じゃないことは親として粉砕する必要がある。昨日はこの間注意されたばかりのことをまたぞろやらかした上に嘘の上塗りをしていたので、ただならぬ大嵐になった。そして息子に向かって宣言する。「あんたみたいにやるべきことをやりもしないくせに我儘ばっかり言って、たくさん持っている上にまだ玩具を欲しがるような奴のところにはサンタさんなんて来なくていい。その分、他の国の今まで玩具なんかもらったことのない子の所に行って下さいってサンタさんに頼んどく。今年はうちには来なくていいって言っとくからね」実際親としてはこれが本音だ。祖父母に玩具を買ってもらい、誕生日にも玩具を買ってもらう。本はうちのポリシーなので欲しがれば図書館で借りたり、気に入ったものは実際に購入してやったりもする。もう充分。玩具は同系統のものならこれ以上買う必要もなければ買う気もない。DSなぞ意地でも買わない（Wiiはちょっと欲しい。笑彼は旅行から帰国後、サンタさんのプレゼントの代わりにサンタさんの手紙を発見することになるだろう。「たくさん持っているのに欲しがってばかりいる子のところには行けない」と。些かお灸がきついかもしれないが、何でも思い通りになると思われては困る。「ちったあ我慢も覚えなさい」という訳だ。すっごくがっかりするんだろうけどね。「仏教徒には元々クリスマスは全然関係ないから」とでも言ってやろうか。サンタのプレゼントはない代わりに、親からはこれをプレゼントする予定。　（実はAmazonの方がずっと安い。笑

2007.12.04

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開眼

昨日の夜、母が2週間のブラジルへの旅から帰宅した。今日電話を入れて訊くと、やはりブラジル到着後いろいろ右往左往したが、周りの人に訊きまくり日本人の話せる空港スタッフを探し出し、あれこれやっているうちに何とかなって無事目的地に到着し、姪夫婦（私からすると従姉夫婦）の出迎えを受けたのだそうだ。言葉ができなくてもとりあえず身振り手振りで何とか話を通したらしく、70になっても物怖じしないその根性がすばらしいと思う。「結構何とかなるもんだねえ」…それは母だから何とかなったのであり、ヒッキーの父なら玉砕は免れまい。その後母と叔父は姪夫婦のお宅や他の親族、兄の家なども訪問し、更にポルトアレグレから飛行機には乗るもののそう遠くないイグアスの滝（母は「イグアナの滝」とか「イグアリスの滝」と言っていたが）などにも観光に連れて行ってもらった。親族の家に行く度に大宴会となり、連日ご馳走攻めだったそうだ。とにかく母は暖かいブラジルでの日々を相当満喫したらしい。父は気難しく出不精で自分勝手なため、夫婦でツアーに参加するといつも母は気が気でなくて旅行どころではないのだが、今回は気心の知れた仲の良い弟との旅だったので、心底のびのびできたようだ。親族の歓待も母にはとても嬉しかった。「ブラジルは良かったよ」と繰り返す。暖かいので足腰も痛まないし体調も頗る良かった、と言う。「いっそ誰か親戚のうちに間借りでもして移民したらは？」と言うと、「そうだねえ、本当に今すぐにでも行きたいよ」と結構本気で言う。ハプニングがあっても、ツアーではなく自分でいろんなことをするそういう旅行が結構楽しいと母は初めて気付いたようだ。あれこれいろいろと報告する口調がすっごく楽しげなのである。もう少し体力があってあと30年若ければ、母ももしかしたら中年バックパッカーになっていたかもしれない。いや、今からだってダイエットしてトレーニングして装備をそろえれば70過ぎてもバックパッカーになれると思う。背中には大きなザック、足元はゴムぞうりで母がわしわし歩く。その情景を想像するとなかなかシブい。

2007.11.29

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おかえり。

朝ゆっくり起き、のんびりコーヒーを飲み、静かな家で本を読む。夫は年末に向けて仕事を進めておくために自室に籠もる。子供がいなかった頃の静かな休日と同じように過ごす。これはこれで悪くはない。自分のペースで動ける。子供がいないから寂しいとか手持ち無沙汰だとかいうことはない。帰ってくる時が分かっているから寂しくないのだろうか。いつ帰ってくるか分からない、何年も家を空ける、1人暮らしをする、と出て行ったならその時は寂しく感じるのだろうか。子供は自分がそうだったようにいつか親から離れようとするだろう。その時になったら寂しく感じるのだろうか。しかしいつまでも家にへばりついているようでは困る。子供を手元にいつまでも置きたいと思う人もいるのだろうが。子供がいる生活はもちろん楽しいが、いないならいないなりに夫と静かに暮らすのもまた悪くはない。子供を持たない人生を想定していたので、そちらがデフォルトである。夕方、夫が子供を迎えに出かけた。3日間みっちり体を動かして、へとへとに疲れているはずだ。夕食の準備をする。息子の好きな常夜鍋。簡単でよろしい。玄関の開いた音がする。「ただいま」と息子の声が聞こえる。今まで静かだった家の空気が突然がしゃがしゃと跳ね回り始めた。これはこれで悪くない、と少し笑った。

2007.11.25

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朝型の夫、夜型の自分

ここ数年、夫は夜遅くまで起きていることができなくなってきた。最近では、たいてい10時台に寝てしまう。11時まで起きているのは稀で、それも休日に日中少し昼寝をしていたり何かのっぴきならぬ事情で起きていなくてはならない場合に限られる。まして日付が変わるまでなどというのはよほど暇な休日前の夜でない限り起きていることはまずありえない。今日などは遂に10時前に寝てしまった。まるで農家か漁師である。40代も後半になって、先祖代々の彼の農民の血が蘇り始めているのではないかと思うことがある。持ち帰りの仕事はいつやっているかというと朝5時前に起きてやっている。私は12時前ぐらいに寝て6時前に起きているので、夫とは生活時間の上で1時間以上の違いがある。さて、自分も朝方に切り替えるべきか、今考えている。朝早く起きて夫と何かを一緒にするという訳ではないが、燃料費高騰の折、生活時間を一致させる方が経済的ではある。私1人のために暖房が入っているというのも些か気が咎める貧乏性。もとより1人暮らしであれば堂々と夜更かしもできるが、家族と暮らす身。朝型に変更するのはそれほど難しくはない。どうやら自分は習慣というものが比較的簡単に変更の利くタイプらしく、煙草さえあっさり止められたほどで、何かを始めたり止めたりするのに特に困難を強く感じることはない。面倒だ、とは思うが。となると、ブログ更新も早朝に変更になるのか。それはそれで良いかもしれない。回線状況も良いだろうし。な訳で今夜早速もう寝ることにした。とりあえず試してみるとしよう。素早い実行力というよりは今日は眠いというのが本当かもしれないが。待てよ、てことは明日の朝更新しなくちゃいけないのか？まあそれはそれでいいけど。何が更新できるかは分からないが。明日を待て！（多分来訪者の皆さんは皆寝てるような気がする

