1527576 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

極刑空間

極刑空間

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

亀愛好家

亀愛好家

Calendar

Freepage List

Comments

王島将春@ Re:疼き。(11/25) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
LF(仮)@ 内容に関係のないコメントで申し訳ないです 昨年、装甲悪鬼村正をキッカケに亀愛好家…
総統万歳@ Re:氷の七煌宝樹。(05/02) 「蒼」でこの娘の武器形態が見れますが一…
エロゲ中級者@ Re:『装甲悪鬼村正』。和を以って尊しとす。(11/28) 先日、装甲悪鬼村正、同邪念編、贖罪編を…
通りすがり@ Re:伝わらないか…(11/26) 奈良ちゃんさん >何もわかってないな~、…

Favorite Blog

気ままな川 春水2694さん
Now Type★ 【うどん… 優曇華(21)さん
玩具やプラモのガラ… 江虎さん
ふらんにお任せ ふらん(21)さん
低予算アーカイブ 八閑さん

Free Space

ご意見、ご感想、文句、罵倒などありましたらお気軽にどうぞ…。

web拍手を送る


ひまわり-Pebble in the Sky- Portable

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

カテゴリ未分類

(555)

雑談

(208)

雑談『ゲーム』

(142)

その他『CLANNAD』

(34)

PS2『アルトネリコ』

(21)

Wii『チョコボの不思議なダンジョン』

(10)

DC『Piaキャロットへようこそ!!3』

(15)

PSP『探偵オペラ ミルキィホームズ』

(9)

PC『車輪の国 向日葵の少女』

(3)

PC『ひまわり』

(24)

その他『ひまわり』

(59)

PC『G線上の魔王』

(14)

PC『彼女たちの流儀』

(13)

PC『リトルバスターズ!EX』

(28)

その他『リトルバスターズ!』

(15)

PC『Kanoso↑』

(4)

PC『てとてトライオン!』

(14)

PC『君が望む永遠』

(27)

PC『ef - a fairy tale of the two.』

(16)

PC『メアメアメア』

(8)

PC『あやかしびと』

(19)

PC『天空のユミナ』

(17)

その他『天空のユミナ』

(9)

PC『遥かに仰ぎ、麗しの』

(20)

PC『Narcissu』

(4)

PC『スマガ』

(30)

PC『サバト鍋』

(9)

PC『遊撃警艦パトベセル』

(9)

PC『鬼畜王ランス』

(13)

PC『スマガスペシャル』

(12)

PC『ゴア・スクリーミング・ショウ』

(26)

PC『GUN-KATANA』

(8)

PC『EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~』

(9)

PC『蟲使い』

(3)

PC『プリンセスうぃっちぃず excellent』

(23)

PC『ティンクル☆くるせいだーす』

(27)

PC『装甲悪鬼村正』

(18)

その他『装甲悪鬼村正』

(6)

PC『腐り姫』

(11)

PC『CARNIVAL』

(9)

PC『MinDeaD BlooD』

(15)

PC『星空のメモリア』

(55)

PC『精霊天翔』

(12)

PC『天空のユミナFD』

(1)

PC『Trample on Schatten!!』

(11)

PC『Steins;Gate』

(9)

PC『11eyes RF』

(3)

PC『素晴らしき日々』

(5)

PC『クドわふたー』

(4)

PC『黄雷のガクトゥーン』

(5)

PC『シンフォニック=レイン』

(1)

