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カテゴリ:文学・芸術
「忙中閑画」は、私の父が1982年3月に発行した 父は、この画集のことを次のように説明しています。 「私は書家なのに画をかくことが好きで、暇々に画いたものを 私は仕事で遠くへ出向きます、旅のつど、いつも画仙紙の 書家という仕事上、画も墨だけで画きます。一つにはとても 心しんみりと画くかと思うと、からからと笑い乍らのときも 即ち忙中閑画。 たとえ技は拙くとも、画は私のこころの雫でもあります。 父は、画家になりたいという夢を持ちながらも 私は書の道を歩みませんでした。 今年84歳になった父は、現在も元気に その一つひとつを皆さんに紹介しながら 表紙の画 「花」です。 「あたたかい美しさ 見る人によってどのようにも見える この美しさは、決して人間のためだけではあるまい。 花はほんとうに美しい。 1981.5.11 」
5月に画かれた、この一輪挿しの花は 花は人間に美しく思われたいから咲くのではない。 だからこそ、人は時にその美しさにこころを奪われ 父の言う 中国戦線で、戦争を体験した父、 そして、私の知らない父 そんな父と画を通じて会話してみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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