2007.11.19

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スペア

もうそろそろ夕食という時間に夫から電話があった。今日は県内の出張で、普段と違う所に車で行っている。そこでパンクしたので帰りが遅くなる、という。そりゃ気の毒、と思ったが、工具がなくてJAFに依頼したというので安心。予定より1時間半ほど遅れて夫が帰宅した。結局JAFは無料でタイヤ交換をしてくれたのだそうだ。前輪がパンクしていたのだが、スペアタイヤは駆動部分には使わない方が良いということで、後輪を外して前輪に付け替え、スペアは後輪に。さすがにJAFの人は手際よく、あっという間にタイヤが付いたのだそうだ。「俺がやってたらものすごく時間がかかったと思う」と夫は感心している。餅は餅屋ということだなあ。その話を聞いていた息子が、「スペアはどうして前に付けちゃいけないの？」と訊く。「普通のタイヤより少し小さいからだよ。そうすると、車は走るけど、車輪を動かす装置が付いている方にスペアタイヤを付けるとうまく走れなかったり早く走るのは危なかったりするから、そのタイヤで修理するところまで行って、すぐに普通のタイヤに付け替えるんだよ」「どうして小さいの？」「いつも車に乗せておくにはちょっと大きすぎるからかなあ。小さいだけじゃなくて、色もちょっと黄色っぽいんだよ」「どうして黄色いの？」「普通のタイヤと間違えにくいようにだろうね」「ところで」と夫が私に言う。「仕事で頭がパンクした時用にスペアヘッドがあったら便利だと思わん？パンクしたからって言って、スペアに付け替えるとか」…何を考えてるんだこの男は。「でもさ、一回り小さいんだよね。それって見た目気持ち悪くない？」「しかも性能もちょっと悪い。仕事はオリジナルほどはできないんだよな」「早く元のヘッド修理して付け替えろ、って言われる」「で、スペアは色も黄色っぽいの」「それってただの黄疸じゃないの？」「スペアハンドとか」「スペアヘアとか」「それはカツラだろ」「スペア息子とか」黙って夕食を食べていた息子がそこですかさず会話に参加する。「僕のスペアなんかいらなーい！」「あそ。スペアの方が性能が良かったりしても困るしねえ」いきなりネタにされ、その上親から容赦のないツッコミ返しの入る息子に安息の日は訪れるのか？待て次号！（続かない今の仕事で根源的な算数の基礎について考え直すことが多くて、ついこんなのを買ってしまいました。10になるとどうして数字が二つ並ぶようになるのか、並んでいる数字の位置がどういう意味を持っているかが子供にはなかなか分からないのです。10の補数、数の合成と分解…こういうのが分からないとあとがホントに大変。はじめまして数学（1）

2007.11.15

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地球の裏側へ

母は明日、弟である叔父と2人でブラジルへ向かう。北海道から羽田、成田へ行ってロス経由でサンパウロへ。そこからは国内線でポルトアレグレに向かい、甥たちの出迎えでポルトアレグレ郊外の何とかという町へ向かうことになっている。とは聞いたものの、ポルトアレグレってどこだ、ポルトって云う位だから多分海岸の町だろうと思って探すと高校生の地図帳であっさり見つかった。どうもなかなかに大きい町らしい。道理でサンパウロからのチケットがぎりぎりまで手に入らず、土壇場で国内便が変更になった訳だ。大阪から名古屋に向かう、みたいな感じだろうか（あくまで例えである）母たちにとっての長兄と次兄（確か次兄の方は数年前亡くなっている）の子供たちのうちの誰かが今回は面倒を見てくれるようだ。長兄はまだ存命だが80を相当出ている筈なので、母たちの面倒は見られない。私からいえば会ったこともない従兄は、日本がバブルの頃に出稼ぎに来て相当稼いで帰国し、今は農産物を扱う問屋を営業してなかなか羽振り良くやっているらしい。結構なことである。先ほど母に電話すると、「この間電話が来て、あっちの電話番号教えてもらったんだけど、いくらかけても繋がらないんだよねえ」と言う。「その番号さ、日本からかける時にって教えてくれた？」「いや、サンパウロに着いてからここにかけてって教えてくれたんだけど」…そら繋がらんわ(；_；)ブラジル国内でかける時と日本から国際電話をかける時では始めの方で番号が変わること、国際電話はまず0033から始めること、次に国番号、市外局番と続けるけど市外局番が0の時はそれを取ること、などと教えてはみたものの、そういや昔私が中国にいた頃は内線で交換手に繋いでもらわなくちゃならないということもあってうちの親は国際電話などついぞかけてこなかったなあ、と思い出した。「ところで、サンパウロに着いてからどうやって電話かけるか聞いてる？」「テレフォンカードでかけるようにって言われたけど」「それさあ、日本のは使えないって分かるよね？「え、そうなの？」…(T_T)「ブラジルに行ったらブラジルのを買うんだよぅ（半泣」「あ、そうなの？でも売ってるんでしょ？」「まあそりゃそうだけどさ、んじゃ、どこに売ってるか知ってるの？自動販売機なんて日本みたいにある訳じゃないし、売店にしても自分で喋ってテレカ買わなくちゃならないんだよ」「あ、そうか」「…分かんなかったらとりあえず『テレフォンカード！』って空港職員みたいな人を捕まえて聞いてみな、身振り手振りで」「ああわかった、そうする。『指差し会話』ってのも買ったよ」「んじゃ飛行機の中で暇だろうから研究しててね」…ふう。「ところで、ペットボトルとお握りでも持っていけば大丈夫だね」「それって何？まさかブラジル行きの飛行機に乗る時の話？」「うん、お腹空くかもしれないと思って」……(T▽T)「えとね、国際線は機内食出るから。時間的にも絶対出る。多分ロスまでに2回、ロスからまた2回ぐらい出るから。嫌だって言ってもね、4時間おきぐらいに何か食べさせられるんだよ」「あらそう、でもペットボトルのお茶はあった方がいいかなと思って」「今は飲みかけのペットボトルとか絶対機内に持ち込めないから。ハイジャックやテロ防止でダメなの。機内でスチュワーデスさんにお茶でもコーヒーでも紅茶でも頼めるから頼みな。JALだから大丈夫」「ああそうなの、じゃお腹空いて困ることはないね」「それはない。いらないって言いたくなる。もし心配なら、パンとかクラッカーとかチーズとか持ちそうなものを残しておきなよ」…ま、何とかなるだろう。1度行ったことのある叔父もいる。団体ツアーで行ったバンコクで、スクンビットのホテルから夜にぶらりと1人で出かけ（度胸のない父は団体観光以外では一歩も外に出なかった）適当に日本料理店を見つけて小腹が空いたとお握りを食べて帰ってきた、という豪の者でもある。事件や事故に巻き込まれることなく2週間の旅行を楽しんできて欲しい。これを持って行くのだそうです。