Recent Posts

2009.11.25
XML

『装甲悪鬼村正』感想


悪鬼編 その1





全てが終わった。

残されたのは、有り余る程の時間と、計り知れない程の罪業だけ。


でも、もういいんじゃないのか。

幸せになっても。


景明は、やり遂げたんだから。

殺人の意味を無駄にせず、文字通り身を切る想いで戦い抜いたんだから。




それとも、やっぱり駄目なんだろうか。

人を殺した奴は、絶対に幸せになってはいけないんだろうか。


例え、そのお陰で30億人類が救われたとしても。

誰にも認められず、誰にも喜ばれず、裁かれて果てなければならないのか。






※以下、ネタバレ注意




































湊斗景明が湊斗光を討ち、世界は崩壊を免れた。

しかし“銀星号”が撒いた汚染波の影響は消えず、世界中が戦火に覆われている。


その世界で、光と相討ちになった筈の景明は生き永らえていた。

“村正”と共に。


光は死の間際、“神”から得た力で景明を生き返らせたらしい。

その目的は不明……とは言え、光のことだ。

そもそも目的など無く、当初の予定通りに「何となく」生き返らせただけだろう。


母を殺し、他人を殺し、娘を殺した。

誰かに裁かれることも出来ずに、ただ悔恨に暮れて酒に溺れる景明。


光が広めた争いを収めることも、殺人の罪を償うことも出来ずに、ただ漫然と生きる日々。

街外れで泥酔して倒れた景明は、戦争で両親を失った幼女“光”に介抱される。

言うまでもなく、景明の娘の光とは全くの別人である。




「申し遅れましたが、自分は湊斗景明という者です。

 貴方には大変、お世話になりました」

「なまえ?」

「はい」

「かげあき?」

「そうです。

 宜しければ、貴方の名前もお聞かせ下さい」

「うん」

「ひかり」

「――――」

「え?」

「ひかり……」

「…………」

「へん?」

「い……いえ!」

「良きお名前だと思います。

 自分に子供がいれば、同じ名前を付けたでしょう」

「きっと……」

「そう」

「よかった」




彼女との接触に、何かを得たのか。

景明は街の住人と、難民との諍いの間を取り持とうと努力し始める。


何かの罪滅ぼしのように。

そんな景明に、光は疑問をぶつける。



「かげあきは……」

「どうして、がんばるの?」

「――――」

「どうして?」

「……は。

 それは……みんなに仲良くして欲しいからです」

「なかよく?」

「はい」

「どうして?」

「和を以って尊しとす」

「わを?」

「和を以って」

「わをもって」

「尊しとす」

「とぉとしとす」

「はい」

「……なぁに?」

「昔の偉い人が言った言葉です。

 仲良くする事を大切にしなさい――」

「争ってばかりいては何もできない。

 争わず、助け合えば、どんな事でもできるから……と」



少しだけ前向きになった景明。

しかし結局は、景明が殺人者だということが何者かによって暴露されて人々の信頼を失う。


善意の試みが失敗に終わり、恐慌して逃げ帰る景明。

その背中を、光だけが見つめていた……。



家に戻った景明は、再び深く深く落ち込む。

なんで自分は生きているのか、と埒の無い自問を何度も繰り返す。


その陰気な様子を見せつけられ、遂に村正がキレた。

鋼糸で景明を拘束し、押し倒す。



「あっ、ああああ、もう!」

「頭来た!」

「おい」

「貴方って人はーー!

 どうしてそうそこまでどうしようもなくて、

 どうにもならなくて、どうにもしようがないのよっ!!」

「ど、どう?

 いや、それよりこの拘束を……」

「くぁーーーっ!!」

「落ち着け、村正。

 ……落ち着いて下さい」

「いやっ」

「生きてたっていいじゃない!

 何もできなくたって!」

「なんで貴方は、その程度にすら自分を許せないのよ!」

「俺は……」

「ミミズだってオケラだってアメンボだって、

 呼吸したり泥食べたり体液吸ったりする以外

 特に何もしてないけど堂々生きてるでしょ!

 だから貴方も生きてていいのよ!」

「いや。待て」

「今いい話してるんだから黙って聞いてっ!」

「とてもそうは思えないんだが」

「生きてる意味がないって思うなら、逆に考えなさい!

 こうして生きてるだけで意味があるんだ、って!」

「お天道様は意味のないことなんてしないの。

 貴方が今、そうして生きているってことは、それでいいのよ!」

「……それは……」

「なによっ」

「……俺は罪を犯している。

 これは完璧な事実だ」

「だから、俺は……

 罪に対する責任を果たさなくてはならない……」

「えーえー、わかりますわかります。

 自分のしたこと全部に、

 きっちりちゃんと責任を取れる人がいたらそれは立派でしょうとも!」

「でも貴方がそうなれるかどうかは別よ!」

「……」

「貴方は自分をどれほど凄いと思ってるの!?

 人並み外れて優れた傑物だって思ってる!?」

「そうでは……」

「この世の中、責任の重さに耐えられなくて

 逃げたり忘れたりしながら生きてる人は一杯いる!

 貴方の理屈だと、そういう人達は皆

 生きる価値なんか無いってわけ!?」

「いや……」

「そうよ!

 そんなの、単に普通の人間よ!」

「世の中は普通の人間が集まって出来てる。

 貴方は自分が、その中の一人に過ぎないんだって認められないの!?」

「…………」



村正は、景明の幸せを願っている。

言ってることは……まぁ、普通だよなぁ。


ウジウジしてたら、罪が消えてなくなるわけでもあるまい。

さっさと諦めて、村正と平凡かつ幸せに暮らせよ。


と言うか景明は、自分を責めることが間接的に村正をも責めることになると判らんのか?

もう以前のように、一人で犯した殺人では無いのだから、村正と辛さを分かち合って謙虚に生きていけよ。



……と、思うんだが。

香奈枝さん辺りが聞いたら激怒しそうではある。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.11.25 04:33:27
コメント(1) | コメントを書く
[PC『装甲悪鬼村正』] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.