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2008年04月22日
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カテゴリ:音楽
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アマゾンのHPにアクセスすると、常に「あなたにおすすめの商品があります」って出てくるもんだから、ついつい見てしまい、その中でもアンタなんでそんなに私のこと知ってんの???っていうぐらいツボをついたものを見つけたから、買ってしまったのがこの本。

『Mr.Soul Sam Cooke』
Written by Daniel Wolff
石田泰子・加藤千明 訳

Mr.サム・クック。この人の歌声、世界で一番ホレてます赤ハート
サムの生涯と彼の父親の代からのルーツを完璧なまでに綴った本です。

言い忘れないうちに、こんなにもマニアックで、とことんまでにサムについて調べ、サムの生涯を語ったダニエル・ウルフ氏、400ページにも及ぶこの本を訳した石田泰子・加藤千明両氏に感謝を述べたい。

*****1931年1月22日アメリカミシシッピ州クラークスデイルで、牧師である厳格な父親と献身的で心温かい母との間に生まれたサムは、両親の影響を受け、幼い頃から教会音楽に親しみ、ずば抜けた歌唱力を持ち、シカゴに渡り住んでからは、ハイウェイQCズというゴスペルグループでリードをとる。
その後、伝説のゴスペルカルテット、ソウルスタラーズのリードボーカルにわずか19歳で抜擢され(メンバーは全員40代の超ベテランシンガー)、50年代60年代という黒人公民権運動が最も盛んで、社会はおろか、黒人音楽業界でも大変革のある中、みごとR&B・ポップス業界でのデビューを果たし、LAを拠点にして活動し、大ヒットを生み、絶好調のさなか、LAのモーテルの女主人に銃殺され、三十数年の生涯を終える*****

サムの歌を聴き続けて十数年、比較的若い頃に彼の歌声に出会い、自分自身が反応できたことはとても幸運なことと思うと同時に、この本に出会えた事は一つの節目だと思う。

彼の歌声や曲が好きなのは、いわゆる好きなジャンルでもあるからだけど、ジャンルという枠を超えた領域で心に響くものがあるのだ。
私が偶然ミュージシャンで、ジャズピアニストであるのに、なぜここまでこのソウルシンガーが好きなのかと聞かれたとしたら、私は日本で一番サムの歌声を愛するジャズピアニストです、と答えたくなるのだ。

彼の歌声を聴くと、世の中で必要過剰な見栄とか、傲慢さとか、そういったものが本当にバカげたように思い、だんだんと自分の心が素直にクリアになってゆく。

それだけでも彼の歌声は、私の心のオアシスなのに、この本からはさらに教えてもらったことがある。

彼の不朽の名曲「A Change is gonna come」、その時代のアフロアメリカンの気持ちを代弁するかのようなその曲は、黒人にしか歌えないものだと思っていた。
だけど、そのメッセージは全ての人に向けられたものなのだと。
世の中の大部分を占めるアングロサクソン系の人はもちろん、単一民族国家である日本人の私達も、真剣に耳を傾けるべきなのだと。

その昔、アメリカで黒人差別がひどかった頃、キング牧師が公民権運動の先頭に立っていたように、サム・クックも音楽を通じてメッセージを伝えようとしていた。
白人受けする音楽がどんどんと求められヒットしていった時代、サムもメジャーで地位を獲得すべくそちらの路線にどんどん進出していった。
だけども、彼の魂の奥底にあるものは常に一緒で、それは全ての人が真剣に考えるべく課題であった。

同じ時代の黒人ミュージシャンで、ナット・キング・コール、レイ・チャールズほどの知名度は残念ながらないものの(それもおかしいと思うのは私だけか?)、強運を味方にし驚くべき早さでヒットを飛ばしたにも関わらず、若くして悲しい最期を迎えてしまった。

だけども、彼の生き方は音楽を演奏し、また好んで聴く人達全てに崇拝されるべくものであり、その後のミュージシャン達に多大な影響を与えR&Bの元祖を築いたものでもあり、彼の残したメッセージは永遠に残るものなのだ。

It's been a long, long time coming, but I know, a change is gonna come. Oh, yes it will.
(Sam Cooke 『A Change is gonna come』より)

世の中に大切なメッセージを残して言ってくれた、偉大な歌手に出会えたことに、感謝。




Mr.Sam Cooke
澄み切った青空を
どこまでも通り抜けていくような
その歌声は
私の心を鏡のように映し出し
余分なものをみるみるうちに取り除いてくれる
彼だけが持つ不思議な力

Mr.Sam Cooke
あなたはどうしてそんなにも
早く逝ってしまったの
理不尽な世の中を
恨んでも恨みきれない

だけども

Mr.Sam Cooke
あなたの残したメッセージは
永遠に残り語り継がれるべきもの
そして
Mr.Sam Cooke
あなたの歌声は
いつでもいつまでも
私の心の道標





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Last updated  2008年04月23日 01時08分21秒
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Re:Mr.Soul~私の心の道標~(04/22)   duncan-hayashi さん
ご無沙汰しております。
きょうこさんがサムファンだったとは驚き(@@;です~。

ちょうど昨日深夜、僕もSam Cooke "Legend"を見ていたところなので、偶然偶然♪

日本での知名度がないだけで、本国での知名度は十分あると思いますよ(^^)。
なにせ当時ビルボードNo.1になった黒人シンガーはプラターズと彼ぐらいだったはず。

逆にあの短い活動期間でよくぞここまで、ってぐらい多くの名曲を書き、それが今に至るまで色んなミュージシャンにカヴァーされている、という事実には驚嘆させられます。

フォロワーもたくさんいますね、ロッド・ステュアートやジャーニーのスティーヴ・ペリー、オーティス・レディングなんか1/4ぐらいはサムの曲だったり。(笑

中でもThe ManhattansのGerald Alstonは、とりわけ大好きなのです僕。
艶と張りのある声がサムを彷彿とさせます。
もしご存じなければぜひ!一度お聞き下さい。

しかしこの本、欲しいぞっ♪ (2008年04月24日 15時59分34秒)

お久しぶりです!   ピアノ弾ききょうこ さん
ダンカンさん、ご無沙汰しております!
私も、Sam Cooke "Legend"も持ってますよ♪
めちゃめちゃサムファンなのですよ♪

The Manhattansはそんなに詳しくはないけれど、知ってますよ。
確かに、フォロワーの中では代表的で、サムの影響をすごく感じる部分ありますよね。
みんな、その後のソウルシンガーはもちろん、さまざまな分野でも、サムに影響されてる人は多いですよね。納得できます。

そうですね、本国では日本より知名度十分あるんでしょうね。
もし、今でも健在なら、もっともっといろんな人が彼を知る機会があったでしょうか。
いやでも、知名度うんぬんよりも、実際彼が残した大切なものを、その時々に聴いた人が真摯に受け止めていくことが一番重要なのかもしれないですね。
現に、たくさんの人がいろんな形で語りついでいってますからね。

本、427ページもあるんで、かな~りボリュームありました(^o^;
時間はかかるけど、読みごたえあります☆
(2008年04月24日 17時27分48秒)


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