2007.11.13

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不可逆

舅は先日、電車で隣の町に行って帰れなくなり、パトカーで送ってもらった。なぜ駅に行ったか、どこに行こうとして駅に行ったのかを覚えていない。事件の直後に舅から話を聞いた義姉によると、電器屋に行こうとしたらしい。駅の反対側にある電器屋へ行こうとして自由通路を歩いているうちに、何かの拍子で電車に乗らなくては、と思って乗ってしまったのではないか、と夫は言う。ありそうな話だ。それにしても、行った隣町というのは何度も舅が行ったことのあるところで決して土地勘が無い訳ではないはずだ。ということは、場所を認知する機能が衰えているということか。舅はこの一件以来、電車での遠出や日没後の外出はしていないのだそうだ。そう判断して実行できているだけ、舅の判断力はまだ健在だと思う。隣町に行った時も、帰り方が分からないと自覚したとたん交番を見つけて警官に自ら「認知症なので道に迷って帰れない」と申告したのだそうだ。認知症の本などを読むと、「徘徊というのは、自分が道に迷ったことを自覚できず、なおかつ適切な解決に至る行動を取れないから起きる」とある。要するに、道に迷った時にはどうしたらいいか、と考える能力が低下して人に道を訊いたり交番で警官に尋ねたりすることを思いつくことができない。困って無闇に歩き回ってしまう結果徘徊ということになる、ということだ。舅は道に迷ったことは自覚できたし、解決策も自分から取ることができた。位置関係は怪しいが、時間や季節感覚はまだあまり失われていず、「これから冬だから大根を植えてみた」と庭に野菜も作れる。そういう点ではまだ多少安心ではある。しかし、日常生活では料理は米を炊く以外のことはできなくなったし、もらったばかりのアルツハイマーの薬を何かと間違え、全部捨ててしまった。今月から家事支援のヘルパーさんを週1回から週3回に増やすそうだ。生活全般の面倒を見てもらわないと、いろいろなことが滞り始めている。おそらく来年の今頃は1人暮らしはもうできなくなっているだろう。つい2年前は健脚自慢だった舅も、最近は足取りがおぼつかなくなっている。自分が老いた時、どうするべきか考えるにあたって舅はひとつのモデルになるかもしれない。でも一方、自分が年を取ったときは全然状況が変わってるっていうか、確実に老人の環境は厳しくかつ格差が今よりシビアになっているはずだ。そう考えるとモデルもへちまもない、とも思う。いずれにせよ舅はそこそこ良い時代に晩年を迎えられたのかもしれない。

2007.11.05

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冷徹な計算

今日出先で息子が急にトイレに行きたいと言い出し、近くのパチンコ屋のトイレを借りに行った。息子はトイレから出てくるなり、「うるさいし臭くて嫌だよ」と店を出ようとする。店員にお礼を言い店を出たが、確かに一瞬で服が煙草臭くなり、店内の騒々しさが耳に綿を詰めたように残っている。「お母さん、どうしてあんなにうるさいの？」「パチンコってね、今はあんなふうにいろんな音や光が出るようになってて、1台1台全部が音を出すから確かにうるさいよねえ」とまあそこまではありがちな質問。「お母さん、どうしてあんなにあの中にいっぱい人がいるの？何してるの？」「ああ、あれはパチンコっていう、そうだなあ、ゲームみたいなもの」「スーパーにある子供のゲームと違うの？玉を箱にたくさん持ってる人いたよ」「そうだねえ、あれはね、あの玉を物やお金と交換できるゲームなの。玉がたくさんあれば、それだけたくさんいろんなものやお金と換えられるから、だからみんなああやって一生懸命たくさん玉を出そうとしてるの」「じゃ、みんなお金や物を持って帰れるの？」「そんなことはない。持って帰れない人のほうが多いよ、たぶん」「じゃ、あのゲームに使ってる玉はどうなるの？」「当たりの穴に入らなければそのまま機械に吸い込まれておしまい。パチンコに使う玉はお金を出して買うんだけど、たくさんお金を使っても玉が当たりに入らなかったらお金は取られるだけで戻ってこないね」「でも、たくさん取ってる人もいたよ」「ああいう人すごく少ないの。だってさ、みんながたくさんお金持って帰ったらパチンコ屋さん潰れるでしょ？パチンコ屋さんが儲かるようになってるの。だから、遊びに来てるのは損する人がほとんどで、儲かる人なんていないよ」「ああ、じゃ、お祭りの時の当てくじと同じだ」あれは7月のこと。自治会の夏祭りの当てくじ、1等と2等は大きな水鉄砲。息子はどうしてもそれが欲しい。しかし当たらないので、1回50円のくじを何度も引く。ようやく2等の大きな水鉄砲が当たったのは7回目。ところが、数日後同じ水鉄砲を百均で売っていたのを見てしまったのである。「ねえ、あのくじって僕何回引いたっけ？」と息子が訊いてきた。「7回だねえ。あの時いくらお金使ったか分かる？」母は厳しい。「てことは…350円？僕、105円で買える物を350円で買ったってこと？」「まあ、当てたんだから買うのとはちょっと違うけどね。そうなるねえ」…Σ（ﾟдﾟlll）ｶﾞｰﾝ「じゃ、お店で買ったら同じの3個買えたよ」「まあ大体そういうことだなあ」と私はシビアである。(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ「じゃ、僕もうくじしない」「やってもいいけどさ、当てるまでとかしない方が良いんだよ。欲しい物を買って、余ったら1回か2回やるぐらいがうまい遊び方だね」と大人の分別を指南する。先日の秋のお祭り。露店をあちこち見ていた時、息子が当てくじの店の前で足を止めた。やりたそうにしていたが、彼は末等の商品が自分も持っている百均の玩具と同じものであることに気付いた。「お母さん、あのくじ、1等って何人ぐらい当たるの？」「何あんた、1等当てたいの？1等って何？wii？そりゃあんた無理だわ」「じゃ、あれは？あのピストル」「あれ？ええとね、そうだな、20人に1人ぐらいかな」「それってどういうこと？」「うーん、20回くじ引いたら、1回当たるってことだね、計算の上では」「20回分ってくじ代いくら？…えーと、８千円！？」「そんだけあったらあのピストルいくつ買えると思う？10個は買えるね」「外れたらあの僕の持ってる百均の刀もらえるけど、400円で買うのと同じ？」「ま、そういうこと」「…じゃ止めた。おもちゃ屋で買う方が種類もいっぱいあっていいや」7歳にして息子はギャンブルは割に合わないということを身をもって学んだ。これが教訓になって今後に生きれば良いのだが。こんなのを買ってやる方がお金はかからんのだけど、パチンコしたいってのも全然分からない訳ではないんだよね。損なのは分かってても。

