自己治癒力向上大作戦

明治公園、国立競技場と神宮球場の間を抜けて絵画館前、銀杏並木を通り、２４６を赤坂方面に進み豊川稲荷にお参りして、日枝神社まで足を伸ばしあまりの混雑でお参りを断念して焼き鳥を食べて、紀尾井町に行きaux bacchanalesで腹を満たし、赤坂に戻り虎屋で花びら餅を買ってそのまま２４６沿いに表参道まで戻り、ルピシアで抹茶を購入、Peltierで注文してあったガレット・デ・ロワを受け取り家に帰る。

人間は歩きっぱなし、犬は日陰での信号待ちが寒いだの、石段の石が冷たいだのと言っては抱っこされつつの長～い散歩でございました。

これまで、東京で３が日を過ごすことがあまり無く
あっても近くの神社で初詣を済ませるので
メジャーな神社がどれほど混雑するのかよく知らなかったのですが、
凄いですね。
たとえがヘンで申し訳ないのですが、クリスマス・イブの教会のようでした。
本殿の前はお参りする人がぎっしり列をなして、
その縁をガードマンが横はいり（幼稚園児の言葉だ！）する人がいないように
見張っています。

話は大晦日に戻りますが、息子がボーイスカウトの奉仕で
明治神宮の篝火の番をやっていたので差し入れをしたついでに
お参りしてきたのですが、
年が明けてからお参りしたい人は
午後１０時くらいから本殿前に行列を作っているのだそうです。
一番前の人は、いったい何時からあそこに陣取っているのでしょうか。
で、参道の途中には巨大モニターがあり、
明治神宮の歴史やお参りの仕方を
ディズニーランドのアトラクションよろしく流しっぱなしにしているのです。

田舎ものの私はこれにもぶったまげました。

それほどではないものの、豊川稲荷も日枝神社も凄い人出で
改めて東京の人口の多さを肌身に沁みて感じたわけです。

ですが、お正月はやはり「和」な感じで過ごしたいと
日本人の血が要求するからでしょうか
‘おふらんす’の香り漂うaux bacchanalesなど
店頭でつきたてのお餅を振る舞っていたにもかかわらず
閑散としていました。

おかげで、こんなのどかな出会いがあったわけです。



実家の父は「日本野鳥の会」の会員でして
紅白歌合戦でカードをカウントしたりはしないものの
家の庭に餌台などこしらえて、野鳥観察にいそしんでいるわけですが
スズメは非常に警戒心が強くて、
「あ、来てる」とカーテンを動かしただけでも逃げていってしまうそうです。

それがどうですか！　
空いているとはいえ、ギャルソンのにーちゃんが定期的にうろうろするし
客席の人はおしゃべりしながら、手を動かしてものを食ってるというのに
この警戒心の無さです。

いったいここは本当に日本か？　とさえ思ってしまいました。


スズメといえば、今日外苑を歩いていたときのこと、
道っぱたの落ち葉が吹きだまっているところに
小さなお椀くらいのくぼみが点々とできているのです。
いったい何かと思ったら、スズメが落ち葉の下の虫をほじくるために
身体をくるくる回している間にできたくぼみなのでした。
もちろん、犬と一緒に近づくとあわてて飛び去ります。

カフェでおこぼれをもらうスズメがいるかと思えば、
落ち葉の下の虫をほじくっているスズメもいるのですね。

さて、どちらのスズメも環境にうまく適応して暮らしているわけですが
やっぱり鳩のようにカフェでおこぼれをもらうって
スズメとしてどうよ？　と思ってしまうのです。

その人が、その人らしく生きられなくなったときに病気になるように
犬が犬として生きられないときにも病気になります。
スズメもスズメとして生きられなくなったら、
健康をそこなうのではないかとちょびっと心配になりました。

今や、越冬に訪れるカモも餌のもらいすぎで太ってしまい
春が来ても飛べずに取り残されてしまう時代です。
お猿さんも観光客がくれたり残していったりする食べ物で
ジャバ・ザ・ハットのような姿になり果ててしまうと言います。

こののんびりした光景が、お正月限定でありますように！