カテゴリ:長女・ポンの話
ポンが
「そうだ!大学生になったら、ピアス開けようと思ってたんだった!! 冬なら汗かかないから、寒くなったら開けようと思ってたんだったね!」 ピアス、だって。 耳たぶに、穴。 私は、イヤリングは大好きですが、ピアスの穴は開けていません。 穴を開けるのが怖い、というのもあります。 穴を開けたところに飾りを挿して、その飾りに髪の毛とか何かがひっかかって、 引っ張られたときのことを想像するとホント怖い、というのもあります。 でも、最も大きな理由はですね。 私の母の、お気に入りの慣用句。 私が小さい頃、転んで怪我をしたときになど、母は手当てをしながら 「シンタイハップコレフボニウク、って言うのよ」 と言っていました。 おまじないのようなフレーズだけど、繰り返されるからよく覚えてしまった。 (本当によく転んで怪我ばっかりしていたのよ) 母は国文学などを学んだわけでは決してなく、この漢文は、 戦時中の小学校 で習ったらしいです。 私が高校生になって漢文を習い、ある日テキストの中にその原文を発見。 「子曰、《略》、身体髪膚受之父母、不敢毀傷、孝之始也」 (身体髪膚これを父母に受く、敢えて毀傷せざるは孝のはじめなり…『孝経』) 体中至るところ、どんな細かな部品でさえも、父母に貰い受けたのであるから、健やかなまま傷つけないということが、親孝行の第一歩なのだ、の意味です。 「ねえ、今日、漢文でお母さんの得意の『身体髪膚』、出てきたよ」 「そう!本当にあれ、いいこと言ってると思うでしょ? …で、『敢えて毀傷せざるは』の先、何だった?」 「『孝のはじめなり』だよ」 「『はじめ』かぁ!そこが思い出せなかったのよね。『孝の』何だったか!」 などと ^_^; ものの母ではありますが、その後もことあるごとに、このフレーズは繰り返していました。 病気で手術をするのは仕方のないこと。 女の場合、出産で身体を傷つけざるを得ないこともある。 だから、普段の暮らしでは、できるだけできるだけ、傷をつけないようにしなさい、といわれてきました。 今でも、包丁で指を切ってしまったときなど、心の中にこの言葉があらわれます。 それで、髪にパーマくらいはかまわなかったのですが、やはりピアスはダメ、と母。 整形手術をしようというのではない、たかだかピアスですが。 五体満足な耳たぶに、何故穴を開けるのか、と。 日常、反発反抗はしょっちゅうの私でしたが、ピアスに関してはさほど興味がなかったこともあって、是非にも開けたいとは思わなかった… そのまま現在に至ります。 ポンがピアスを開けたいと言ったときに、ちらっとそんな話はしたのですが、 まぁそれはそれ、ということになっちゃったみたいです。 私の話にも、母のようには熱がこもっていなかったのかw? いろいろ厳しくしていることもあって、ピアスぐらいはいいかなぁという気持ちもないでもなく… 開けるのなら、ちゃんと病院でね、とは言っていました。 そうしたらこの数日、インターネットで調べては 「ねぇ、この、渋谷のMってクリニック、超きれい!見てみ?」 「サイトがきれい、っていうのは何だか…」 「サイトがださい、っていうのだって嫌でしょ? だったら~… あ、でもここ、口コミで評判が…耳ピアスは新人スタッフがやってくれるので、だって。 やっだ~… どこかないかな…ここは?横浜の。未成年は保護者同伴だって。 おかーさんもついでに、どお?」 家の近くの皮膚科で開けてもらえばいいのですが、1軒は 「にきびがなかなか治らなかったからあそこは嫌だ」 もう1軒は 「あのおじーさん先生じゃ、ちょっと!」 そうそう、私も以前足指のイボの治療で通ったとき、液体窒素を綿棒で塗るのに、 手がプルプルプルプル震えていて、ものすごーく怖かった!あそこはやめたほうがいいね… そんなわけで、しばらく病院選びでポンはうるさいでしょう。 おーっと、その前に期末試験なのだな。 ピアスどころじゃないよね? レポート作成も、あるしね。 …と思っていましたが、一生懸命パソコンを覗いて病院さがしてます orz お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.01.30 23:15:43
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