2007.11.04

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いよいよ街はクリスマスモード突入

そもそも自称ムスリムと自称チベット仏教徒の私たち夫婦にとって、クリスマスは子供の頃から当たり前のようにあったイベントではあるが、しかし所詮小売業界の陰謀によって盛大になったと知ってからはクリスチャンでもないのにクリスマスパーティをやるのはどうも後ろめたい。とはいえ、やはりクリスマス商戦で何となく街は浮かれクリスマス一色。息子が通っていた幼稚園は日蓮宗のお寺が母体なのにクリスマス会をやってどういう経路で頼んだのかその日には欧米人のサンタまで来たという。何でもありの国民性は日本だけかと思ったらタイや中国でも「Merry Christmas」なんていう飾りがあちこちにあったぐらいなので、まあいいか、とクリスマスに対しては些か腰砕け気味なのである。（しかししつこいようだがハロウィンは絶対嫌だ）な訳で息子のところにもサンタは毎年やってくるのである。去年辺りからサンタの実在性にはかなり疑問を持っているようだが、まだ半信半疑というかいると信じたいと思っている模様。今日は「サンタさんに何頼もうかなあ」とぶつぶつ言っていた。「ねえお母さん、僕サンタさんの手紙に今年欲しい物を書きたいんだけど、仮面ライダーウィングフォームのベルトかゼロノスのベルトか、それとも家の中のラジコンのヘリコプターか、どれにしようかな」と言う。「サンタさんもあんたが持ってる玩具を知ってるんだから、ベルト関係はもうダメなんじゃないの？ベルトいっぱいあったって仕方ないじゃない」「そうかなあ、でもベルトが欲しいって手紙に書いたらくれるんじゃない？」「いや、そしたらベルトじゃなくてサンタさんが選んだ掛け算のテストとか」「えー、嫌だなあそれは。ベルトはやっぱりダメかなあ」「ベルトだったらもらえない可能性は高いよね。まあよく考えなよ」「うーん、まだ11月の初めだからもうちょっと考えよっと」…なるほど、候補はこの3つか(￣ー￣)ベルトは母サンタによって自動的に候補から消去されるから、残るはラジコン。今年はこれに決定。まさか後でゲキトージャが欲しいとは言うまい（笑これがサンタからの第一候補。【昆虫型ラジコンヘリコプター虫タイプR/C】ユニークなデザインが魅力の室内ヘリ人気の虫ヘリこれは却下。　　でもこれはちょっと欲しい気が…（笑【御予約特典送料無料!!】（離島除く）コンプリートセレクションデンオウベルト（仮面ライダー電王）【2008年1月発売予約品】でも実はこれをあげたいんだけどね。いわゆるポップアップ絵本だけど凝り方が半端じゃなくてすごい。

2007.11.03

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(_ _(--;(_ _(--;

今日と明日は這ってでも職場に行かなくてはならない都合上、体調を万全に整え仕事に専念すべく出勤した。10分足らずの昼食時以外ほとんど座る暇もないまま午後になり、仕事が一段落して、さて残った仕事を片付けよう、と歩き出したとたん「風任さん、学童から電話」と同僚に呼び止められた。月曜はいつも仕事が早く終わる日なので学童を休む日なのだが今日は午後は何時まで職場にいるか分からないので学童に行くように息子に伝えるのを忘れていた。学童の指導員さんが帰ろうとする息子を捕まえたものの、帰ることになっていると言っているからと連絡をくれたのだった。「今日は学童で預かって下さるようお願いします」と電話を切ったが、もしかして息子は誰か友達と遊ぶ約束をしていたかもしれない。だとしたら悪いことをした。急いで残っている仕事を片付け、ちょうど会議が始まるところだったのでその前に職場を抜け出し、ちょっと焦りながら息子の学校に向かう。学童に迎えに行くと、息子は不機嫌そうではない。少し安堵する。「ごめんね、言うの忘れてたね。誰か友達と遊ぶ約束していた？」と訊くと、「今日は誰とも約束していないから大丈夫だよ」と言う。ああ良かった、と思いつつ、約束がなかったとはいえ本人としては急に予定を変えられてしまったのは内心面白くないのでは、と思うが、息子は特に怒るでもない。もし約束していればもう少し違うのかもしれないが、それでもたぶん手が付けられないほど腹を立てたり不機嫌になったりすることはないだろう。私と違って、基本的に至って穏やかな性格なので頭が上がらない。夫も穏やかであるとはいえどちらかと言うと神経質で拘るタイプなのだが、いったいこの性格は誰に似たのだろう、と思い、ふと思い当たった。能天気で腹を立てることが少なく、気分の切り替えが早い。息子を見ているともしや単に鈍感なのでは、という気さえする。私の方の祖父母にも性格は似ていないし、亡くなった姑にも似ていない。多分舅に性格のベースが似ている。夫と時々話す。我々に似なくて良かった、屈折したところのない能天気さや気分の切り替えの早さは生きるうえで結構楽だろうから、と。夫も私も子供の頃から家族の間でぎくしゃくした空気を感じ、思春期以降はそれなりに生き辛さを抱えながら大人になったことを考えると、家族の中に屈託がない分、息子は我々よりも人生を素直に眺められそうだ。それだけでも幸せなことなような気がする。息子には申し訳のないことをしたが、その屈託のなさがうっかり八兵衛（誰）な私には羨ましくもありがたい。私も息子を見習ってあまり怒らないようにしないとなあ…と思いつつ部屋を片付けないとは何事だ、と今日も雷を落としたのだった。嗚呼。

2007.10.29

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遺伝か？

昨日息子は学校からの帰り道、転んで肘に少し深いえぐれたようななかなかビジュアル的に派手な擦り傷を作って帰宅した。「僕泣かないで帰ってきたよ」と口をすこしへの字に曲げて言う。そうか、泣いても仕方ないからと我慢したのだな。成長したものだ。家に帰り着くまでの30分、痛いのと泣きたいのをこらえてよく帰ってきた。こういう時にこっちがおたおたすると息子に不安が伝染する。「よくがんばって帰ってきたね、じゃあ手当てするからその前に水道でよく傷のところを洗っておいで。痛いけど我慢して」と指示。洗った傷をチェックし、洗い足りないのでもう一度洗って汚れを落とし、メインの傷にキズパワーパッドを貼り付ける。手当て終了。日々の仕事でこういうことをやっているので、手馴れたものである（笑私のバイク事故から1週間。息子も転んで怪我。2人とも何かどこかが粗忽だとしか思えない。こういうのってやっぱり親譲りってやつなんだろうなあ。遺伝なのか、環境由来なのか。ところで全っ然話が変わる。新聞のテレビ欄に小島よしお出演の番組が出ているのだが、テレビ欄内の短い内容紹介文によく書いてある「おっぱっぴ」はともかく、「おぱぴ」という略し方はいかがなものかと目にするたびに思うのだが、どうだろう。まあどうせあと半年の辛抱。ギター侍のようにあっという間にテレビに出なくなってしまうだろうから。これ、普通のよりずっと高いけど傷口に貼り付かないので、使い勝手はすごく良いよ。

