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カテゴリ:雑談『ゲーム』
自分が生きていて、本当にどうしようもなく無力感に苛まれる時というのが、古かったり貴重だったりするエロゲを血眼になって探してやっとの思いで揃えた直後に、そのエロゲの旧作やらFDやらセットになったコンプリート版が発売決定となった瞬間だと断言できる。
なんでこんなことを言うかって、今日エロゲ屋に行って『MinDeaDBlooD』のコンプリート版なるものを見掛けたからだ。 そういや『Piaキャロ3』をDC版で買った直後に、同作を含んだ『PiaキャロコンプリートBOX』が発売されたこともあった。 もうすぐ『星メモ』のFD同梱版も発売されるし、なんだよもーどんな商売だよコレ? とにかく手の早いヤツがバカを見るのがこの業界だ。 地雷は踏むし値段は高いし完全版商法は喰らうしもうタイヘン。 多くのエロゲーマーの安寧というのは、うずたかく積み重なった人柱の上にかろうじて成り立っている砂上の楼閣であることを我々は決して忘れてはならない。 エロゲーマーの中でも勇気ある何割かの者達が、後々裏切られることを知りながら、決死の覚悟でエロゲー地雷原に突入するのである。 そいつらが全員死んだらエロゲ業界などあっという間に滅ぶ。 様々な犠牲の上に安穏と生きているのが、俺たちヌルいエロゲーマーの底辺だ。 俺が思うに、その『犠牲』の中には恐らくコンシューマー移植のたらい回しで殆ど同じ作品を何度も何度も買わされる熱心なファンも含まれる。 ろくに追加要素もないのに、何が楽しいのか。 買ったあと本当にクリアしてるのか。新規購入者がいったいどれだけいるというのか。 これはもう一種の搾取構造だ。 それでも奇妙なのは、搾取される側がその事実に自覚的かつ自嘲的な態度を見せる場合が多いことだと思うが、それはまぁどうでもいい。 結局のところ、踊る阿呆に見る阿呆で、中でも踊る阿呆の存在に大きく支えられているのがこの業界であり、比較的消極的であるにしろ俺もまたメーカーさんの手の平の上で踊り狂ってるド阿呆の一人に過ぎないのだということだ。 その証拠がこれだ。 今日買って来た『ティンクルくるせいだーす GoGo! 豪華版』。
あー。 とにかくこれだ。何か一つ言うことがあるとすれば『クルくる』大好き。 優れたキャラゲーをやりたければ、これか『星メモ』をやらねばならない。 この二作ほどエンターテインメント性に優れた作品というのは、それらと逆ベクトルの極地である『装甲悪鬼村正』くらいしか知らないわけですよ、俺は。 『プリっち』の流れを汲む作品として、失った物も無視できないが、得た物の方が圧倒的に大きい。 総合してプラスなんだよ。 やればわかる。序盤の奇妙なハイテンションにさえ耐えることが出来るのならば。 で、せっかく買ったこのゲームも攻略予定は未定。 なぜなら俺は今疲れており、そして俺はエロゲーに癒しや現実逃避を求めることはあんまりないからだ。 むしろテキスト、立ち絵の表情、音楽演出など画面を総合的に見て味わうことが必須なエロゲは、俺にとって、そこらの娯楽小説よりも遥かに気を使い神経を研ぎ澄ませて読み進めるべきものだ。 心に余裕がなければギャルゲはできない。 さらに加えて股間の調子が悪ければエロゲはできないので、条件はギャルゲよりもさらに厳しいのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.23 20:34:12
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