『わにわに』シリーズと『ホネホネさん』シリーズ
今日も相変わらず声があまり出ないし調子も今ひとつ。なのに書店へ行く。本屋に行けば自分も少しは元気も出るし、今日は子どももトイレへ走ることもなく穏やかに書店で過ごせた。こどものともシリーズ(福音館書店)の7月号が出ていたので、年度当初のパンフレットの刊行予定でチェックしておいたこどものとも年少版『わにわにのおおけが』(小風さち/山口マオ)とこどものとも年中版『ホネホネさんのなつまつり』(にしむらあつこ)を購入。『わにわにのおおけが』『わにわにのおふろ』『わにわにのごちそう』『わにわにのおでかけ』に続く第4作目は、見た目はとても怖いわにわにがはさみで指を怪我して大げさに包帯を巻きつける、子どもの憧れ(?)の話。毎度他愛ないといえば他愛ないストーリーなんだけど、なんだか妙に子どもの心というかやってみたいことをくすぐるのが上手い。おけをかぶって風呂場で歌うとか丸ごとの鶏肉を焼いて食い散らかすとか、子どもが普段やったら絶対に親に怒られるようなことをわにわにが無邪気にやってしまうのがすごくいいのだなあ。版画のわにわにが相変わらずいい味出していて、今回もとても満足。(ちなみに新井素子とは何の関係もない。一応念のため)『ホネホネさんのなつまつり』これもまたシリーズになっている絵本。『ゆうびんやさんのホネホネさん』の季節は夏、その後『ゆきのひのホネホネさん』『はるかぜのホネホネさん』『あきいろのホネホネさん』と季節が一巡りして家庭を持ったホネホネさんの第5作目は再び夏の話。郵便配達に励むホネホネさんと住人たちとの交流が描かれている、というほのぼのストーリーは相変わらずである。しかし。肝心の主人公が骸骨であるという一点を見逃すわけにはいかない。それどころか彼の妻ホネコさんも、子どものホネタくんもホネミちゃんもまた同様に骸骨であり、表情や髪型では全く区別が付かない。辛うじて大きさや着ている物で区別できるという恐ろしくシュールな設定。彼ら一家以外の住人は普通にけものだの鳥だの魚だの爬虫類なのに何故。と大人は思うのだが、子どもは普通に受け入れている。まあ…いかにもな骸骨じゃないからかなあ…それにしても何故骸骨。ともあれ今回も楽しめました。子どももさることながら実はわにわには夫も私もファンだし、ホネホネさん一家の動向にも関心がある。子どもが読まずとも…自分が読みたいので今後も出たら買うんだろうなあ。ハードカバーで出ているのはこちら。