2007.10.04

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ほほぅ。

息子が「今度の日曜、僕出かけるよ」と言う。どこに行くの？「学校。Nちゃんとデートするんだよ」………………なぬ？…ﾎﾟｰﾝ(　 Д )⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒...。....。ｺﾛｺﾛｺﾛ「僕ね、ガールフレンドがいるんだよ」と前から言っていたが、しかしついにデートと来たか。ところでこいつはデートって何するのか分かっているのか。どっちがデートに誘ったの？「Nちゃんがデートしよう、って言ったの。それで僕手紙書いて、明日お返事くれるんだって」ほほー。(･∀･)じゃさ、学校で何するの？「んー、秘密」いいじゃん、言わないとお母さん学校に見に行くよ。「えー、嫌だ。ええとね、よく分かんないけど遊具で遊ぶ」…………ｧ '`,､'`,､('∀`) '`,､'`,､デートはフランス料理、ではなくて多分お菓子を持っていくのだろうし、待ち合わせ場所の校庭へは自転車で行くようだ。去年は恐ろしく非現実的な計画（妄想）全開だったが、今年は成長して身の丈に合った内容に規模が縮小されている。面白いので、彼に見つからないようこっそり見に行ってみる所存である。

2007.09.26

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夏休み滅亡の日まであと4日

今週末は来客があるので、実質息子が勉強できるのは明日明後日の2日間。今日夜、彼が就寝の時点で残っている宿題をリストアップしてみた。漢字の読み調べと文作りが28字分。算数の計算問題8問。絵日記2枚。プチトマトの観察日記1枚。これぐらいならまだ良い方であろう。本日、息子は半べそになりながら読書感想文を書いた。宿題ではないが、何か一つ自由に提出する課題をやる、という約束だからだ。書き始めればエンジンがかかるのだが、とっかかるまでが大変。まず本棚のどの本にするか迷走する。ダンプえんちょうやっつけた　　　　　↓ぐるんぱのようちえん　　　　　↓さるのせんせいとへびのかんごふさんと散々逡巡した挙句、『ぐるんぱ』に戻って落ち着く。どれも大人が読んでもなかなか面白い絵本なんだけどね。『さるのせんせい』の面白さは、息子の力量ではうまく文章にまとめられまい。『ダンプえんちょう』の機微は能天気な息子にはまだ言語化できなかろう。『ぐるんぱ』の寂しさと喜びは息子にも何とか表現できる感情である。まあ妥当な選択であろう。『あけるな』とか『仮面ライダー電王クライマックスフォームひみつファイル』とか『まんぷくでぇす』で感想文を書くと渋い、と個人的には思うのであるが、一方で『わすれられないおくりもの』とか『おまえうまそうだな』とかで書く、ともし息子が言い出したらやんわり止めるかもしれない。何故ならば、何というか私の中の警報機が異議申し立てをするのである。ひねりのないものが好きではないという絶対主流派になれないタイプなのだが、どこからかの電波が私にそう命令している、としか言いようがない（爆すったもんだの挙句、彼の気持ちの引き出しを開けて整理する方法を教え、冗漫な部分を削るなど文章の刈り込みを指示して何とか出来上がった。まあ各所に不満は残るが、あまりにもおとなびた文章は気色悪かろう。残る宿題は言わば単純作業。あと2日あれば何とか片付く。はずである。しかし、明日は工場見学、明後日は定期通院で午前中がつぶれる。意外にピンチかもしれない（笑自分が小学生の頃は「夏休み帳」なるものがあり、一応毎日少しずつやることになっていて、あとは工作と自由研究と絵と読書感想文だった。後半に持ち越したらやる気がなくなると分かっていた真面目な10歳の私は、夏休み帳を夏休みの最初の2日間で全部やってしまい、絵と感想文も7月中、自由研究と工作は夏休み終了3日前にまとめて、と集中システムを取っていた。しかし高校では真面目であることに飽き、宿題は夏休み終了の3日前から集中的にいやいや取り組み、できなかったものは放置プレイ。おかげで順調に成績は下がり、現在の阿呆状態の基礎が出来上がった。子供には自分の轍を踏ませたくないと思っているが、所詮蛙の子は蛙。ならばいっそ学校を長期休ませて国外に連れて行ってみようか、などという良からぬ考えも全くないではない今日この頃なのであった。

2007.08.29

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検査結果

昨日の日記の健康診断から帰宅してからのことである。昨日の夕方、夫がまだ帰るはずのない時刻に義父から電話があった。様子が少し妙である。「暑いねえ、そっちは大丈夫かと思って」と言う。昨日はずいぶん涼しかったし、熱中症が心配なのはむしろ義父の方だ。息子の様子を訊き、そして夫は帰っているか、と言う。この時間はまだ帰ってないですねえ、と言うと、ああそうか、と少し気弱だ。じゃあ体を大事に、と義父は電話を切ったのだが。夫が帰って来てその話をすると、「今日は認知症の検査の結果が出た日だよ」と言う。そういえばそうだ。その結果に関して何か言いたかったのかもしれない。夫が義父に電話をかけて検査の結果を尋ねると、義父は「この暑さが収まったら調子が良くなると医者に言われた」と言う。…そんな馬鹿な、と夫も私も思う。夫は「結果が良くなかったんだけど、そう言うのが嫌で、俺に隠そうとしてそう言っているのかもしれない」と言う。私は、聞いたけど忘れてしまったからそう言い繕っているのだろうかと思う。聞いて忘れてしまったけれど何か不安な内容だったのは記憶に残っていて、それで心細くなっているのかもしれない、と。どっちもありそうな気がする。義父に付き添って病院へ行った義姉に、夫が連絡を取って話を聞いた。検査の結果、ようやく義父の認知症に病名が付いた。アルツハイマー型認知症。画像でも脳に梗塞などはない反面、脳自体の萎縮が明確だったらしい。診断の決め手となる面接では、5分前に覚えた3つのものの名前を思い出してもらうテストで、3つとも思い出せなかったという。確かに義父は最近新しいことに対する忘却力が更に強力になっている。本人への告知もあったが、その前に義姉だけ医師に呼ばれて、30分間ほど説明があったそうだ。脳血管性でないということは、認知症の進行が今後止まることはない、ということだ。アルツハイマー唯一の薬で多少進行を遅らせることはできるが、それも7割ほどの人にしか効かないし、数年で効果はなくなってしまう。医師は服薬を勧めたらしいが、義姉も夫も迷っている。それでなくても薬がたくさんあって、自分で薬の管理がきちんとできず飲んだり飲まなかったりで相当危ない状態だというのに、これ以上効くかどうか分からない薬を増やすのはどうよ、ということだ。今後は地域包括支援センターで紹介してもらったケアマネさんと相談し、義父と義姉の意向を中心に介護メニューの組立てを本格的に進めていく予定。デイケアへの通所が週1～2回、在宅支援（家事援助）が週1回程度、という形になるかと思われる。義父は最近全く料理ができなくなった（調理というのはさまざまな計画を元に進行状況を見ながら絶えずフィードバックして最適の行動を選択したり、材料をそろえ手順を考えたりなど、実はかなり頭脳を使う高等な作業なので、料理がうまくできなくなるのは認知症の最初の兆候のひとつである）ので、配食サービスも利用するかもしれない。アルツハイマーだと分かったからといって、病気自体には何もできない。しかし診察結果が出たのはとにかく良かったと思う。本来病名など必要ないと個人的には思うが、好むと好まざるとにかかわらず、社会生活を送る上では事実上何らかの題目が必要だからだ。これで法律的な問題も診断があることで動きやすくなるし、さまざまな介護サービスの利用や今後の行動の目安にもなる。題目があることを利用して、皆が少しでも楽になるのが一番大事。未診断状態の曖昧さが消え、なすべきことの取捨選択がしやすくなった。今後は義父の生活の質をキープすることを中心に考えていける。さて、明日ははるばる上京して結婚式に出席だ。未読だけど、診断も出たし借りてみようかなあ。

2007.08.24

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時間

義父は、お盆前に義姉夫婦と一緒に義兄の故郷へ旅行してきた。義兄の両親もかなり高齢なので、次に会う機会はもうないかもしれない。その旅行の記憶は今のところ無くなってはいないらしい。だが、空港への送り迎えをしてくれた姪（義姉夫婦の娘）のことを、義父は「あの車で迎えに来てくれた娘さんは誰かね」と言っていたらしい。最近は会う頻度も減っていたとはいえ、あれほど可愛がっていた孫娘が分からなくなっていたのだそうだ。義姉は少しショックだったらしい。そういう状況なので、先日の新潟強行軍の際、夫に「あの車を運転していた女性（私のことだ）は誰だったかね」と訊くのもそりゃ当然だろう。いずれは自分の子供たちのことも分からなくなるのかもしれない。自分の娘夫婦と一緒にいる親しげな若い娘だから孫娘であるとか、孫の母親で自分の息子と一緒にいる中年女だから息子の嫁であるとか、そういう合理的な判断というか認知能力が低下しているのだなあ、と思う。しかし今の義父は記憶や判断力が失われていること自体には自覚がある。それが彼を不安にさせている。認知症の診察で今日は義兄が義父宅近くの病院に付き添って行くのだが、その病院の精神科に最近までいた認知症専門医がいなくなってしまい、診察を受けたとしてもどこまでちゃんとした診断がつくか心許ない。義父かかりつけの内科で紹介してもらった診療所にもちょっと前に行ったが、そこでは特に義父の症状に関する説明もなく、「なるべく人と接して下さい」で診察は終わってしまったらしい。いや、日常の対処法としてはそうでしょうけどさ…(- -メ)それは百も承知。訊きたいのは義父の認知症の程度や医学的な診断、今後の展望、進行が抑えられるあるいは改善する可能性の有無なのだが、その肝心なところが完全にすっぽ抜けていたらしい。私も最近になっての俄か勉強なのでもちろんよく知っている訳ではないが、夫たちは認知症や介護について楽観的過ぎて傍で見ていてやきもきする。医師の診断が出たからといって義父の症状が良くなるとは限らない、というか良くならない可能性の方が高いのは分かってはいるが、状況を判断する手掛かりとしての医師の診断はないよりあった方が良い。まして脳血管性の痴呆症状であれば、治療で少なくとも進行は抑えられる。気が短い私は、義父のぼけがはっきりした時、介護認定を至急受けるよう夫にかなり強くプッシュしたし、その後も手をこまねくことなく認知症の診察をもっと早くに受けておくべきだったと思っている。ところが義父宅の周辺にはこれといって認知症関連の良い病院がない。うちの近辺にいくつかある認知症専門の医師のいる病院で診てもらう方がいっそ話が早いのではないか、と思うがどうしたものかなあ。息子が勉強している。まだ子供の彼の脳は柔軟で次々といろんなことを覚えていく。机に長く向かっていられずに漫画を読んだり何かの本を引っ張り出したり自転車に乗りに行ったり虫取りに行ってバッタを捕まえてきたり忙しい。そんな彼も40代になれば活動レベルが落ちて記憶力の低下に悩み、70年か80年後には物忘れないしは認知症や体調不良に悩まされるのだろう。生き物は生きている限り不可逆的な老いが宿命である。今は可愛い息子もむさ苦しいお兄ちゃんになりおっさんになり爺さんになる。子供の頃は大人になるまでの時間などというものは永劫の先にあり、大人になった自分など想像もつかなかった。刹那を生きる子供。大人になるというのは、遠い過去から遥かな未来までの幅のある時間感覚を自在に行き来できることなのかもしれない。そして年老いると時間の幅が次第に狭くなり、現在より前の過去に生きる。その過去も近いものから失われるようになると「認知症」となるのだろう。いつか自分たちも行く道かもしれない。時間は容赦なく過ぎる。認知症のみならず病気で突然大変なことになることもあるだろう。その時に備えて、未来の時間を想像できる余地のあるうちにどうしたいかどうするかを時折でも考えておくことは40代になると必要なことであるように思う。保険に入ることだけじゃなくてね（うちは保険は最低限だなあそういえば）。息子もさることながら夫が（私も）かなり面白がっていました。写真を加工していないのにエッシャーの世界が立体になってます。ちょっと高いので図書館で借りるといいかもしれません（爆

2007.08.16

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そういえば他所の夫婦ってどんな話してるんだろう

「ゾジ・ラとかタング・ラの『ラ』って、チベット語で峠って意味だよね」「うん」「ウルト峠ってありそうな気しない？」「ゴジ峠とかモス峠とかガメ峠とかキングギド峠とか峠ドンとか」「何だ峠ドンって。三つ巴で戦うとえらいことになりそうだなあ」「『地球最大の決戦』かあ。チョモランマ倒壊かな」「最近の先生の不祥事って多くて、ちっとやそっとのことじゃ世間ももう驚かなくなってるよね」「男子生徒にやらしい事してクビになったオヤジ校長ってのもいたしねえ」「校内で生徒にシャブを売りさばく先生ってのはどうかな」「海外に生徒を売り飛ばすなんてのもあっと言わせられると思うけど」「実は教師が北朝鮮の工作員とかアルカイダのメンバーだったとか」「それは『どろぼうがっこう』よりすごいなあ」「覆面パトカーってここの道よく走ってるねえ」「普通車のじゃなくて覆面がダンプってのはなかなか意表をつくかも」「覆面耕運機とか覆面カーキャリアとか覆面クレーン車も意外性十分だよね」「スピード遅くて違反車を捕まえられないよ」「いや、追い抜かれざまにクレーンで引っ掛けて捕まえるの」「覆面歩行者ってのはどう」「歩行者が自動車専用道にいる訳？しかも覆面って怪しくない？」「頭にサイレン載っけて『そこの車停まりなさい』って言うだけ」「轢かれて終わり、じゃないのそれ」絵が古臭いのが難点だけど、今も人気のある絵本なんですよねえ。　　

2007.08.13

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母帰る、そして東京タワー

今日の昼の便で母は帰った。この先あと何日母に会えるのだろう、と思う。息子が何歳になるまで母は生きているのだろう。自分が中年になり、親の老いがリアルになっている。母を空港で送った後、久しく乗っていない東京モノレールに乗った。息子は初めて。運賃は大人470円Σ（ﾟдﾟlll）…いい値段になっている。これで息子は懸垂式と跨座式のモノレール両方を制覇した。と書いたところで鉄ちゃんにしか分からないのだが（笑浜松町に着く頃、窓から東京タワーが見えた。それまでは息子をどこか博物館にでも連れて行くか、と思っていたが急に気が変わって東京タワーに行くことにした。リリー･フランキーのベストセラーになった小説がふと頭に思い浮かぶ。浜松町から都バスに乗って（これも息子は多分初乗り）東京タワーへ。まだ学生で夫が夫でなかった頃、夫の学校から２人で歩いたことがある。東京タワーは遠くはなかったが、しかし問題は２人とも金がなかったため中には入らず（入れず）、仰ぎ見るしかなかったことを思い出す。それ以来来る機会もなかったため、展望台には上ったことはなかった。今日息子とあっさり展望台に上って（大人820円、子供460円）周囲を眺め、あまつさえ別料金（大人600円、子供400円）で特別展望台にも上ってしまった。大人になるというのはすごいことであるなあ、と感慨にふける間もなく息子は望遠鏡に自分の小遣いの小銭をつぎ込んでいる。東京タワーのプラモを欲しがった息子だが、「大きいからダメ」と申し渡した。代わりに500円の紅白に塗り分けられたタワーの模型を買った。そして私は東京タワーのスノードームを買う。しょぼいがレインボーブリッジとかフジテレビのミニチュアも入っていて、それなりに雰囲気が出ているが何となくチープでキッチュな感じが良い（笑さすがに「根性」とか書いてあるキーホルダーはそういえば無かったなあ。時間がなかったので、残念ながら蝋人形館を制覇することはできなかった。今度はぜひ見に来たいものである。タワーに上るのは…もういいや。高いところなら都庁なんかもあることだし。そろそろ文庫になるかな。買わないけど（笑男性の方が泣ける本かも。しかし正直言って「泣かせ本」は嫌いなのです。

2007.08.02

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発表会

３歳の時に息子が自分から言い出して以来、今まで止めると言わずにピアノを続けている。で、こういうのをやっているとお約束の発表会というのがある訳だ。自分にも覚えがあるが、先生が選んだ曲を発表会の３ヶ月ぐらい前から練習して発表会の場に臨む。自分が気に入った曲という訳ではないのでモチベーションはそもそもそれほど高くない上に、暗譜だのミスのないようにだのといろいろ先生からも注文が付くし、親の好みでひらひらな服を着るのも嫌で思春期に入る頃には発表会に出ることが億劫になっていた。最後の発表会だかその前だか、中学生の頃だったと思うが発表会の曲の練習をサボタージュし、仕上がらないまま発表会に臨んだことがある。ピアノ教室の経営者が同学年の市議会議員の娘を無闇に贔屓していて、何だこいつ、という反抗心というか反発心みたいなのもあったし、その時の先生が完璧主義者の上にマイナス思考の持ち主で、今にして思えばどうにも反りが合わなかったのだろう、嫌いだった。ハノンとツェルニーばかり練習させられるのも（分かる人には分かる）。そんな状況だったので、当然発表会の日には舞台上で立ち往生。先生が慌てて楽譜を持って来るのを見ながらざまあみろ、と思いつつ月謝を出してくれる親には申し訳ないと少し心が痛んだ。それから間もなく私はピアノを止めた。息子の発表会は教室の母体が大きいので数日間に跨り、かつ時間帯も１日に２～３回に分けて行われる。１回の発表会の参加者は30人前後なので、１時間半ぐらいで終了。先生たちはきちんとした服装だが、参加者の方は気楽なものだ。女の子たちの中にはかなりちゃんとしたドレスを着ている子もいるが、高校生ぐらいの女の子で、ジーンズ姿でポップスを弾いた子もいる。男の子は小さい子だとTシャツだし、中高校生だと制服。保護者も結構ラフな服装で来ている。全体に雰囲気が気張っていなくて大変よろしい。みんなばんばん間違えまくっていながらも何となく空気はゆるいし、昔の発表会の、完璧を求める息詰まるような緊張感が無くなっている。こんな雰囲気なら私も発表会をもっと楽しめたかもしれない。息子がピアノを始めてから、私も楽譜を買って時々弾くことがある。昔のようにはもう指は動かないし、譜面の読み方も忘れてしまった。けれども自分の好きな曲を、自分のペースで弾いているのは結構楽しい。息子もプレッシャーなどなく、楽しんでピアノを続けられるといいな、と懸命にピアノに向かう姿を見て思ったのだった。これ買って練習してみようかなあ。

2007.07.31

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母の上京

昨日母が来た。空港まで迎えに行き、うちに帰る途中義父宅に寄る。母は数年に１度ぐらいしか上京して来ないし、義父の年齢を考えると今回が最後のご挨拶になるかもしれない、と思ったりする。少し遅い昼食は義父が最近気に入っているファミレス。いかんいかん食い過ぎ。夕方帰宅し、買い物に行って夕食。うなぎの白焼きや刺身、そうめんでなかなか豪勢。いかんいかん食い過ぎ。今日は朝から雨。昼近くになって凄まじい雷雨になる。しかし、こんな天気だからこそいつも込んでいる湘南地方の磯料理店は多分空いているであろうと雨の中出かけていく。予想通り店内は空いていた。こんな天気だったが水揚げがあったらしく、今日はしらす料理が出ている。地海苔ご飯、生しらす丼、生しらすの天ぷら、水ナスの浅漬け、鯵の味噌たたき茶漬け、ホウボウの塩焼きなどを注文する。しらすの天ぷら(*ﾟ∀ﾟ*)ホウボウもv(￣Д￣)v地海苔ご飯(@⌒￢⌒@)ノしらす丼( ﾟДﾟ)ｳﾏｰ…爆食。ついでにデザートも注文。いかんいかん食い過ぎ。店を出ると雨はほぼ上がっていた。少し足を伸ばしてショッピングセンターに行く。母スタバ初体験。あずきクリームフラペチーノは大変美味しかった。いかんいかん食い過ぎ。腹ごなしに近くの日帰り温泉に行った後、ショッピングセンターで買ってきたパスタをゆでて軽く夕食。食後やはり買ってきたわらび餅でデザート。いかんいかん食い過ぎ。…太りそうな不吉な予感が(ﾟ∀ﾟ;)雷がまた鳴り始めているのでこれにて本日終了。食べる量に気をつけて体重をコントロールせねば。わらび餅…実は大好きです（はあと

2007.07.30

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夏休めない

夏休みだからといって油断できない。気付いてみると連日いろいろとスケジュールが入っている。昨日は子ども会のイベントの後子供の習い事。今日は２ヶ月近く放置していたうちの庭の草むしり。明日は認知症相談で市役所へ。明後日は天気しだいだがプールへ。土曜日はクラブで行くキャンプの説明会と夕涼み会、日曜は母が来る。ごろごろする時間がない…＿|￣|○…はうぅ…仕事に行っている方が細々した用事をぶっちぎれるので、その方が気楽かも。およそ細かいことが面倒な私には専業主婦は向かない。職場で仕事に追われているのは確かに疲れるが、いろんな方面に気を使う主婦の仕事というのはまた仕事とは別の、消耗するような疲れ方をする。今日は草むしりの前に昨日の疲れがどっと出てうっかり寝てしまった。子供がいるので、毎日昼食を作る。自分だけなら適当にご飯にお茶をかけてたくあんでも齧っていればいいが、子供にそればかり食べさせるという訳にもいかない。いや待てよ、禅寺の食事体験といって強制する手もあるが。宿題や勉強にも付き合わなくてはならない（宿題の丸付けは親の仕事）。フルタイムで働いているお母さんたちは、夏休みは弁当を持たせて学童に行かせなくてはならないので大変ではあるが、仕事の間は子供に振り回されずに済む分、ある意味気持ちの点で楽なところも全くない訳ではない。働くお母さんにはそれなりの、そして専業主婦のお母さんにもそれなりの大変さがある。私は性格からいって働くお母さんの大変さの方がたぶん性に合っている。さて、明日は午後イチで認知症相談の日。ついでに子供と一緒に図書館に行って本でも読んで、近くのファミレスで平日ランチでも食べようと密かに計画中。ちょっとしたお楽しみがあると子供は結構喜ぶ。今日草むしりを手伝ったごほうびということにしておこう。本当は自分が手抜きしたいだけだったりするんだけど。こうして息子は手もなく母に騙されるのであった。楽天booksはAmazonなんかに比べて予約に弱いというのは以前にも予約した本が発売日に届かなかったから知っていはいたけど、この本のレビューは本の内容じゃなくて発送遅延へのクレームの嵐（笑予約販売はAmazon他のネット書店の方が確実ですねえ。でもこの本自体はとても良いです。サイバラファンの方はぜひ。

2007.07.25

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夏休み（だから）自由（に）研究（みたいなことはするけど出すかどうかはこの際問題ではない）

子供共々夏休み。昨日は子供向けのコンサートに行った。オーケストラの本物というものを見たことのない息子に、Cook DoのBGMの音楽（笑）が実はどんな風に作られているか、それはどんな楽器を使っているかを一度見せてみたかったからという動機。寝不足で行ったので寝てしまわないか心配だったが、子供向けに飽きない内容だったのでなかなか楽しめた。大人向けの重厚なコンサートだと寝てしまったかも。今朝夫が拾ってきた小さなカマキリの観察に余念がなかった息子に、せっかくだから虫眼鏡で見てスケッチしたら、と言うと張り切って色鉛筆を持ち出し、なかなか立派な絵を描いた。私の頃と違って学校の宿題に夏休み帳というのはない。漢字練習帳を見ながら１学期にやった漢字の書き取り（最低１回ずつ）、筆算の計算問題10問×６回分（最低２回繰り返す）、絵日記１枚、ミニトマトの観察日記２枚が宿題なのだそうで。自由研究も習字も工作も絵も読書感想文も出す必要はない。代わりに各種コンクールに出したい子はテーマに沿って作品を出す。な訳で、カマキリの絵も特に学校やコンクールに出す当てはないが勝手に描きたいから描くという態度に感心した。ところでこの時期は私も平日に体が空く。土曜夜の「世界一受けたい授業」で時々出てくる工場見学シリーズが息子は大好きなので、では実際に行ってみるか、と急に思い立ったが、お菓子工場などおいしそうなところは軒並み既に受付終了。そういえば自分が小学１年か２年の頃地元のパン工場に見学に行ったけどあれは帰りにアンパンとクリームパンをもらったりしてなかなか良かったな、などと思い出しながらあちこちの工場を探してみた。どうも食品工場は人気が高く、どこもかしこもいっぱいである。それならいっそ日本の基幹産業でも、と日産の工場見学を当たってみると、半ば諦めていたのだが夏休み終了直前の８月下旬に空きがある。５名以上とあるが、人数の多少は相談可とあったのでHPから申し込む。するとすぐに日産の見学担当者から電話があり、見学できることになった。素早い対応に感心する。日産の株が自分の中では結構上がった。でも、自由研究みたいなのにする機会はたぶんないなあ。新潟の宿泊は、残念ながら中越ではなく下越方面に決まった。とりあえず新潟県に金を落とすことはできそうだが、キャンプの時には極力中越地方で買い物をすることにしよう。新潟は地味で特産物も米と酒しかないようで、実際そうなのだが（笑）、しかし温泉は地味ながらもなかなかいいところがあちこちにある。かけ流しの温泉もたくさんあるし、派手ではないが静かにいい宿も多い。以前宿泊した某温泉の１泊7500円（！）の宿は、温泉もなかなか良かったし、部屋も特に豪華ではないがこざっぱりしていたし（ちなみに民宿ではない）、おかずは豪華ではないものの炊き立ての真っ白な魚沼コシヒカリがむちゃくちゃ美味く、何杯もお代わりをしてしまったのだった。という訳で、できる方は新潟へ行って温泉に入って米を食べてきて下さい。息子は新潟行きを絵日記にするのだと今から張り切っている。こういうのが今はあって便利なのですねえ。でも、何となく意地でも読みたくない気がするのは私が臍曲がりだから（笑

2007.07.23

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またいろいろと＿|￣|○

義父の介護認定がまだ出ない。調査員が来たのは６月１日。通常１か月程度で結果が出る、と聞いていた。義父がかかりつけにしばらく行かなかったこともあり、医者の意見書が出るのが遅くなってしまったのは痛かった。それからさらに１か月。いつまでも市から通知が来ないのに夫がしびれを切らして問い合わせると、今月下旬の会議で認定するかどうかが決まる、と言われたそうだ。夫、脱力。介護認定が出たとしても、それが義父の現状に合うものかどうかは微妙。場合によっては不服申請をして再認定と言うことになるかもしれない。それにしても、こういうのってもっとスピードアップできないものかねえ。秋以降義姉夫婦が今の義父の家に引っ越してきて世話をする、という話が現在浮上してきている。うちはさすがに夫と私の仕事や子供の転校など生活が激変するので、向こうに引っ越すことはできない。義姉夫婦は子供が独立しているし家が近いこともあり、うちに比べれば相対的に引越しは難しいことではない。どこで暮らすにしろ介護サービスを利用しないと在宅で介護を続けるのはとてもじゃないが介護する側に無理が出て来て後々祟る。介護サービスを受けるにもまずは認定が必要。ああめんどくさい。とか何とか言っているうちに、今日状況がまた変わった。義父の前立腺がんの疑いが浮上、来週１泊で検査入院する。事前に薬を飲むなど準備が必要なので、義姉が前夜から義父の世話をし、夫が仕事を休んで義父を病院に連れて行くことになった。以前から前立腺肥大の傾向はあったのだが、がんが疑われるということはPSA検査か何かで異常値が出たということなのだろう。年齢も年齢なので、実際がんなのかそれとも加齢によるものか。今後更にいろいろありそうだが、とにかく何とかせねばならない。もうしばらくは、まだまだいろんなことでごたごたしそうだなあ。

2007.07.19

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(_ _(--;(_ _(--;

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